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4、ステータスオープン



俺はお世話になった領民の皆にお別れの挨拶を済まして、いよいよフリージア領を出る。


ノエルの所にも挨拶に向かったのだが、聖騎士の称号をもらったのでノエルの両親はコールドループ領にある本家に帰ったとの事。


そんなに急がなくてもいいのに...

と思ったがノエルの家も少し複雑な環境だから仕方はないだろう...


3年後に迎えに行くと約束したし、シロとセツナが居るから大丈夫であろう。


最後にノエルの顔を見れないのが寂しいが気持ちを切り替えて俺達は進んだ。



「セバス、何処に行こうか?」


「そうですな。とりあえず南の商業の港町フィッシュバーグなんかいかがでしょうか?

商業が盛んなので色んな所から人は来ますし、自由貿易都市区域なのでフリージアからの圧も受けませんし、

何より情報が飛び交うので当面のお金稼ぎとシンバの情報集め出来るので一石二鳥ですよ。」


「おぉ~。それは今の俺にはもってこいだな。じいちゃん見つかると良いな。」


「そうですね。フィッシュバーグに着いたらまず冒険者登録しましょう。」


「冒険者登録?」


「冒険者登録をすれば、狩ったモンスターの素材は売れますし色々な行動をするときの身分証にもなるので便利ですよ。私もホラ。」


そう言うとセバスが懐から一枚のカードを出してきた。

そこのカードにはSランクセバスチャンと書いてあった。


「セバス....お前Sランク冒険者だったのか?」


「お恥ずかしい...しかし、昔の事ですよ...。

今更新したらBランク位まで落ちるかも知れませんね...。全然更新していなかったので...」


「そっか。でもセバスが居たらモンスター相手でも安心だな!」


「いやいや、何を言ってるのですか?

これはクロム様の冒険なので本当にピンチになった時にしか私は動きませんから。」


「それでも安心して戦えるに越したことはないよ。本当にありがとう。」


俺がそう言うとセバスが少し照れてた。


「ここら辺でも弱いですがモンスターは出ますからね。気を引き締めてくださいね。」


「あぁ...。ここら辺のモンスターはちょくちょく抜け出して倒してたから大丈夫だ。」


「えっ!?」


「いや、領民達がモンスターが出て困ってたからついな。」


「そんな危ないことを...もう終わったこと何で良いですけど...そういう所はシンバの奴と似てますね。

所でレベルはどのくらいなんですか?」


「レベル?よく分からないけど...」


「えっ!?分かんないのに良く戦ってましたね...ってか座学の家庭教師が来たとき話してたと思いますが...」


「全然聞いてなかった...。どうせ領も出られないし座学とか必要ないだろうって思ってたからな。」


「はぁ~。しょうがないですね...。

ステータスオープンと言ってください。そうするとステータスが表示されますから。」


俺はセバスに言われるがまま、

「ステータスオープン。」言う。すると、目の前に青白い画面が浮かんできた。


おぉ~!これが俺のステータスか...

どれどれ...


クロム (15)LV10

職業「一ツ星」

・HP1000・MP1000

・攻撃力100・防御力100・俊敏100・知能100


スキル・料理術・全生活魔法



ん?

これが俺のステータスか...

料理術?全生活魔法?

やっぱり戦闘スキルじゃ無いんだな....

俺は少しショックだった。

こんなステータスでSランク冒険者に成れるのか?と不安にかられてしょうがない...


「どうでした?」


「どうしたもこうしたもあるか...

こんなステータスでこの先生きて行けるのか不安だよ。」


「最初は皆そんなものですよ。

それでステータスを教えて頂けますか?」


「あぁ...レベルは10で....」


俺がステータスをセバスに話すとセバスは驚愕の顔していた。


「何ですか...そのデタラメなステータスは?」


「ん?どう言うことだ?

レベル1が上がるとパラメーターが10づつ上がるんじゃないのか?」


「いやいや!!普通は1~5ですよ...

10上がるなんて聞いたことない。

それに全生活魔法?も聞いたことないですね...。」


「そうなんだ...やっぱり「一ツ星」っていうレアな職のお陰か。」


「そうですね...。とりあえずフィッシュバーグに向かいながら色々と検証して行きましょう!

クロム様の成長が楽しみです。」


「そういえばセバス...。」


「なんでしょうか?」


「敬語と俺の事を様付けで呼ぶのやめないか?」


「うーん。難しいですね...執事として慣れてしまったので。」


「そっか。でも俺貴族じゃないしさ。孫とか息子みたいに扱ってくれると嬉しいんだけど...。」


「分かりました。極力使わないようにしますね。」


「言った側から使ってるけど...」


「....だな。」


少しぎこちないため口だがセバスとはこれからもいい関係で居たいから慣れてもらおう...。


そう思いながら歩き出した2人だった。





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