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監査さんのタメに!  作者: ふ~ん
17/17

で?どうなった?

こんばんは。明日を待てずに書きました。

一人のブックマークの方、いつもありがとうございました。最近は、【運命と選択が交差するとき】って奴を呼んで笑っています。

アレ……面白いッスネ。カッコとか書き直して、もっと読みやすくしておきますネ。

では、ありがとうございました。

「お久しぶりですシエル様」


「アナタも……久しぶりですね。

 おてんばなアナタが、母国にずっと居続けているなんて……」


 シエルが話を切りだそうとするとオーラは既に知っているのか『内容は大体把握しています』と切り出した。


「流石は【夢と虚の未来竜】と言われいるソラの一人娘ね。

 で?把握しているなら聞かせてちょうだい。」


「ハイ……近々私達、第一世代同士の婚約があると思いますが、そこへ祝いの席に[宇宙クジラの丸焼き]が奉納されるみたいです。

 いわば一種のイベントと言いますか……彼は、そのクジラが現在死んでは居ないと知りつつ追っているのです。」


「なんの為に?」


「彼は最近、宇宙クジラという生物を再生したからです。

 彼の中で想いがあるみたいで、売買などのお金目的やオークションなどの趣味以外なら良しと思っています。


 ……簡単に言うと、宇宙クジラの安否が知りたいだけという事。そして、乱獲目的なだけな場合は直ちに殲滅と考えています。」


「成る程。やはりそれは、占いでの結果なの?」


 頷く彼女を見ながらシエルは深く考え込む。


「わかりました。では、婚姻式を中止しましょう。ですが、私達からの出席者は無しです。

 業者のみ出席として、私達の婚姻式の邪魔するモノがいると考えて行動しましょうか。」


……

「それでは、たいへん長らくお待たせしました!新郎新婦の入場です!!」


 『盛大な拍手をどうぞ』と言われて間もなく、色々な音がドッと響き渡る。

 嬉しそうな声もそうだろうが、応援の声に包まれながら一定の時間が過ぎると落ち着いた。


「新婦新婦、着席してください……」


(成る程……着席ね)


「では!永久エネルギー会社会長様より、お祝いの言葉と祝いの食べ物を頂戴していますので、紹介させて頂きます。」


(スンスン。宇宙クジラの焼け焦げた臭い……)


 『……見つけたぜ』と式場からプツリと指が出て来たと思ったら、ピリピリと表面上の空間を裂いて十字の亀裂を入れた。

 

「よぉ!探したぜぇ」


 亀裂から出て来たのは、紛れもない竜化したダーク。

 ダークの姿はさほど怒ってはいない。その証拠に、腕が普通の本数であった。更に言えば、目も黒く怒り狂った感じのモノでは無かった。


「待ってました」


「……シエルか?……お前が犯人なのか?」


「私一人でそんな大きな魚は食べません。」


「厳密には魚ではなく、宇宙科宇宙クジラのメスです。魚ではありません。」


 『知ってます!……そういう事を言っているのではありません!』とムスッとなり顔を赤くして反発している。


「まあ、良いや……結婚式場として聞いて来たが新郎新婦や祝いの人達すらいないとは。」


 『そうです!これは、嘘の結婚式です』この文章が全て言い終わらずに、彼女の『そうです!』という言葉を聞いてダークは狙いを定め発言する。


「そうか!だからシエルが頑張って食うというわけだな!?」


「へ?」


「お前が食べるんだろ?……」


「いや、その……」

(食べ無いと言ったら目に見えてますわ。)


 『どうしよう』と考える暇も無く、シエルは壁へと追い詰められた。


「いやはや、親子ってのはこんな事も重なるんだね。」


 ニヤニヤとした表情で追い詰め、後退りが出来なくなったシエルの口に指を引っ掛け、宇宙クジラの肉片を流し込もうとした時!待ったの声があった。


 振り向い先には、モモコさんと知らないグラマーな女とアキがいた。

 

「いやー、モモコさん久しぶりですねぇ。

 母を助ける心は中々です。

 だから!アナタが食べるのですね!?」


 アキやグラマーな女に目もくれず、バァン!と壁ドンし言い寄るダーク。

 ダークの言葉を聞き入れて目をつむり、大きく口をあーんと……


 この時、誰かは分からなかったが……誰かが俺を押した気がした。


 俺ダークは、モモコさんとキスをしていた。


(……なんで、口と口を重ねているんだろう?

 更に言えば、モモコさんは何故ずっと目を閉じているんだろうか?折れも目を閉じるのが常識なのだろうか?)


 俺は目を閉じた。

 すると、どうだろうか!?体の中から小さな小人が俺の心を叩いている感じが!

 ドンッドンッと徐々に大きくなって来ている。


 モモコさんは今どんな香りなのだろうか?そう思い目を開けると、未だ目を力強く閉じる彼女がそこにいた。


(成る程、まだ目を閉じるのか……ってやべ!小人がドンドンとウルセェ。)


「ドァーン!」


「襲撃よ!」


「小人か!?」


 『ハ?』と一瞬止まったシエルだったが、次の爆撃音と共に大きな声が鳴り響いて来た。


「やあ新郎新郎の皆さんと私の故郷を破壊した真白しんぱく様……いらっしゃいますかー?

 いるって分かってるからよぉ。全賊共を使って襲撃しに来ましたぁぁ!」


 『なんだ。小人じゃないのか』とホッとしたあと、元の位置へと戻ろうとしたその時!『うちの娘と……』って怒っている女性がいた。


「なんでしょうか?」


「うちの娘に何してるの!?というか、どう責任取ってくれるの!」


「モモコさんの事が好きなんです!だから結婚します。」


(その手があったか!?……第一世代同士でも不安たっぷりだったけど、原色種なら子孫繁栄が強く出るかも!)

「良いでしょう!」


 『私嫌です!』と言ったのはモモコさん。

  ほんとホワイだから理由を聞いたんです。


「お母さんゴメン。私、私と一緒になる人は私が選んで決めたいの!

 ココヘ来た理由は、私の想いを言いたかったからなの。」


「私もごめんなさい。第一世代の繁栄もとい、私達の子孫の繁栄を考える余り、モモコの気持ちを無視して、風呂にも入って無いクロと結婚を了承するなんて!取り消すわ。」


(え?)


「お風呂に入って無くて、この匂いなら私は大丈夫です!私はクロさんと付き合って生きたいです。」


(!?……良し良し)


 ウンウンと頷いている俺に、チラッとシエルの視線を感じた。

 更にシエル視線は、俺を見た後で天井を見る。

 全てを理解した俺は口笛を吹いた。


「お前ら全員で、上でドンぱちしている船員を全て刈ってくるんだ!

 あと、船とミニ天馬は置いて……行け!」


 フードを被った人は『全員で』という言葉を聞いたとたん後方から、ゾワワワ!とフードと船が出て来た。



 それほど時間は経過していない。フードが愛用している船には、賊だったと思われる魂がちょこんと生気なく座っている。

 そんな中で『コイツは一般人』と選別して、ようやく終わった。


「では、今から魂と体を切り離しますが……もう間違いはありませんか?」


「無いよ。」


 俺の返事を聞くと各船に乗っているフードが大きな鎌で一振りしたとたん!ゴゴゴと轟音がした。

 今、切り離された者達が一斉に死んだんだ。


「何この音?」


「おそらく、魂が切り離され死体となり動かなくなった者達が操縦している船じゃろうな。」


「え!?……オババなの!?」


 頷くグラマーな女性は、どう見てもオババには見えない。


(いや待て、もしもオババがグラマーなアレで黒髪で第一世代なら)

「もしかして、ソラの何かしら?だから、幻術とか未来視が出来ていたのか!?」


「その通りじゃ」


 瞬間!ルッタラールッタラーと手をつないではしゃぐ二人を見て叫ぶ者がいた。

 それはアキである。


 ただ、アキにはそれほど思い入れが無かったので、そういう事を伝えると『あんた!いつか覚えてなさい!脳内に刻んでやるぅ!』とキバッていた。


 そして一週間が経過


「へへへ、ご飯も食ったし次は何処へ行く?

 それか、時間はたっぷりあるから生命の神秘の俺らの子供でも作る?」


「ダメ!

 まだ分かってないの?そういう強行的な姿勢で私を押し倒しても、全っ然!嬉しくないから。」


「でも、昨日は上半身を結構触ってキスしたし……タイミング的には良いかなって思ったんだけど?」


「バカ!道の真ん中で言うな!」


 そう!俺達は付き合っていた。

 何を隠そう!モモコさんは既に俺の事が好きだったみたいだ……あの時から。


 あの時とは、ガンナー帝国から宇宙ステーションへ行く際に賊に絡まれた時である。

 ガリガリの身長五メートルの俺に助けて貰った事がよほど好印象だったらしい。そして、生きていると分かってから【好き】という気持ちが膨れて行ったそうだ。


「あ!そうだ!……報告しなくっちゃ!」


「?……何処へ行こうとしているの?」


「ちょっとした空間で、二人っきりになれる場所……すいません!二人で、二時間!」


(へ?……へぇぇぇ!?強引過ぎるよぉ。)


 『待っててね』と言って、彼女を背中に乗せ発動する【神に願いを】もとい【恋の悩み相談所】へと!


「……、……!もしもし?」


「あ!神様こんにちは。遅れてすいません。

 ……俺!ついにやりました!」


「ウンウン。良かったねぇ。」


「あと、あの時俺の背中を押してくれたのって」


「そだよ。僕だよ。良く気付いたねぇ。」


「いや、まあ不可思議な事がおきたから。」


「そだね。ブラックホールから出て来た直後は、人を蒸発させる程のエネルギーが充満している中でクロはキスをした。

 いや、出来た。触れる事が出来たんだ!」


「うん!」


「本当良かったね。それに、彼女がキミの事を既に好きで良かったね。」


 頷く俺に、神様はもう一度違う言葉で良かったねと言葉掛けしてきた。

 その言葉とは、とても気になる言葉だった。


「実は言うとね、あの時恋に落ちたのは一人じゃ無かったんだ。

 よーく思い出してネ……モモコみたいに無抵抗で且つ従順だった女性がいたよね?」


「ん?誰だろうか??」


「モモコさんにそっくりな彼女だよ……

 もしかして!?違うよねー。」


 『じゃ!結婚したら教えてよ』と通信は切れた。誰だろうか?とモモコさんに甘える感じで抱き付く……って!こういう強引過ぎることはモモコさんは嫌いな事が遅く気付いてしまう。


「ゴメン!モモコさん。また、強引に行ってしまった。」


 だけど返事が無い。

 よく見ると、マグロの様に横たわった彼女がプルプルと震えている。

 更に、少し前のモモコさんの初キスみたく目を閉じて。


「……ちょっと目を開けてくれるかな?」

 

 神は言っていた!【モモコさんとそっくり】と!また神は言っていた【あの場にいたよ】と。


 ジィー!と彼女の目を見て『あ』と言葉を出した瞬間!?


「そう!私はモモコの母で名はシエルと言います!」


 『ハァ?』となっている俺に次から次へと言い訳に似た説明がわんさかと出て来た。

 そして明かされた事実があった。


 簡単に言うと、交互に交代デートをしていたみたいだ。昨日のキスはモモコさんと!四日前の海を見ながらの膝枕キスはモモコさんと……という感じらしい。


「私!クロと付き合いたいもん!……もう付き合ってるし、二人だけという空間にもなったから!」


 そう言って『逃げないでね』と言っていた。


 その後、『一歩遅れていた私だけど、これで娘に追い付けるわ』とか言ってくれちゃっている発言には次回は超頑張る事を決意したのは言うまでもない。

いつも、一人のファンの方ありがとうございます。

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