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「この物語は衝撃のどんでん返しがあるからね。警告したからね!」


「ねぇ、なんで俺が天界に行った時、死にそうなほど怖かったんだ?」


ダンテは眉をひそめて尋ねた。胸はさっきの恐怖で激しく鼓動している。


アマリスは腕を組み、馬鹿を見るような目で彼を見つめる。


「それは“殺意”って呼ばれるものよ。わかった?バカ!」


「殺意?」ダンテは眉を上げる。「ごめん、よくわからないんだ。」


「まったく!この世界には“殺意”っていう、古代からモンスターと戦うための主要な力があるのよ…」


「ちょっと待ってくれよ、正直こういう話はあんまり好きじゃないんだよな」ダンテは嫌そうに手をあげて遮る。「アニメのこういうシーン、ほとんど飛ばすんだぜ!」


アマリスは顔をそむけて鼻で笑った。


「ふん!聞きたくなけりゃ勝手にすれば!」


ダンテは軽く笑ったが、すぐに真剣な表情に変わる。


「なあ、“ルーラー”って知ってるか?」


アマリスは振り返り、不思議そうに彼を見る。


「もちろん知ってるわよ。なんでそんなこと聞くの?」


「あいつが言ってたんだ。俺以外に、特別な力を選んで使える資格があるのは十人いるって…そうだよな?」


「それくらいは聞いたことあるわ。」アマリスは眉を上げて言った。「で、それがどうしたの?」


ダンテは意味深な薄い笑みを浮かべた。


「はあ…別に大したことじゃない。ただな…」


アマリスは疑いの目でじっと彼を見つめた。


「お前、何を企んでるんだ?」


「こうだ!」ダンテは手を挙げ、力強く宣言した。


「――この力を世界で唯一、俺だけに使わせてくれ!」


「――殺意の力と最高レベルの魔法の力を!」


アマリスは目を見開いた。


「おいおい、お前ってやつは…」


ダンテは止まらず続けた。


「最高レベルの魔石もよこせ!」


その瞬間、空中に七色の光がきらめき、小さな拳大の石となって彼の手に浮かんだ。


アマリスは目を丸くし、歯を食いしばりながら言った。


「ふん!そんなものを持っていても、あんたが強くなるわけじゃないんだから!」


『すげえ…最高ランクの虹色の魔石だ!初めて実物を見たぜ…キラキラだ!』


「あ、そういえば忘れてた」ダンテはいたずらっぽく笑った。


「俺の名前はダンテ・ダンテ・フリントだ。」


「ふん!別に知りたくもないわ!」


アマリスがそう言い終わると、突然地面が揺れ、何かが猛スピードで近づいてくる気配がした。


「なに?アマリス!」


アマリスは素早く森の方を向き、少し顔をしかめた。


「巨大なトカゲの群れよ!きっと十分休んだから餌を探しに出てきたんだわ!」


森の中から村人たちの悲鳴が響く。彼らは必死に逃げ惑っている。


ダンテは目を細め、急いで前へ走り出した。アマリスはそれを見て叫んだ。


「ちょっと待て!私、ついていけないわよ!バカ!しかもあそこは危険よ!」


しかしダンテは気にせず村人の群れへ突っ込んだ。そこにあった光景を見て、彼は言葉を失った。


「そ、それって…恐竜じゃん!!」


巨大な恐竜のような生き物が三本足で近づき、飢えた目で獲物を見つめていた。


ダンテは一瞬呆然と立ち尽くし、村人たちは恐怖に満ちた表情で彼の横を駆け抜けていく。


『よし…試してみるか!』


ダンテは冷たく微笑み、低い声で言った。


「殺意よ…」


ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます!

最初は軽い気持ちで書き始めたこの物語ですが、こんなにも長く続けられるとは思っていませんでした。

読者の皆さんの応援が、私の原動力です!


次回作も頑張りますので、また読んでもらえたら嬉しいです。

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