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監査さんのタメに!  作者: ふ~ん
16/17

ツインドッグ兄弟

こんばんは

 俺の住むブラック空間ホールに亀裂を入れて、反応があった場所を探るも姿形すがたかたちすら見えない。

 微かに血の匂いは残っていたが、広い宇宙空間だ匂いなんて直ぐに消え失せるのが普通。


 だったら、一番近くで見ていたヤツに聞くのか早いだろう。


(……成る程、船の団体がクジラを追い込み、はぐれた生まれたばかりのメスクジラを捕縛してワープと行った所か。)


 最初の再生した宇宙クジラに手を付いて意志疎通をしている。これは、ボスクジラが見た光景をテレパシーで映像と音声が流れて来るのだ。

 メスクジラの捕縛状況などのデータが事細かく送られて来たので分かったことが一つ。


「船体に、二匹の犬のマークか」


 分かった上でタメ息を一つ付き、我が家を出てから一時間位しか経過して無いというのに……

 もう俺の何処かが家に帰りたいという臆病な気持ちと“二匹の犬”について外出し、外回りをしなくてはという使命感が二つあった。


 だけど、キッカケが宇宙クジラの受信とボスクジラの悲痛な叫びを聞いて、俺の心は『どんなヤツが?』という気持ちで一杯だった。


 なんだけど、何処の誰に聞けば??そう思っていた矢先、目の前……と言っても物凄く遠い所で一つの船に対して多数が追い回す光景が飛び込んできた。


 だから!


「よぉ。そんなにも、この手のり天馬が欲しいか?……では!死ねぇぇ!!」


 と……まあ、何故かこうなった。


「良かったな。

 賊に襲われようとも、既に体を持たないお前は痛みも無く、自由に快適に過ごせるってもんだ。」


「何故!?私が死んだんだぁぁ」


 経緯を簡単に説明すると、恥ずかしがり屋のダークさんは使いの者を口笛にて召喚する。

 口笛で現れたのはNo.2のフードを被っている方に勅命した『現在困っているのなら、たすけましょうか?……と聞いてこい!』という。


 イヤイヤながらも、ヌウッと船内に侵入したフードさんは商人と名乗るヤツに聞いたそうだ。

 しかし返答は、余りにも自分勝手で自己中(以降ダークは省く)だった為に話が進まなかった。


 自己中心的に待てないダークは仕方なく、今も追われている商人の船へと乗り込み話を詳しく聞く。

 

 なんでも『欲しいモノは、ありったけの財力』だそうだ。

 財力が有れば、追われている賊にも対抗ができると判断したみたいだ。


 フードの人はボスから伝わっていた『助けて下さい』と言われたら『助けろ』と。

 だが返答は違う……ありったけの財力だった。


 問答が続き発展して行くと『珍しい子馬だな……くれ』と言われたと同じく!運悪く俺が船内に入った時だった。


 そして、食らわせる!『必殺!力が余り過ぎてて触ったら蒸発攻撃!』を。

 触ったら瞬間、肉体は蒸発するも魂だけはダークによって捕まれたままという状態。


「まあ、パニックになるな。

 この世から消えるのも、もう一度この世に現れ出るのもお前次第だぜ。」

 

「アナタは一体?」


「俺か?俺は再生と破壊の暴竜だ……って言っても分からんだろう。

 とりあえず、体は再生してやるし後ろの賊は殲滅し終えたし、あとはお前の頭の中に俺の心眼を入れておくからな。


 これは、お前の行動と発言や想いなど全て分かってしまう技だ。……変な気を起こすなよ。」

(心眼は動物の暮らしを密着し、生活パターンを調べられるというヤツだ。……こいつも同じ生物なんだ……使い方は一緒だろ。)


 『じゃ。2匹の犬の情報を調べといてね』と消えようとしたとき


「ツインドッグ兄弟の事ですよね?」


 なんやかんやしなくても、普通に聞けば終了していた。


「知っているのか?」


「ええ。この界隈では、トップファイブに入る残虐な兄弟と言われています。

 私を追っていた輩も、ツインドッグの配下みたいだったので。」


「話が早いな……では!ソイツの本拠地を案内して頂こうか!!」


……

【拝啓シエル様】


 あれから五年の歳月が過ぎたと思います。

 俺の唾を、ゴクゴクと飲んだモモコさんは元気でしょうか?

 彼女にいつか何処かで謝りたいと思ってます。

 そして、すいません……ツインドッグ兄弟が隠れていたノワール星を半壊させたことを。

 しかし、ツインドッグはいませんでした。

 なので、ボロと自己紹介したオッサン大臣を擂り潰しました。

 でも良かったでしょ?ノワール星の支配者でもあるボロは、アナタの大臣で本人曰く『経済でアノ方を罵るのは快楽だった』と言ってました。

 なので、とりあえず身体が無くなるまで地面を引きずりましたことを御了承ください。


……追伸、俺の探すモノが在ります。

 ソレを見つけるまで、俺の歩は止まりません。


……

 ノワール星の一室、大臣だった自身の配下が住まう床が少しの肉片と血が部屋中に塗りつくしている所で、一人の女は置き手紙をクシャと軽く折り畳みポケットの中へしまいこんだ。


(クロ君……私の方こそ謝りたいよ。)


真白しんぱく様!未だ一時間さえも経過して居ないというのに、目撃者はおろか宇宙に飛び回る者さえもありません!

 一体どの様なヤツでしょうか!?」


「犯人は、破壊と再生の神様よ。

 私達がどうこうできる次元ではないわ。」


「では、どうすれば……?」


「そんなの決まってる。

 彼が追い求めている“ソレ”を先に見つけて知らせるしか無いでしょ。至急オーラを呼んで!」

明日もよろしく

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