光
もし わたしが花だったなら
それは永遠に咲くことはない
太陽が大地を照らすように
誰かの心を咲かせることができるだろうか
あなたの心の影は 密約を交し
さまよいあての無い 毒矢のように
わたしの歩みを 射抜きつづける
あなたの光は 沈黙を呼び
凪のような 足跡を残していく
砂煙は憤怒し 届かぬ咆哮
心を潰し 軋みを上げる
月を射抜く 息吹のように
真実を染め 不実を散らす
解決の種すら 生まれして
空へと 踏み出せたなら
光となりし 欺かれても
わたしの命の源泉を添える