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「この物語は衝撃のどんでん返しがあるからね。警告したからね!」



「なんだよ!どうして身体がこんなに重いんだ!」


ダンテは歯を食いしばり、立ち上がろうとした。しかし、体は巨大な力に押しつぶされるかのようにずしりと重く、息が荒くなる。周囲をざっと見渡すと――彼の心臓がぎゅっと縮まる光景が目に飛び込む。


大勢の人々が、強烈な圧迫に耐えながら重労働に励んでいる。疲れ切った表情、うつむきがちで立つのもやっとという者もいる。そして彼らは、休む間もなく働き続けている。その光景は、「天界=幸せな場所」という彼の先入観と真っ向からぶつかっていた。


「侵入者め!」


背後から鋭い声が響く。振り返ると、金の鎧を着た兵士たちが凶器のように光を帯びた剣を携えて、こちらへ走って来ていた。その中の一人が、迷いなく剣を振り下ろそうとしている。


「何だよ!待て――!」


ダンテの頭が一瞬で回転する。思い切り叫び叫ぶ。


「戻れ!」


その瞬間、彼の体が白い光に包まれ、視界が歪み、瞬く間に暗転――


気がつけば、彼はあの“巨大な樹々の森”へと戻ってきていた。


荒い息をつきながら、ダンテは地面に倒れこんでいる。冷たく湿った草の感触が背中を支え、木漏れ日が上方の濃い葉の間を通り抜けている。汗が滴るほどの疲労感――ほとんど眠りかけているが、頭の中にはさっき見た光景の断片がぐるぐると駆け巡っている。


(あれは一体――なんで、あの人たちは…)


「どうだった? これからは軽率な真似はやめなさいよ!」


横から、甘いが厳しさを含んだ声が響く。ゆっくりとそちらを見れば、ダンテは息を呑む。


目の前にいるのは――まるで本物の女神のような美しさをたたえた、あの女性だった。


長くウェーブがかったピンクの髪が風に揺れ、翡翠のような緑の瞳が光を湛えている。完璧な白い肌、純白のマントに金色の装飾が施され、神聖なオーラがその場に満ちている。


ダンテは瞬きを繰り返し、ぼんやりと呟いた。


「えっと…君は、誰…?」



---


✉️ 後書き(作者コメント)


「ラスボスを殺したの、誰だって? 7話のルーラー殺害事件の犯人?

えーっと、すみません、ちょっと忘れちゃったんですよね(笑)。

まあ、気にしないでください。要するに——“その人”がこの物語のラスボスです!


※P.S. 今回はちょっと短くなっちゃいました!」



ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます!

最初は軽い気持ちで書き始めたこの物語ですが、こんなにも長く続けられるとは思っていませんでした。

読者の皆さんの応援が、私の原動力です!


次回作も頑張りますので、また読んでもらえたら嬉しいです。

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