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第15話 大量の盗聴器……?



「ここが京さんの家……京さんの香ばしい匂いが……しない!」

「そりゃ出かける前に消臭剤撒いたからな」

「なんてもったいないことしてくれてるんですか⁉︎」



自分の家に消臭剤を撒いただけなのになぜか怒られてしまった



「分かってませんね!消臭剤なんかより京先輩の匂いの方が良いのに!ねえ芹ちゃん!」

「私に同意求めるんですか⁉︎……まあ否定はしませんが……」

「ほらぁ!」

「うるさいな!早く話せって!話しないなら追い出すぞ!」



脅しをかけた京。その脅しは効いたようだ



「……分かりましたよ……あ、その前にお手洗い借りていいですか?」

「……そこ入ってひだーーーー」バタンッ



トイレの場所を教えてもいないのに一直線にトイレへと入った白瀬



「……あの人、場所教えてないのに入っていったけど……本当に初めて来たの?」

「もうこの程度じゃ驚かんわ……」



----先にリビングへと入った京達は白瀬が出てくるのを待っていた



「お待たせしました!ではさっそくですがお話ししましょうか!」

「ちょっと待ってな……俺もトイレに行きたくてな」スチャ



京は手に何かを持っていた



「えっと……なんですそれ?トイレに持っていくんですか?」

「ああこれ?これは盗聴器発見器だけど……」

「……なんでそんなものを?」

「いや……トイレにしては長かったし……仕掛けてるかなぁって」



京は白瀬の行動を怪しんでいた



「さっ……さすがに盗聴器は仕込みませんって!」

「そうか。でも一応確認しときたいしな」



京は盗聴器発見器の電源をつけると……



ピーッピーッピーッピーッ……



と警告音が鳴った。白瀬はダラダラと汗のかいていた



「……おい」ピーッピーッピーッピーッ

「いやー!怖いですねー!誰かが前々から仕掛けてたのかなー?」ピーッピーッピーッピーッ



京は白瀬のカバンに発見器を近づけた。すると、警告音が更に大きくなった



「芹。香奈宮を押さえといてくれ」

「分かりました」ガシッ



芹は白瀬の脇の下から腕を通し、頭の後ろでガッシリと固定した



「だっ、ダメー!女の子のカバン見るなんてプライバシーの侵害ですよ⁉︎」

「そうか。なら香織が見てくれ」



白瀬のカバンを香織に渡した。香織が中身を確認すると……



「……すごい量なんだけど」



カバンいっぱいに盗聴器が入っていた。しかもカバンの中でガシャガシャ音が鳴らないように一つ一つに気泡緩衝材(通称・プチプチ)に巻かれて入っていた



「はい没収です」



京は白瀬のカバンに入った盗聴器を全て抜き取った



「ああ!全部で10万ぐらいするのに!」



そんな大金使ったのか……



その後、トイレを確認すると、コンセントの所にやはり盗聴器が設置されていた



「ったく……油断も隙もないな」



回収した盗聴器を白瀬から隠し、芹から白瀬を解放した



「さて……そろそろ教えてくれないか?」



話を戻す京。元々はこの話をするために家にあげたのだから



「分かってますよぅ……」



10万円分の盗聴器を没収され、ショックの色が隠せないでいる白瀬だが、今回の騒動について話を始めた



「そうですね……まずは張り紙をされた原因ですが……これは二つあるんです」

「2つもあるんですか?」

「うん。で、一つ目は……」



少しの間沈黙が続く。皆、事が事なだけに真剣に話を聞いていた



「京先輩です」

「お、俺?」



原因の一端が京にあることを明かした白瀬。だが、皆目見当もつかなかった



「なんで京さんが原因なんですか?」



芹が白瀬に尋ねた



「これは京さんの事を好いている人の犯行だからね」

「……ああ。そういうことね」



香織は理解したようだった



「てことはもう一つの原因は〈京ちゃんの隣の家に引っ越してきたこと〉なのね?」

「察しがいいですね。その通りです」



香織は理解したようだが、京と芹にはさっぱり意味がわからなかった

















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