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逃がさない! 私を捕まえようとする男のお話。

作者: 七瀬
掲載日:2021/10/14








私には、大好きな彼がいた。

彼と付き合って2年と半年、もうそろそろ彼との結婚を

私は夢見ていた。

私の彼は、とても優しく真面目で私を大事に考えてくれる。

仕事も彼なりに実績を積み上げて、給料も年相応の給料を

もらえるまでになっていた。




『ねえねえ、サトシ?』

『何だよ、カンナ』

『私達、付き合って2年半じゃん! もうそろそろ結婚とか

してもいいのかなって。』

『まあ、そうだな! 俺も来年は30歳だし! 結婚も

考えないとな。』

『うん!』






 *




・・・私は、何の疑いもなく彼と結婚するものと思っていたのに。

彼は私とは違う考えをしていた。



『いいの? 今日もワタシと一緒に居て。』

『いいんだよ、アイツには黙ってればバレないよ。』

『カンナも、もう28歳だし、結婚とか考えてるんじゃないの?』

『そうなんだよ、俺はアイツと結婚する気なんかないのにな!』

『“ホント、悪い男ね!”』

『お前もだろう! “カンナの親友なのに!”』

『確かに、カンナの親友だけど、恋愛は別でしょ!』

『“本当に、お前は怖い女だよ。”』

『お互いさまよ。』

『そうだな。』





彼は私に隠れて浮気をしていた。

しかも? 私の親友のハズキと浮気してるなんて!

私は思っても見なかったわ。






 *




・・・ここから5ヶ月後。

私は遂に彼と親友が浮気している事を知ったの。

私は、2人に裏切られていたショックで家に閉じこもる事が

増えていく。

彼とは、キッパリと別れ。

親友とも“縁を切った。”

もう、何もかも嫌になって自殺も考えたが。

それも勇気がなく出来ずにいた。





そんな時、家の近くのコンビニで一人の男に私は目を付けられる。

私は夜、お腹が空くと毎日、家の近くにある同じコンビニに行って

晩ごはんを買っていたの。

そこに、この男が来るようになった。

はじめは、同じ時間に何時も同じ男性が居ると思っていた私。

でも? 気が付くと、私が行く数分前には必ずこの男がコンビニに

居る事に気づく。





・・・それに、何気に私に近づいて来るようになった。

そして! とうとう私はこの男に話しかけられる。



『・・・あ、あのう?』

『・・・は、はい。』

『今日も、昨日と同じお弁当なんですね。』

『えぇ!?』

『健康の事を考えたら? 自分で料理する方がいいと思いますよ。』

『な、何なんですか!? 急に、失礼ですよ!』

『・・・す、すみません、余計な事を言いました。』

『・・・・・・』





そう言って、1週間この男をコンビニで見なくなってホッと

していた私がバカだった。

1週間後にまた私の前に現れたこの男は、更にパワーアップ

していたのだ!



『今日も、会いましたね? 僕が居なくて寂しかったでしょ?』

『気持ち悪い人ですね。もう、私に話しかけないでください!』

『いやいや? また照れちゃって、そういう所、僕は可愛いと

思いまけどね。』

『可愛いと思わなくて結構です! 気持ち悪い人。』

『僕、“貴女を逃がしませんよ! 必ず僕が貴女を捕まえますから。”』

『えぇ!?』

『じゃあーまた!』

『ちょ、ちょっと! 今の言葉、どういう意味ですか?』

『言葉の通りですよ。』

『・・・・・・』









・・・私は、怖くなってあのコンビニに行くのをやめたのに。

あの男は、私が行く場所に必ず現れるようになった。

何故なのか? 私の一人暮らしのマンションや部屋番まで知っている。

挙句の果てには、私が彼氏に浮気されていた事や浮気相手が私の親友

だった事まで知っていた。



もう、私はこの男から逃げられないのだろうか。

もう怖くて、夜も眠れなくなった。




最後までお読みいただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[一言] 怖い ホラー領域で怖い お話で良かった(^^;)
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