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自分から私を捨てた皇子が何か言っていますが、貴方には悪役令嬢がお似合いです

作者:夜明け前
「花街の泥にまみれた女が、我が公爵家の門を潜っていたとは……反吐が出る」

婚約者リヴァースに正体を暴かれ、社交界から追放された私、リリア。 手の甲に刻まれた傷跡を隠しもせず、私は衛兵に引きずり出される屈辱に耐えていた。
隣で勝ち誇ったように笑うのは、私を散々いびり倒してきた「真の令嬢」様。

けれど、リヴァース。貴方は気づいていなかったのね。 貴方の公爵家が裏で行っていた不正融資、その莫大な借金を密かに買い取っていたのが「花街の金貸し」……つまり、私だったということに。

数ヶ月後、リヴァースの公爵家は破産寸前。 かつて私を嘲笑った「高貴な令嬢」様も、今や売れ残った負債でしかない。

没落の淵で、泥にまみれて私の元へ命乞いに来たリヴァース。

「リリア、君が裏で手を引いていたのか……!? 頼む、融資を再開してくれ! 君が望むなら、あの令嬢との婚約は白紙に戻す! 君だけを愛すと誓うから!」

縋り付く彼の前に、私はかつての「おどおどした小娘」ではない、裏社会を統べる冷徹な笑みで立ちはだかる。

「……あら、勘違いしないで。私が欲しいのは貴方の愛でも、公爵夫人の座でもありませんわ」

私は震えるリヴァースの横で、絶望に顔を歪める「元・悪役令嬢」を指差して、最高に優雅に言い放った。

「貴方が大好きだった、その『気高い令嬢』というお人形……。もう今の私には使い道がありませんから、破産した貴方の人生と一緒に、熨斗(のし)をつけて差し上げますわ。――二人仲良く、奈落までお行きなさい?」
プロローグ
花街の娘
2026/01/08 19:00
第一章 王都
04.妖艶と葡萄酒
2026/01/08 19:40
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