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エンドロールには早すぎる~一万回挑める迷宮に棲まう主(まおう)は、マンネリ防止、味変したいと人様のダンジョンに突貫す~  作者: 大野はやと
メイン:エンドロール前

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第92話、ダンジョンマスター、真ん中のいろんな意味でおいしいポジションは外せない




それは。

ダンジョンの入口と言うよりは天然の洞窟に見えた。

生き物が住処として暮らしていそうな洞穴にも見える狭い入口がそう思わせる。


ほほう、こんな所によくもまぁダンジョンがあった、見つけ出せたものだと感心していると。

それを何やら勘違いしてしまったのか、何やら忙しなくディーがその入り口の闇へ顔を突っ込んだりしていて。



「主どのっ、ここです! ここがが発見したダンジョンで間違いありません! 空気の流れが一定であるので、それなりの広さはあるかと思われます」

「あっ、もしかしてディー、ダンジョン内には入らなかったんだ」

「はい。何せ私めができることと言ったら剣を振り回すことくらいですのでっ。ひとたび入り込んだのならば、攻略するまで出られないと考えると、この場所の確認だけして戻るべきだと判断した次第ですっ」

「あ~、そうなんだ。その慎重さは大正解だけど。うちのダンジョンみたいに入ったら最後突破するか脱出スキルを使うなりするまで出られないダンジョンってそうそうないんじゃないかな」

「そうじゃないでしょ! マスターが新しいダンジョン楽しみにしていたから、ほんとは簡単に攻略できるけどディーは気を使って戻ってきたんじゃない!」

「い、いや。まぁ、そう言った側面もないとは言い切れないが」

「でぃーちゃんすごーい! のんならふらふらっと入ってっちゃうもん!」

「さっきも言った通り、空中機動のできるヴェノン殿ならともかく、私めにダンジョン攻略ができる見込みはなさそうだったわけですからっ」

「ディー、謙遜しすぎ。そこは素直にナイスな判断したことを褒めてもらうべき。具体的にはハグとかなでなでとか」

「なでっ!? そそそんなわけでして満を持して先行いたします!」



だから最近は、そんなご褒美を期待して兜を脱いでいる。

そんなピプルの続くかもしれなかった言葉を遮るようにしてがしゃんと面差し下ろしたディー。


そのまま言葉通り駆け出していってしまったけれど。

褒められたい、といった部分を否定はしなかったし。

何だかんだで第二ホームで過ごすようになってからみんなとのスキンシップが取れるようになっても未だディーは一定の距離を保っていることが多かったから。

(比較的スーイも典型的なツンデレムーブでこちらからの触れ合いは避けがち)

これもいい機会だし、もう少しディーとスーイのプライベートスペースに近づけるようになればいいな、なんて思ったりしていて……。



                     ※      



ディーにはちょっと様子見で入るくらいは良かったのよ、などとは言ったが。


一度踏み入れたら、一階層のどこかへ飛ばされて入ってきた入口は消えてしまう。

そのようなマイダンジョンと似通った仕様である可能性もないことはない、とは思っていたけれど。


やはり天然物の洞窟らしく、そのような事になることはなくて。

それでもいきなり分かれ道が三本あったりして、けっこう広そうではあったから。


とりあえず行けるところまでは行ってみようと。

今回の探索メンバーである4人(ディー、スーイ、ピプル、ヴェノン)で固まって、ダンジョン攻略の基本陣形取りつつ俺たちは進む。



近接アタッカータイプのディーとヴェノンを前衛に。

いつものように真ん中に俺がいて。

後衛には遠距離殲滅タイプ(ダンジョンで言うならフロアのどこにいてもダメージ等を受ける感じ)のピプルとスーイが控えている。

サイコロの5で言う赤色のところが俺になり、本来ならば守るべき者が位置取るポジションではあるが、

一応今日は回復と支援に専念、その間隙にテイムができるチャンスがあれば、なんて思っていた。



とはいえ、傍から俯瞰して見れば両手足に花な俺のポジションは。

それこそうちのダンジョンくらい難易度が高くなってくると、一番危険なポジションとも言える。


ここが天然の洞窟型のダンジョンとして、マイダンジョンに届きうるかは分からないが。

元々向かう予定であったピラミッド型のダンジョン……トラップメインのダンジョンであるのならば余計に。



即死系のトラップはテイムモンスターを連れ行くダンジョン探索において最も気に留めるべきものではあるが。

それより厄介なのが、同士討ちを誘発するタイプのトラップである。

こちらのレベルが高ければ高いほどそれが跳ね返ってきた時に多大な負担となる真ん中ポジション。

故に俺以外がこのポジションを位置取ることは、俺の平穏的にまずありえない。




そんな内心などおくびにも出さず、素直に両手足に花状態を満喫できるくらいには落ち着いていると。

三本の分かれ道のうち、最初に選んだ真ん中の道は当たり(お金やアイテムを集めるのが目的ならば必ずしもそうとは言い切れないが)だったようで。



地下でありながらも、ぱっと視界が開けるがごとく。

広い広い地下空洞、ダンジョン的に言うならば二分の一フロアくらいはあるであろう場所へと辿りついて……。



     (第93話につづく)









次回は、1月20日更新予定です。

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