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監査さんのタメに!  作者: ふ~ん
15/17

グロいチュー

こんばんは

 『あのような輩』?という文面が出てくるも何の事やら理解出来ないといった顔は隠しつつ、仕事の交代する光景を見た上で一旦この場を離れることにした。


 時間経過は現在に戻り。


 過去の愛しいあの子は、年月と共に考え方や生き方などが変わっていたことによりダークは怒りが爆発し、そのままその場の感情をその子にぶつけて出てくる。


(なんだなんだなんだってんだ!あんなに快く部屋に招き入れて、且つ手も繋いで……

 全部俺の細胞が欲しいからとか……よくも俺が再生を司っていると知っていて……よくいう。)


 鼻息が荒く歩幅も早いかもしれない。

 顔色も苛立ちをしているから、目の色も手が四本に変化した時と同じように、静脈色と怪しげに恐ろしげに少し赤黒く揺らめいている。


「あっ。すいません。」


「……お前、お前俺を追って来たのかぁ!

 そんなにも俺の細胞が欲しいのかぁぁぁ!!」


 目の前にいる白髪の白の瞳は、過去を思い出させようとしていた。

 あの時、一度目の……最初の告白をしようとしたら案の定、俺は“逃げて”しまったんだ。


 だけど思い出してくれ、あの時俺は告白をしたのは本当だ。

 逃げた俺は、走っていると目の前に先回りされていたんだ。


 だから!逃げても告白に至った。


 これが手も二度も行われるのか。

 俺の!遺伝子を取る為に!!先回りをしたんだな!?


 目の前の戦闘向きでは無い原色種に対し、全力で壁に押し付け暴れる両手を自身の両手で抑え、暴れる両足は残りの両手で固定。

 『何?……やめて』と瞳に水なんかを浮かべ嫌がる彼女を圧倒。


「そんなに俺の遺伝子が欲しいのか?違うか……細胞だったな。」


 既に威圧的に放たれた眼光を見たお陰か、彼女の足はすくんでいたので空いた両手をシエルの口へと伸ばす。


 『オラ!飲めよ』と俺の体内で作られた唾液を、弱い抵抗する彼女の口をガッシリと開けて固定し流し込む。

 抵抗むなしく、流せば流す程に彼女の口の中へと流れ込んで行く。


「だいぶ腹が膨れてきたなぁ?……どれ、腸マッサージと電気を弱く流してキサマの身体の中身を全て!俺の唾液で埋めてやるわ。

 目に浮かぶな……お前が屈辱に溺れる姿をな」


 高らかに、彼女を蹴落とした感じで笑っていると後ろから声を掛けられた。


「そこら辺で……娘を放して下さいませんか。」


 振り返ると……シエルが立っていた。


「破壊を主としたアナタに攻撃しても破壊されるだけですから聞いて下さいね。

 その娘は、私とアカラの間に出来た第一世代です。


 まだ言ってませんでしたが、現在いる第一世代は全て女性なのです。

 そして、遺伝子での誕生は一度のみしか効果が発揮しないのです。

 だからその、モモコは私の大事な娘なの……もう生まれて来ないただ一人の娘なの。」


 本物のシエルが、心と体が静止した俺に向けて①何故、俺の遺伝子が必要なのか?②第一世代で留めず、後の第二世帯を視野に入れたい……強いては娘をモモコを守りたい!と強く説明していたのだが……


 力なく床へ倒れ込み、嘔吐を繰り返して鼻水や目からこぼれたのは水ではない。

 涙が目から流れ落ちる勢いは、次第に瞳を覆っていたカラーコンタクトを流し落とした時、俺の恋心は終ったと核心した。


「良かっな。俺の遺伝子が沢山だぞ。

 ……じゃあな。」


 彼女の“破壊の神”と言った言葉は強く信憑性があるのだろう……全ての人が割れて道を作る。

 道も空も宇宙さえも、遮る者達はいない。


 それから五年の月日が流れた。

 宇宙では、色々代わりつつあった。

 ダークの遺伝子により、他の原色種の配合が行われた結果、見事成功する。


「ピューリィ居るだろ?入るぞって、居るなら声ぐらい出せよ!」


「別に良いだろ!?……で、お前の相手は誰だったんだ?」


「俺か?俺は同じ第一世代で俺の従姉のモモコさんだよ。」


「オー。良いじゃん!アイツはどうだったんだ?」


「アオルサか?……たしか、アキュラで自称天才科学者とかいう変な女だったかな?」


「でソラ、お前は??」


「ソレがなあ……ちょっと変な感じでなぁ……」


 五年という歳月は色々な変化があった。

 第一世代が三人の女性だけだったのに対し、ダークの遺伝子を組み生まれ出たのは三人の男性。


 そして、着々と進化は進もうとしていた。


 場所を変えて……とてつもなく遠い、されど近く容易に行けないある場所にダークは一人いた。


「ボス?……暇だからって、天馬の手のりサイズ作り続けるの止めませんか。

 もう、何千といますけど?」


「俺が何かを作ろうが勝手だろ!?」


 五年前から俺は、ブラックホールへと自ら入って過ごしていた。

 今は余りにも暇……イヤ!だいぶ前から暇だったのだがフードの人を呼び出して絡んでいた。


「だいたい天馬と天使組が進化したんだ!お前も同等に進化したいだろう!?」


「……で、ミニな天馬は私にどう必要と?」


「ホラッ!ゆっくりと死者を乗せて船を進む上で、罪ばかりじゃ萎えるだろ?萌をチラつかせてからの!思わせ振りを振る舞ってからの……

 ……堕とす!!ってのはどうだろう?」


 『ホラッ、一匹やるよ……皆にも配っとけよ』とドサッと船に乗せる。

 まるで、船の上にてんこ盛りのポップコーンが積まれているという感じだ。


 ボスからの拒否権は無い……だけど、『マジッすか?』と声を出すのだから、受け入れては居ないがギィコギィコと船を漕ぎ出すのだから言うことを聞き入れたと言っていい。


 また一人に成ってしまった、というのを落ち込んでいるとキュピーン!とある知らせが来た!それは、あり得ない知らせであった。


(宇宙クジラが……死んだ。まだ、五年しか経って……)


 答えに行き着くのも早い。昔、絶滅に成った理由はハンターである。

 これは、ダークが直々に作り出したモノなら勝手に知らせが来るのだ。


 そして……ちょっとだけ!ちょっとだけなら外の様子を見ようと思った。

 クジラは何人でヤられたのか!?リンチなのか!?……調べたいという気持ちが早まり行動を早めた。

明日もよろしく

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