「LuckyStone」~ロシアンルーレットで死んだ俺が、世界を救うために願いを使い尽くす話~
「この物語は衝撃のどんでん返しがあるからね。警告したからね!」
「シュヴィーン~シュヴィーン~」
「この効果音の真似って何だよ!?」
「ようこそ!いらっしゃいませ、えっと…」
「えっ?えっとって何だよ?」
「えっとね…まだ名前が決まってないんだよ、作者が考えてなくてさ…」(首の後ろをかきながら)「とりあえずここは死後の世界ってことでいいよ」
「そんな簡単でいいの!?どこからそんな話が出てきたんだよ!?」
「どっち見てるんだよ、ボーイ?後ろを振り返ってみろよ」
彼が振り返ると…見えたのは濃い煙が道を覆っている様子。まるで謎のキャラクターの登場シーンみたいだ。硫黄のかすかな匂いが霧から漂い、不気味な雰囲気を醸し出していた。
「おい!あれ何だよ!?なんであんなにぼかしてるんだ?煙だけじゃ足りないのかよ!?」
「あああ~すまんすまん、予算切れなんだよ」謎の男が明るい声でにっこり笑った。
「俺、あそこに入らなきゃいけないのか—」
ヒュッ!
突然、その男が素早く彼の前に飛び出して止まった。風で周りの煙は吹き飛ばされた。男は背が高く、金色の髪が風になびいている。黒いサングラスで目が隠れているが、彼の笑顔は鳥肌が立つほど不気味だった。
「入ってくる必要はないよ、もうここにいるからね」
彼はまばたきしながらその男の姿を見た。
「で、お前は誰なんだ?」
「俺?うーん…名前はまだ重要じゃないんだよね—」
「作者がまだ考えてないんだな」
「名前はあるけど、今は世界の案内人って呼んでくれ」
「俺はお前のことを『ゼリー眼鏡』って呼ぶよ」彼は冷たい声で言った。
「失礼だな。でもまあいいさ」
「で、俺はもう死んだのか?」
「煮豆!お前は100%死んでるよ!」
ゼリー眼鏡が手を伸ばして彼の体を貫いた。
「ほらね…俺の手はお前の体を通り抜ける。もしこれがバトル小説なら、もうドーナツみたいになってるだろうね」
主人公は手が体を通り抜けたのを見て少し驚いた。息を呑み、一瞬動揺した後、落ち着こうとした。
「はあ~俺、本当に死んだんだな」そう言って少し安心したように微笑んだ。現実を理解して驚きと安堵が入り混じった気持ちだった。
「ところでこれって異世界ものじゃないのか?なんでいきなり死んだ後の話なんだ?」
「そうだね、じゃあ読者のみんなに、あなたの死の瞬間を見せてあげようか。私たちはあなたの死の映像をしっかり記録してあるんだ」
「天界の信者ってストーカーかよ」
「あなたの死の映像を記録するのは、天界で今までにない特別なイベントが開催されるからなんだよ」
ゼリー眼鏡が彼の肩を軽く叩きながら言った。
「しかもお前はその最初の一人なんだ—」
突然、モニターのような画面が現れ、メカ音が軽く響き、映像が流れ始めた。
「ああ、来た来た」
「早くしてくれよ、読者がもう飽きてるぞ」
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作者からのあとがき
こんにちは、私は「トン」です。この話はずっと前から書きたかったのですが、なかなか時間がなくて、やっと少し時間が取れたので書きました。第1話はちょっと短めですが、ごめんなさい。本当はもっと長くて、7章に分けられるくらいです。次の話では主人公のロシアンルーレットが始まります! P.S. あとがきは毎回書けるとは限りません。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます!
最初は軽い気持ちで書き始めたこの物語ですが、こんなにも長く続けられるとは思っていませんでした。
読者の皆さんの応援が、私の原動力です!
次回作も頑張りますので、また読んでもらえたら嬉しいです。