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炎の騎士伝  作者: ものぐさ卿
第二節 予言の歌姫と十の剣
298/324

優しい人

 彼女と初めて話したのは、最初の妻が失踪してから半年程経った頃。

 行方が掴めず、毎日のようにその足取りが掴めず悶々と焦りをしていた頃。

 

 私の父は、新たに見合いの場を用意したのだった。



帝暦385年 9月10日


 「父上、その言葉。

 本気で私に向けて言っているのか?」


 「本気だとも、ルーナが今も見つかない以上お前に新たな妻を用意する他ない。

 跡取りを残す事、カルフ家の繁栄の為に必要不可欠な事だ」


 「彼女の代わりはいない!

 私の妻はルーナただ一人だ!!」


 父の目の前で、私は生まれて初めて反抗する。

 しかし、昔から厳格だった父は私の怒りの声に耳を傾けず一枚の写真を私に差し出したのだった。


 「これが見合いの相手だ。

 彼女の名は、フィルナ・ラーニル。

 生まれはヴァリス王国、かのアスト卿の娘だ。

 とはいっても、生まれの通り彼女は養子だ。

 旧姓はカーエルフ、あのお方の元で生まれた我が血族の一人、最近ようやくコイツの足取りが取れたのでね」


 「な…………」


 写真に写された人物に私は絶句した………。

 似ているのだ、あまりにも………。

 幼い頃に失った母上の姿に、この写真の人物は………。


 「良かったな、息子よ。

 お前も我が一族のお役目を果たせるのだからな………」

  

 「何を、何を言っているのですか!!

 こんなの、何かの間違いでしょう?!

 何で、何で母上と同じ顔の人間が私の見合い相手になるのです?」


 「分からないか、オクラスよ?

 一族の血をより濃く残す為の苦肉の策なのだよ。

 他の家が、養子を取って名ばかりの血筋を残す中で我がカルフ家はその名が風化しようとも、その血筋を残し続けてきたのだ。

 それもこれも、ビーグリフ様の賜物だよ。

 これで、次のカルフも安泰と言えよう」


 「ふざけるな!

 私は……、私はこんな結末を認めない!!

 ルーナは今も私を待っているのだ!!

 私の妻は、私の元へ帰る事を今も待ち望んでいるのだ!!!

 私はその縁談を受けない、絶対にだ!!

 ルーナは必ず取り戻す!!

 我が命に掛けてでも、絶対にだ!!!」

  


 帝暦404年9月28日


 私の意思に構わず、父は縁談を進めていた。

 そして、半月程度の期間で見合いの場は決まり今日この日、私は彼女と出会う事になる。


 場所は王都でも名のしれた宿のレストラン。

 父が煙草で一時的に席を外した場を見計らって、せめてもの抵抗として私はこの場を立ち去る事に決めた。

  

 王都の街中へと逃げ出したのはいいものの、その先については無計画な為、途方に暮れてしまったが……。


 「どうしたものか………」


 脳裏に真っ先に浮かんだのは、本来の妻であるルーナの捜索である。

 しかし、行方の目処が付かない上に時間も半年以上経過。

 事件現場と思われる場所へは幾度も足を運び、私自身も彼女の捜索に尽力を尽くした。

 しかし、彼女は見つからない、手掛かりもない。


 「………」

  

 捜索しようと働いた思考を振り払い、やはり気分を変える何かをしようという考えに至る。

 縁談を抜け出して、妻を探そうにも手掛かりがない以上闇雲に動くのはかえって気が滅入ってしまう。


 とりあえず腹ごしらえでもしようと腰掛けていたベンチから立ち上がると、突然誰かの影が視界に入り込んできて………。


 「ああぁぁぁぁ!!

 ごめんなさぁぁぃ!!」


 悲鳴そのものの女の声が全身を貫いた後に、そのまま私は彼女に押し倒されてしまった。

 咄嗟に倒れ込んできた人物を受け止める。

 ソイツはローブを纏いフードで顔を隠し、何かに追われでもしていたのだろうか?


 「大丈夫かい、お嬢さん?

 怪我はないか?」


 「は……はい、お陰さまで……。

 そのすみません、ちょっと色々立て込んで焦ってて」


 「そうですか、とにかく無事で何よりだ」


 そう言って、彼女の手を取り立ち上がらせる。

 言葉通り大きな怪我はしてない様子。


 「すみません、本当に………。

 では私……」


 「そんなに焦って何処に向かう気だ?」


 「…………わかりません」


 女性は自信なさげにそう答えた。

 何か訳アリな模様、身なりからして身分は相応。

 顔を隠したいのは、素顔が見知った存在が多いからなのか………。

 彼女と下手に関わるのは余計な面倒事を背負いそうだが、放っておくのも危なっかしい気がしてくる。


 先程のように、誰かと衝突されて私と同じような者が出るかもしれない。


 「事情を話してはくれないか?

 私に何か手助け出来る事があるかもしれない」


 私がそう尋ねるとしばらくの沈黙の後にゆっくりと口を開き始めた


 「………私、逃げて来たんです。

 突然家を追い出されて、新しい家の人にお見合いを勧められて、それが嫌になって………」


 「…………」

 

 なるほど、よくある話だ。

 彼女も恐らく、私と同じように政略結婚に利用されているのだろう。

 となると、このまま逃げたところで時間の問題。

 

 私も同じ道なのだろうが………。


 「元の家にも帰れなくて……。

 でも、今の家にも居たくなくて………」

 

 「………見合いの相手は?」


 「とても大きな家の御方だと………。

 私、その方と結婚する為に用意された存在だって新しい家の人達に言われたんです。

 急にそんな事を言われても、何が何だかわからなくて………」


 「用意された存在?」


 彼女はそういうと、ゆっくりとフードを外しその素顔を露わにする。

 その顔を見て、家に飾られた一枚の写真の人物と面影が寸分狂わずとも一致した。


 私を生んですぐに亡くなったという母親の顔をした女がそこには居たのだ。

 

 「フィルナ・ラーニル、それが私の名前です」

 

 これが、私と彼女の最初の出会いだった。



 場所を王都の適当な喫茶店に変え、お互いの事を話し合っていた。

 自分の生まれについて、妻が失踪した事について。


 彼女がどのように生まれ育ったのか、


 この縁談をどうするべきか……。


 「…………」


 お互いの素性を明かし、これからどうするべきかに頭を悩ましていた。

 会話のないまま時間だけは過ぎていく中、沈黙を破ったのは彼女の方からであった。


 「このまま、この縁談を先延ばした場合。

 私達はどうなりますか?」


 彼女からの問い掛けに私はありのままに答える。


 「私の父は無理矢理にでも話を通すだろう。

 逃げようものなら、いや……逃げたところでその場しのぎにしかならないだろう………」

 

 「お互いどうする事も出来ないんですね」


 「…………」


 「構いませんよ、私は………。

 でも、あなたはそうじゃないでしょう?

 既に、婚約された人が居る。

 それも、まだ結婚して1年も経っていない人が……」


 「…………」


 「あなたはとても優しい人ですね……。

 自分の方がよっぽど辛い立場のはずなのに、私に手を差し伸べてくれて……。

 その人が少しだけ羨ましいです」


 「私も逃げたんだよ、君と同じだ………。

 嫌で嫌で仕方なくて、妻を……ルーナを忘れて他の人と新たに縁談を設けるなど……。

 優しい……とんでもない、私は臆病者だ……。

 臆病だから、傷つくのが怖いから、自分が傷つかないように他人に手を伸ばす偽善者………。

 己の立場が危うくなれば、容易く人を切り捨てる。

 君が思う程………私は………」


 「でも、あなたは私を助けてくれた。

 手を差し伸べてくれた、それが全てです。

 私に手を伸ばしたあなただから、優しい人だと。

 私は、ありのままにあなたをそう感じました」


 「フィルナ殿………」

 

 「………、オクラスさん。

 私と結婚しませんか?

 今の私には何処にも行く宛がありません。

 形式上だけでも、籍を入れればそれで貴方のお父様はひとまず納得するでしょう。

 でも、ただ住む場所を与えられるだけでは、あなたの為になりません。

 私は私に出来ることで、あなたの妻であるルーナさんに関する手掛かりを探してみましょう。

 つまり、その………ルーナさんを見つけるまで、私と偽装結婚をするんです」


 「君はどうなる?

 仮に妻を見つけたその後は………」


 「それは………」


 「君は分かっているのか?

 父は、跡継ぎを残す為にこの縁談を進めている。

 ………我が一族は代々、母親は子を産んで間も亡くなっている一族だ。

 理由は君の姿が、私の母が物語っているだろう?

 血が近すぎるんだ、我々は………。

 つまり、私と婚約すれば君は遅かれ早かれ死ぬ」


 「………死にませんよ、私………。

 子供が生まれても、大丈夫です。

 ルーナさんを取り戻すまでに子供が必ず出来るとは限りませんし……」


 「そういう問題では………!」


 「ルーナさんを取り戻すんでしょう?

 その為に、手段を選んでる場合なんですか?」


 「っ………」


 「どのみち避けられない障害ですから。

 でも、あなたにはやるべき事がある。

 取り戻したい人がいる、ならその為に私を利用すればいいんです。

 それくらいじゃないと、私もあなたもルーナさんも誰一人救われません。

 私の事を思うなら、ルーナさんを取り戻したいなら、尚更の事です」


 「だが、君はどうなる……。

 君と、その子供は………」


 「大丈夫ですよ。

 私あなたが思うよりずっと強いですから」


 気がおかしくでもなったのか、彼女は私との婚約を受け入れる旨を示した。

 そうしなければならない。

 私が本気で妻を取り戻そうとするなら。

 その場しのぎではなく、父の意向を呑んだ上で、彼女を利用しなければ取り戻せる望みは薄いと……。


 しかし今日出会ったばかりの彼女に何が出来る?

 私の面倒事に、彼女を巻き込んではならない。


 例え、ルーナを取り戻せたとしても、それが彼女の犠牲の上で成り立つなど………。


 しかし、他に選択の余地は無かった。

 逃げたところで、最終的には同じ道………。


 これしか方法はないだろう。



 帝暦386年11月7日


 フィルナとの出会いから間もなくして、正式に籍を入れ婚約を果たした私達の間には子供が出来た。

 予定日は来月の末と医師からは告げられていたが、私の脳裏には焦りしか無かった。

 

 子供が生まれること、つまりそれはフィルナの死を意味している。


 しかし彼女は自身の死を恐れる事はなく、屋敷でいつも通りの生活を送っていた。


 「………、身体の方は大丈夫か?」


 彼女の部屋へと赴き、部屋で書類仕事をこなしながら返事を返す。


 「大丈夫ですよ。

 それと、この前の医者の話だとお腹の子は男の子だそうです。

 内包魔力量が平均と比較して、7から8倍程もあるそうですね。

 魔力量の資質は多分、あなた譲りでしょうね。

 将来は宮廷魔道士も夢じゃないみたいですが、私自身そこまで魔術が特別得意って訳じゃないので、魔術が得意に生まれるかは分かりません。

 魔術師よりは、騎士団向きなのかなぁ……」


 「………そうか」


 「男の子ですよ、これで跡継ぎ問題は解消です。

 義父様の望んだ跡継ぎ問題はこれで解決、あとはルーナ様の手がかりを探すだけです……。

 お互いの目標が少しずつですけど、叶いつつある。

 私独自の調査ルートで、幾つかの目撃情報を掴んではいますが、どれも空振り……。

 残っている候補というのが、調査に後ろ向き出会ったサリア王家と、長らく対立関係にあるクローバリサ。

 でも、あなたとクローバリサの子息とは学院において友人同士だったのでしょう?

 お互い父親との関係が拗れていた縁という具合で」


 「ああ、クローバリサ内の調査に関しては今もかなり難しいよ……。

 国内での可能性が最も高いのはこの二つ、しかし国外の勢力に誘拐された可能性も拭えない。

 国外の主な取引先に、ルーナの手掛かりを調べては貰っているが、良い知らせは未だに……」


 「ルーナさんが居なくなってから、既に1年半以上が経過している。

 ここまでくると正直、生死が怪しいところです。

 一般的な身代金目的の誘拐ならば、すぐにでも金銭の要求があるはずですが、1年以上経過してその線がかなり薄くなりました」


 そう言って、手を付けていた書類の書き込みが終わったのか書き終えたソレをまとめ、身体をゆっくりと伸ばし始めた。

  

 「誘拐犯は恐らく複数犯の組織的なモノ。

 しかし、誘拐に関しての見返りの要求がない。

 カルフの莫大な資産を狙っている、あるいは他国やその他商会の取引の邪魔を企てているなら、こちらに何らかの二次的な動きを示すはずですが、それもない。

 だから、考えられるのは極めて個人的、私怨的な愉快犯である可能性です。

 それも、こちらの手を欺ける程に手を込められる人員と人脈を持っている存在という事になります。

 そうなると、過去に義父様かあなたが誰かに恨まれるような真似をしてしまった誰かの手の者の犯行になる。

 そして私が最も疑っているのが、王家とクローバリサであり、その裏付けとなるようにこの二つの家系はルーナ様の捜索に後ろ向きだった」


 「私自身、何度か恨みを買うような出来事はあったが、どれも小さな商会や敵対派閥との小競り合い。

 直接王家やクローバリサと衝突するような事はなかったはずだ 

 父に関して言うと、多少私に対して理不尽な要求はすれど、仕事の腕は一流の一言。

 彼の交渉なくて成立しなかった取引、何ならこの国の物流や関税に関しての法律改正において、あの人の能力あって変わったものがある。

 敵対派閥、王家にとって父の恩恵あって国はより潤った程だ。

 例のクローバリサの子息も言っていたよ、私の父は君の父を良き好敵手として認めているとな。

 だから、私としてもあの二つの家が我がカルフ家をわざわざ陥れる理由があるのかと思うのだよ……」


 「………そうですよね………」


 そう言って、彼女はベッドに腰掛けるとゆっくりと横たわり王都の友人から貰ったという子供向けのクマのぬいぐるみを手に取り、その手足を軽く握りしめる。


 「ルーナさんは、私をどう思うのでしょうかね?

 この身体の通り、やはり恨まれても当然かもしれませんが………」


 「…………」


 「一度でいいから、私……例え憎まれてしまってもルーナさんに会ってみたいんです。

 あなたとの出会いや、あの人しか知らないあなたとの思い出だったり………。

 でも、難しいんですよね……」


 「怖くはないのか………」

 

 「これが私の運命だった。

 仕方のないこと、でも悪くは無かったんです。

 お父さんが私を拾って家族として迎えてくれた事や家族と過ごした思い出。

 そして、運命から逃げ出した私に手を差し伸べてくれた、あなたの存在。

 感謝しているんです、本当に………。

 この関係が仕組まれたモノだとしても、あなたやお父様がくれた温かい優しさは本物だったから。

 でも、後悔することが二つだけ………」

  

 「二つ?」


 「オクラスの心はルーナさん一筋でしょ?

 もっと早く出会っていたならこの気持ちも少しは私に向いてくれたのかなって………。

 もう一つは、この子の成長を私は見届けられないかもしれないこと………。

 形だけの関係でも、この子にとっては私達唯一の血の繋がった親だから。

 私ね、自分の本当の両親の事は分からないの。

 だからこそ、この子には私が家族にしてほしかった様々な事をやってあげたいの。

 それが難しいって頭ではわかってるんだ。

 だからこそ、私はこの子の為に出来ることをしてあげたいの………。

 形だけの関係じゃない。

 私はちゃんと、あなたを愛しているって証を………」


 「フィルナ………」


 そう言って、彼女は手に持ったぬいぐるみを私に手渡す。


 「この子の名前、私が決めていい?

 一応、候補は幾つかあるんだけど」


 「それくらい構わないさ、君の意思を尊重しよう。

 名前はどうしたいんだ?」


 「女の子だったら、昔読んだお話に登場する女神様からとって、テナって名前にしようと思ったんだ。

 男の子だったから、この国で一番好きな英雄からなぞらえてハイドっていうのはどうかな?」


 「どうして、その名前にしようと?」


 「この国で一番強い人だったからていうのじゃなくてね、あなたみたいな人だからっていうのが一番の理由。

 あの英雄様のように、オクラスはとても優しい人。

 あなたに助けられて今の私がある、だからねこの子にはあなたのような、あの英雄さんみたいな優しい人になって欲しいの。

 そうなってくれれば、今度はこの子の優しさが困っている誰かに手を差し伸べてあげられるから。

 そうやって、色々な人達を助けて、助けられてく存在になって欲しい。

 例え英雄なんて大層な存在じゃなくても、私にとってのオクラスのように、大切な誰かの為の存在になって欲しい。

 だから、ハイドっていう名前にしたいの。

 どう、かな?」

 

 「っ…………」


 「だからね、オクラス。

 私はね、あなたにすごく感謝してるよ。

 あの時、手を差し伸べてくれたのがあなたで本当に良かったって心の底からそう思ってるからさ。

 私がこの先居なくても、私があなたを、この子を誰よりも愛していた事を伝えてあげてね……」

 

 「ああ、勿論だ………。

 必ず、必ず君の想いを伝えよう……絶対に………」 


 ぬいぐるみを手に取り、年甲斐なく涙を流た私を目の前の彼女は、その涙が落ち着くまで優しく抱き留め続けていた………。


 

 翌月、24日


 私達の間には男の子が生まれた。

 名前はハイド・カルフ。



 彼は将来、誰よりも優しい英雄になるだろう。

 

 そして、この子の出産を期に私の妻であるフィルナの容態は急変。

 

 外に自由な外出は叶わなくなるも、彼女は息子の成長を見守る事が出来るようになった。


 奇跡だと、私とフィルナは息子の成長を共に見守れるようになった事に、共に喜びを分かちあった。


 少しずつ人生は軌道に乗り始めたと、私は僅かながらにそう思い始めた。

 しかし、自体は急変していく。


 息子の誕生から2ヶ月後、私の父が王都での外回りの外出先にて、民間人によって射殺された。


 犯人の名は、ビルマ・アドレイ。

 王都の末端に位置するスラム街の住人であり、身なりの整った父から金品を巻き上げる算段で行った犯行によるもの。


 間もなくして、この男には厳しい処罰が下りその他余罪を含めて懲役37年という判決が下ることになる。


 多くの者が父の死を惜しんだ、はずだった。


 その最中で私は事件に関してのとある噂を耳にする。

 クローバリサの手の者が、この男に賄賂を渡す現場が目撃したというモノ。

 

 その事実を知った瞬間、私の中に黒いナニカが芽生え始めていった………

 

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