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監査さんのタメに!  作者: ふ~ん
11/17

口が臭いからって逃げないで

こんばんは

「オオババ様!その予言ありがとうございます!

 てすが、もうすでに宇宙警察へ連絡を済ませています。


 聞いてください……私はこれでも、いち国家の英才教育と暗殺訓練は受けています!」


 『ですから!』と言った矢先で『話しは丸聞こえですよ』と言って銃口を向けてオオババを強引に引きずり込んだ!


「さあ、監査殿は我等の船に乗って下さい。

 これが……見えないのですかぁ!?ポキッて行きますよぉ??」


 老人を人質に取られ、なす統べ無く従ったと思った矢先!彼女のパワードスーツが解放された。


「そう来るだろうと思ったわよ!」


「そんな!早い!!」


 一つ目の攻撃は、老人を捕まえている輩に!二つ目の攻撃は、XOジャンマグナムを持つボスらしき奴へと足技で武器を蹴って破壊、そのまま足で流れるように腹部へと強烈な一撃が入る。

 奴は悶絶し腹を抱き込むように倒れ込む。


「おのれぇぇ!!これで終わりとおもうなよぉ!

これから先!エメトスの名が、この宇宙中を駆け回るんだ!」


「……立てないんでしょ」


 体をくの字にして、床に倒れているこの事件の当事者エメトスは、恨みや妬みといった感情を込め吐血しながら監査モモコさんを見上げる。

 

「耳障りね!……これで眠って貰うわ。」


 監査モモコさんの着ているパワードスーツは特注で、宇宙の軍が使う兵器よりも強力である。

 当初の予定では、捕まったとしてもなるべく人質を救出して賊を消すのが一番手っ取り早い。


 それは、自身が着用しているパワードスーツは国家機密が集結された兵器だからだ。

 コレは、なんとしても隠したい兵器……特に賊に対しては。


 監査モモコさんが、床に転がった悶絶しているエメトスの首筋を狙い振り落とした。


「ドガーン!……ヒヒヒ!ハハハ……みんな壊れろぉ……」


「!?

 ……くっ!」


「あ?……ハハハ。お前の唇をお前からくれるなんて……俺に恋してんのかぁ!?」


 どうやら、爆発の衝撃で足を崩して事故がおきたようだ。


「このっ!」


 その時!何人か完全武装した者がザザッと入って来て『モモコ様……無事確保!人質とされる二名無事』と繰り返して周りを警戒している。

 主犯核を突き出したところで、一人の隊員が近付いて来て何かの紋章を見せる。

 紋章を見たあと、『状況把握!』と監査さんが言ったのを切っ掛けにスラスラと話し出された。


「この毒ガスは、心の弱い人間を毒で辞任いたらしめます。更には、心が強くても発狂や強い幻覚症状を起こしパニック状態に!


 毒ガスの犯行者は、排気口を辿ることで毒ガスを散布した奴を発見しました。

 奴は、馬を連れて一旦シャワー室に入り馬を洗体をしています……おかしな事に毒ガスの免疫を持っているのか、兵器反応には全く引っ掛かりはありませんでした。


 更に不可思議な者が……不審な一艘の船がステーションから出て行き消えたという目撃情報が。

 不審な船には、フードを被っていて顔は見えなかったそうです。

 消えたのはおそらく、途中でワープしたモノと思われますが……ワープ反応は一切!ありませんでした。


 以上!が報告です。」


 全部!全部、賊の仕業ではないのが見て分かる。

 少し離れた場所では『馬洗って喜んで……』『シッ!……言わなくても何となく』とオババとアキが楽しく話しているのを見て監査さんの顔付きが再び真剣の顔付きとなる。


「そうですか。制圧に着手が難しいのでしたら、御手伝いしましょうか?」


「イエ!残念ながら未知の毒ガスで、解析不能なのです。

 ですから、ステーションの放棄と賊の一掃と私達で判断しました。」


「え?……ブラック千Zを使うつもり!?」


「はぁ!?未知の毒ガスだけで、あの悲惨の痕跡すら残さない非情の兵器を使うの!?

 あんたらバカじゃないの!?いくら第三惑星未熟星から距離があるからって!

 ……ちょっ!止めっ!」


「ごめんなさい……彼女達を私の星まで!」

(一度決定されたことは、軍法会議を通しますからね……そんな時間は無い。仕方がない……しか)


【ブラックせんZ】

対象の建物や巨大戦艦の半径をインプットすることで、その半径までのブラックホールを発生させ全てを消滅させる兵器。

文字り、部品すら残さない。



 時間が無いからと言って、救えるかもしれない人を放り出し、あまつ自分の知人にだけ恩恵を与えている自身がイヤで仕方が無いといった感じで、悔しいのか唇を噛んで鮮血が一筋流れ落ちていた。


 そこに!一筋の記憶が甦って来たと同時に発言する。


「船内で私を救おうとした、体長五メートル程の男性の遺体を見なかったですか!?」


 若干、身長が伸びている。

 というか、デカ過ぎだろ!ガリガリは目に入って無かったのね。


 隊員が首を振ることで彼女は肩を落とした時、後ろから肩を叩かれる。

 振り返るとオオババがソコにいた。


「彼は再びアナタの前に現れる。そして、愛の告白を言われるだろう。」


 その答えに関しては『そう……ですか』と彼女と答えた。

 振り替えれば、騒いで暴れていたアキは反強制的に連れて行かれもうこの場には居ないのは分かっている。


 もうこの場も、毒ガスによるパニックに陥っているかのような爆発音以外は静かなもの。


 そして……退避したあと発動された。

 

 時を同じく


「フフフ。水だー!少し味があるが、十分に綺麗だぞ。

 コラッ!こんな狭い所で羽を羽ばたかせるなって。」


 自ら臭い息をした後、天馬に距離を置かれたことから『うがいがしたい!』という事になり、『水の流れる尾とがする!』と聞き耳立てシャワー室へと参った。

 そして、知らぬ内にステーションに兵器がセットされ発動となった。


 なったんだけど……


(……ここは、……久しぶりに入るな俺の古巣……

 ここに入ると、自動的に竜の姿になっちゃうんだよな。)


 暗く永遠と続く闇を見続けて俺はタメ息をする。

 昔の事が次から次へと思い出して来るからだ。


(昔は楽しいと思う事なんて無かった。そんな俺を見て神様は、俺に【死者を送る・転生させる】というシステムを提案したんだったな。

 ああ、シエルさん元気にしてるかなぁ……というか普通に元気なんだろうな。

 あの大好きな姿のままなんだろうなぁ……嫌だなぁ。会いたく無いな。)


 昔の思い出がどんどんと甦り、過去のトラウマさえも思い返していると横から『ブルルン』という鳴き声で次の行動へと行くことが出来た。

 正直、このブラックホールの中では時間の流れが位置によって違う。

 今は、外の時間の差がかなり進んでいる。それはつまり、今の場所は時が進むのが少し早い。


「そうだな!何かを強制的に再生・転生させて、ブラックホールで充満させた俺の濃いエネルギーを使っておくか。」

(そうでもしないと、人の姿をしたってオババにも触れもしない!……触れば、蒸発してしまうからな。)


 『行くか』と天馬に聞かせ、ブラックホールに両手を伸ばし、カーテン開く要領で開けた。

 開けた先は、もう宇宙空間。

明日もよろしくです

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