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日本の神様との最終戦0

国立競技場。

約七万人程を収容できる大規模な会場の席は満席。

人々はただ現代じゃんけんを観戦するために、ここまでやって来たのだ。


「す、すっげぇ……」


なんて、あまりにも素朴な感想を発してしまった。


「……」


そんな圧倒的、異様な光景で卒倒しそうになるけど、

僕の周辺には圧倒的なサポートが取り巻いているから、何とか冷静さを保っている。


「よし、空富士!こっちの準備は出来たぞ」

「うん!」


青門が僕の左脇に立ち、僕に伝えた。


「にしても、恐ろしい外見をしたスーパーコンピューターだ……」


準決勝の時に使用した現代じゃんけん用のスーパーコンピューターの大群。

一度壊れたけど、修復したのだ。


「えっと、一台、二台、三台、四……」


総勢四台のスーパーコンピューターが僕達の後方に並んで、見守るかのように設置されている。


「あの、ありがとうございます」

「ふっふっふ、構わんよ」


そして右隣には、なんとあの、じゃんけんの神様、真壁守も立っているんだ。


左には東帝中学の青門、右にはじゃんけんの神様、真壁守。

そして後方には人類最速のスーパーコンピューター。


「これで負けるはずはないはず!」


完全武装。

この世の中に恐れるものはない。


最高の準備。

最高の舞台。

最高の対戦が期待されていたのだが、会場には拭いきれない違和感が張り付いていた。


「……」


何かがおかしい。


そして最強の布陣の前には、現代じゃんけん決勝戦の対戦相手。


「ふはは」


日本で最も多くの資産を持ち、ビリオネアとして社会の頂点に屹立する怪物。

現代じゃんけん株式会社の創設者、もちろんそれは彼が経営する会社の氷山の一角である。


郷田拳。


自分の陣地から会場の中央部にまで進み、あのCEOと距離を狭めていく。


「正々堂々、よろしく頼むよ」

「……」


そして決勝戦直前に握手が交わされた。


「「……」」


二人は握手を済ませると、お互いの踵の背中を見せあい、己の陣地へと帰っていく。


「絶対に勝とうぜ!」

「うん!」

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