表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

9/12

9

「この物語は衝撃のどんでん返しがあるからね。警告したからね!」


ダンテは床に腰を下ろし、そばに置いた剣に視線をやった。

そして口を開く。


「一つ目の願いはもう使った。俺の手首にはあと二本の刻印が残ってるってことは、願いはあと二つだな。

じゃあ二つ目の願い……チーズバーガーを、ビーフを三枚入れて、野菜は別盛りで、玉ねぎ抜きでお願い!」


その言葉が終わると同時に、彼の前にチーズバーガーが現れた。

白いランチョンマットを敷かれ、別皿にレタスとトマトが盛られている。


「思った通りだな。これで二つを一度に頼んだことにはならないんだな」


ダンテはバーガーを手に取り、大きくかぶりつく。

心の中で思う。  『最後の願いは……無限の力かな……?』


その時、ルーラーの「天界を“支配せよ”」という言葉が思い浮かんだ。


ダンテは食べかけのバーガーを置き、真剣な表情で考え込む。


 『待てよ……俺の目標は“天界を支配する者”になることだよな?

……こんな願い方じゃ無意味だ!天界を守るのは冥界の神クラスの連中だろ?あんなところに今すぐ行ったら死ぬだけだ。ちゃんと準備しなくちゃ……』


『準備しなくちゃ……』


そうつぶやいたとき、ダンテの顔に覚悟の色が浮かんだ。


「準備、か……じゃあ三つ目の願い――いや、最後の願いじゃねえな。この願いで……“無制限に願いを使えるようにしてくれ!”」


言葉を発した瞬間、彼の手首にあった願いの刻印が「∞(インフィニティ)」のシンボルに変わった。

彼が驚きの声をあげると、目の前に魔方陣が浮かび上がり、そこから女性のシルエットがゆっくりと現れ始める。


だが、女性の姿がはっきりする前に、ダンテは立ち上がり、剣をしっかり握って、真剣な声でつぶやいた。


「……行くぞ、天界へ!」


その言葉と同時に、彼は風のように消えた。


その直後、女性の姿が魔方陣から完全に現れる。

彼女はダンテが立っていた場所を見つめて、深いため息をついた。


「まったく……また面倒なことを始めやがったわね……たかが始まったばっかりで、もうやる気満々なんだから……」



---


場面転換:天界にて


ダンテが現れた場所は、果てしなく広がる美しい空間だった。

彼は周囲を見渡し、目を輝かせて口を開く。


「お……ここが天界の内部か!? 今、ここは――入口の前にいるんだね……」(剣を持つ手で門扉を軽く触れる)

「門きれいだな――」


その時、兵士の叫び声が響いた。


「おい!どうやってここに入ったんだ、そこのやつ!」


「え?見張りの兵士……だよな?」


ダンテが振り返ると、数名の兵士が警戒した様子で近づいてきた。

彼は剣を構えながら、いたずらっぽく笑って言った。


「俺が怖いとでも思ったか――」


その瞬間、ダンテは突然床に崩れ落ちた。


ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます!

最初は軽い気持ちで書き始めたこの物語ですが、こんなにも長く続けられるとは思っていませんでした。

読者の皆さんの応援が、私の原動力です!


次回作も頑張りますので、また読んでもらえたら嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ