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ユリス生誕

前回のあらすじぃぃいい!


穂村元基ご臨終でぇす!


女神降誕しましたぁああ!


異世界転生じゃぁぁあ!


「うるさわ貴様らァァ!」



青空が澄み渡るこの日、とある村にある一つの家屋で慌ただしい様子が見られた。

「奥様、もう少しでございます!」

「ひぎゅぅうう!」

お産を迎えもうすぐ産まれるといった所であった。

その扉の先では羽交い締めされた男性が涙や鼻水を垂れ流しながらも女性の元へと行かんと暴れていた。

「うおぉおおお!サリアぁああ!大丈夫かぁああ!」

「大丈夫ですから!旦那様は大人しくしててください!」

(…ぉぎゃぁほにゃぁあ!)

「っは!?産まれた…のか?っサリア!」

「あっちょっ…ぶふぇぁっ」

羽交い締めしていた男性は肘鉄を顔に受け床へと崩れ落ち悶絶した。


「サリア!」

「貴方…産まれました…可愛い女の子ですよ。」

「っ…そうか、よく頑張ったな…ありがとうサリア…ズズッ」

「もう…そんなに泣いて。ねぇ貴方、この子の名前なのですけど…」

「ああ、もう決めているとも。」


「ユリス…ユリス・フィルムンド。私、ブランゲン・フィルムンドと君、サリア・フィルムンドの娘だ。」


「ユリス、いい名前だわ…この子に祝福があらん事を」


ここに新たな生命が誕生した。多くの村人達に見守られながら成長していく一人の娘が、やがて色々な騒動に巻き込まれる事になると知らず。

尚誕生した娘の内心は大層冷静で年相応とは言えなかった。

(赤子らしく泣いた方が良いかと思っていたが、空気に触れた瞬間の肌の痛みで普通に泣いてしまった。それよりも女児として産まれるとは何とも、記憶が残っているのを喜ぶべきか嘆くべきか…)

ユリスの前世は穂村元基であった。

80と余年男性として生きてきた身としては女性として産まれ生きることになる覚悟をしていなかった。

(まぁ考えた所で何が変わるわけでもなし、取り敢えずは情報集めから始めるか。)


精神が成熟しているとはいえ、ユリスといえど産まれた赤子ではどうしようもなく5年の歳月を過ごした。


「サリアに似てかわいいなぁ。」

「あなた、顔を洗ってきてください。鼻水でお髭が大変な事になっていますよ。」

(鼻水が顔に垂れる、垂れるから!ひぃぃ)


ちょいちょい上げる予定

仕事の合間の投稿だから鈍行だけども許せ

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