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第17話 ルール……?



「そのルールが〈赤坂京の隣に住まないこと〉。だから今回の嫌がらせが起きちゃったの」



その発言を聞いて京は思い当たる節があった



「まさか……隣の部屋の人がすぐに引っ越していくのって……」

「多分同じことされたんだと思います」



京はこの部屋で過ごし始めてから、隣の部屋の人は毎回半年足らずで出ていってしまっていた



京はそのことに今まで疑問を抱いてきたが、白瀬の言ったルールのせいだと確信した



「マジか……あ、でもさ?半年前に住んでた〈安井〉さんは男だったろ?男もダメなのか?」

「ダメですねー」

「なんでだ?」



女がダメなのはわかる。本当は理解しがたくはあるが……だが、男がダメな理由がわからない



「最初は女性だけ禁止だったんです。なので男性が引っ越してきたらみんな喜んでたらしいんですが、その……調べてみたらゲイだったんです」



顔から血の気が引いた



「京先輩の隣に越してきた男性は全員ゲイでした」



ということは……



「幼稚園児からおばさんまで。そして男からも狙われてますよ」



今までこれほど幅広いタイプに好かれる男性がいただろうか。もはや快挙である



「……マジか。安井さんはこのマンションで初めて出来た

男の友達だったのに……」

「まあこのマンション。京さん以外に男は住んでないですからね」



またも京の知らない重大なことが明かされた



「えっ……さすがにそれは……6階層あるんだぞ?30部屋はあるぞ?」

「はい。6年前ぐらいから全部女の方ですよ?独身の」



知らないうちに住居の周りまで固められていたらしい



「ちなみにですが、京さんの下の部屋は自治体の局長が住んでますよ」

「マジかよ……」



京からすれば〈赤坂京保護自治体〉は敵のようなものだ。そのトップがずっと自分の下で住んでいる……気が気ではない



「まああんまり京さんに情報を与えすぎると私が他の自治体メンバーに怒られてしまうのでこの話はこれぐらいにしておきましょうか」

「もう既に与えすぎな気がするが……」

「まだ2割程度ですから大丈夫ですよ」



この量でまだ2割なのか……



「さて、話を張り紙の件に戻すね。とりあえずは明日、ちょうど自治体会議があるから私からこの街の女性に忠告はしておきます。さすがにやり過ぎだからね」

「良かった……ありがとうございます」

「いやいや、これも可愛い後輩の為だよ」



とりあえず張り紙の件は白瀬がなんとかしてくれることになった



「香織さん」

「あ、はい……私の名前教えましたっけ?」

「知ってますよ。調()()()()()!」



香織は青白くなっていたが、京と芹は冷静だった。もうこれぐらいで驚いていたら身体がもたないと理解していたからだ



「今回の張り紙の犯人を見つけておいた方がいいですか?時間はかかると思いますが……」

「……いえ、見つけなくて大丈夫よ。また同じことが起きないようにしてくれればそれでいいわ」

「……二度と起こらないようしっかり警告しておきます」



白瀬は仕事で見せる真面目な顔で返答した。この表情をしたときの白瀬ならば、なんとかなるだろう



「それではそろそろ私は帰らせてもらいますね。お出かけもまだ途中みたいですし」



白瀬は盗聴器を預かられ、空っぽになったカバンを持って立ち上がった



「ちょっと待って。香奈宮さん」



帰ろうとする白瀬を香織は呼び止めた



「その京ちゃんの自治体……私も入れてくれないかしら?」

「ちょっ!お母さん⁉︎」

「香織⁉︎」



香織は自治体への加入を希望した



「……入会条件は京先輩を好きであること。ですよ?」

「入会を希望してる時点で、私が京ちゃんのことが好きって分かるでしょ?」



香織は京の方を見ながら言った



「……香織さんと芹ちゃんは既に自治体内では要注意人物扱いです。隣に越してきてますからね。なので周りから疎まれたりすると思いますが……それでもいいんですか?」

「いいわよ。なんなら私。宣戦布告するつもりだから」



ニヤリと笑い、高らかに宣言する



「京ちゃんは私のものってね!」



高らかに宣言する香織を白瀬は少し睨みを効かせたが、香織は全く動揺していなかった



「……はぁ。わかりました。手続きは私がしておきます」



香織の入会が許可された



「お、お母さん⁉︎一体何考えてるの⁉︎」



芹は母親の行動に驚きを隠せないでいた



「あら?芹は入会しないの?京ちゃんのこと……好きなんでしょ?」

「なっ⁉︎……気づいてたの?」

「ずっと芹の母親してきたもの。それぐらい見れば分かるわ」



芹の恋心に気づいていた香織



「でもね……いくら娘相手でも、今回ばっかりは譲れないの」

「……まさかお母さんと好きな人を取り合うことになるなんて思ってなかった……でも私だって譲れない!」

「ちょっとちょっと!私を忘れてもらっては困る!京先輩は私が貰います!」



3人が京の前で京を巡っての争いを繰り広げていた



「ちょっ……ちょっと落ち着いて!話が飛躍しすぎてついていけないんだが……」



仲裁に入ろうとする京に3人は一斉に近づいた



「京さん!」

「京ちゃん!」

「京先輩!」



「「「私があなたの一番になってみせるから!」」」

読んで下さっている方々。ありがとうございます!


とりあえずここでひと段落ってところでしょうか……


コメントで頂くのですが、香織と京の過去話はもう少し先になります。もう内容は決まってはいるので、長々とダラダラと読んで頂けると嬉しいです

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