主人公は現れて消える
まだ設定が煮詰めが足りない気がします
違和感を感じたら、速作者に一報をお願いします
私は稼働が二年経ってようやくこのゲームをプレーすることが出来た、二年も経っていると大概のゲームはクリアーなどがされたりバージョンアップなどが施されて風化していくのだが、このゲームは初期プログラムから未だにクリアーされておらずなおかつバージョンアップされていない、それにも関わらず日々プレイ人口が増えていくとビックタイトルになっている。
二年もプレイ出来なかったのは完全ロット生産で生産しているVRで、ゲームメーカーの方も完全受注生産の為に未だに入手困難になっている、苦労の末にようやく私は今日ゲームを開始できる。
そして私はこの日のために掲示板の住人やサイトを見て情報を収集して準備をしていた、はやる気持ちを抑えてVRの初期設定を施してゲームをインストールする。
ゲームを開始してまずはアナウンス従って初期設定やキャラメイクを製作する、私はこの日のためにずっと考えていたのでサクサクとこなしていき終了させるとAIのアナウンスが流れる。
「ようこそおいでくださりました、世界は貴女を歓迎いたします」
私は目の前に出現した扉を開く
扉の向こう側に広がる世界が広がっていく、周囲を見渡すと情報通り初期プレイヤーが出て来る始まりの館だった。
「ようこそ流れ人、この世界の基本を学んでいきますか?」
私に話しかけるNPCは始まりの館の管理人でプレイヤー達にチュートリアルをしてくれるキャラで、この世界で最初に出会う人物である。
「ありがと、でも大丈夫です」
折角の申し出でだけど私はこの日のために予習をしてきたのだからしかも
「そうですか差し出がましいでしか、もしも分からないことが有ればいつでもこの館は扉を開いているので」
流石プレイヤー達に人気上位者だな~、しかも男女でこのキャラクターは入れ替わるしかも設定では兄妹になっていて、私が「妹さんは居ないのですか?」と訪ねると入れ替わってくれるので、制作側の力のいれ具合を感じる。
私はお辞儀をして始まりの館を後にする、始まりの館は町の郊外に建っているので町に向かうか初期フィールドに出ることも出来る、全てはプレーヤー達次第だと謳っているだけあり自由度が高い。
私はギルドに行くために町を目指して歩く、あまり離れていない為に町に到着する、町は賽の目に四つの区画分かれている、住宅区画、商業区画、製造区画、娯楽区画の四つで今私が目指しているのは商業区画
商業区画に到着してお店の一つに入る、店員さんが「いらっしゃい」と声を掛けられる、私は店内にあるボードに貼ってある複数の紙を見る。
私が今見ているのは依頼書で各店に設置されてあって店ごとに色々な依頼がある、兎に角初期プレイヤーは何をするにしても通貨とポイントを稼がなければいけない、私はその中から初心者用の依頼書を剥がしてカウンターに進む。
「おじさんこれ受けたいです」
「あいよ・・・ほら受注したよ、期限に気をつけてくれよ、じゃよろしく」
「はーい」
私は依頼内容は初期フィールドにポップするエネミーのドロップアイテム採取を受けた、初めての戦闘に少々興奮しているのが自分でも分かった、ついつい早足でフィールドまで来てしまった、周辺を見ると初期プレイヤーや採取目的のプレイヤー達が結構いる。
初期フィールドにプレーヤー達が多い訳は定期的に新加入プレーヤー達が参入して来る事と、初期フィールドなのだがフィールド内を奥に入り込むと現在のトッププレイヤー達でも全滅するらしい、なので初期からして未だに未開のポイントがある為に何処のフィールド行ってもプレイヤーの姿を見ることが出来る。
しかし、プレイヤー達が多いな~、私の探しているエネミーもポップして瞬殺されているな~、そうだ近くの森にもポップするだった。
私は森に向かい浅い部分で何匹か目的のエネミーを見つけて戦闘する、初めての戦闘で興奮してしまった為と目的のエネミーが周辺にポップしていない事から森の深部に足を向けてしまった、この後に私は直ぐに後悔をする事になる。
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「きゃーーーーー」
あれからしばらく森の奥に進んだが、何故か周辺にエネミーが居なかったので奥に奥に進んでしまったら突然のエネミーとエンカンしてしまった、森のエネミーは大体は普通に走って逃げることが出来るのだけど、今私の事を追いかけ回すエネミーはトッププレイヤー達が板などで情報交換していた「こいつに会ったら全滅必至TOP10」に有った熊型エネミーなのです。
トッププレイヤー達でも下手に攻撃を受けると一撃で昇天すると書かれていた事を思い出しながら私は必死に逃げる、プレイヤーだから死に戻りすれば良いと思うのだけどやっぱり熊に追われたら逃げてしまうのは人間心理だと思う。
「きゃ」
私は木の根に足を取られ転んでしまい、あ、死んだと思って目を瞑ってしまったのだけど、何時まで経っても衝撃が来ないので、恐る恐る目を開けると目の前には熊型エネミーの姿は居なくなっていた、その代わりに熊型エネミーが最後にいたところには、プレイヤーが一人立っていた。
「あ、あの~」
私は訳が分からないので立っていたプレイヤーに声を掛けると、プレイヤーはビックンと身体を震わせると私が居たことに今気が付いたようだ。
立っているプレーヤーは外套を羽織って性別すら分からないが、たぶんこの人が熊型のエネミーを倒したのだと思う、こんな森の奥に来ているプレーヤーは今現在居ないのだから、私はこのチャンスにお願いをする事にする。
「町まで戻りたいのですが敵が強い上に帰り道が分からないので、申し訳ないのですが連れて行ってもらえないですか、も、勿論、あなたの用が済んでからで構いませんので」
死に戻りするよりも無事に帰れるならそれに越したことはないのでお願いをする事にした。
私の言葉を聞いたプレイヤーは腰の辺りから何かを取り出してこちらに投げてよこした、私は慌ててキャッチしする、そしてプレイヤーは腕を上げてある方向を指差すので私はそちらを見て視線を戻すとプレイヤーは姿を消していた。
「え、え、なんなのよも~」
私はてっきり連れて行ってもらえると思っていたのだけど当てが外れてしまったなと思ったが、あのプレイヤーが指差した方が町の方向なんだと思った、そしてあのプレイヤーから貰った物を調べて私は驚愕しました。
*敵払いの薬*
レア度:4
効果:身体に振りかけると事でしばらくの間敵から発見されない。
製作者:サジタリウス
私は幻のプレイヤーに会てしまいました。
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