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悪役令嬢だけど両思いになりたい  作者: 月乃
第2章
63/240

婚約式②

婚約式!?

きっ聞いてないよ!?

どういうこと!?


私が困惑している中、進行が進む。


「セレスティーヌ・マルヴィン嬢、前へ」


国王の言葉にみんな一斉に私を見る。


!?

どっどうすればいいの!?

婚約式って両家の親族だけで行われるんじゃないの?

こんな大々的な婚約式なんて聞いたことないし、私何も知らされてないけど!?


私が戸惑っていると、アル様が私の前まで来た。


「セティー、手を」

そう言ってアル様は私に手を差し伸べてきた。


とっとりあえず、この手は取らなくちゃダメよね。


私はアル様の手を取り、並んで壇上への階段を歩く。


「すまない、突然で驚いただろ。少し前に隣国から婚姻の打診があったんだが、私に正式な婚約者が居ないことが、隣国に付け込まれる原因だと大臣達に言われてしまったんだ。私も昨日婚約について聞かされて驚いた」

「えっ?」

隣国からの婚姻の打診!?

それってお姫様とアル様の結婚だよね!?


「あっアル様、その婚姻の話ってどうしたの?」

「当然断った。だが、そのことで急に婚約式をすることになってすまない」


アル様は本当に申し訳なさそうな顔をしている。


「驚いたけど、私なら大丈夫よ」


良かった。

婚姻の話を断ってくれて。


こんな大々的に婚約式をやるのって、来賓の人達に見せつけるためなのかな?

突然のことで驚いたけど、正式な婚約者になれるのは嬉しい。

ただ、アル様は本当に私で良かったのかな?

自意識過剰かもしれないけど、クリスティーヌ様より私の方が仲は良いと思う。

でもそれは友情であって、愛情じゃないんだよね。

婚約候補者・友人として今まで沢山の贈り物だって頂いてるけど、アル様は優しいからゲームのセレスティーヌにだって形式的な贈り物はしてたしね。


でもこれで、ゲーム通りアル様の婚約者になった。

だいぶゲームとシナリオが変わってるけど、私の肩書きはゲーム通りになったわ。


エメリアがライバルにならなくても、嫉妬や憎悪とかあるだろうし、きっと妨害あるだろうな。

ゲームのセレスティーヌのように敵を作るんじゃなくて味方を作らなきゃ。


はぁ。

マリアが言ってたみたいに社交ってやっぱり大変だわ。

普通なら家が属している派閥内の付き合いだけしてれば問題ないけど、アル様の婚約者で未来の王妃っていう立場になったら、派閥関係なく付き合いが必要だし。


「汝、セレスティーヌ・マルヴィンは将来夫となる者を支え、共に愛を育み、この婚約が清ならかであることを誓いますか?」

神官様が私に問う。


ハッ!?

やばい考えごとしてたら婚約式が進んでた。


「はい、誓います」

ふぅ。

やばい、やばい。


誓いの後はアル様と共に書類にサインし、アル様から婚約指輪が贈られた。


「それではここに、2人の婚約を宣言致します」


神官様が宣言すると盛大な拍手が贈られる。


そのまま夜会が開始となり、アル様とファーストダンスを踊る。


「セティー、このままガルド殿の所には行かず、一緒に来賓に挨拶をしてくれると助かる」

「ええ、いいわよ。」


来賓に挨拶かぁ。

緊張するよぉ。


アル様にエスコートされながら、来賓の元へ行く。

近隣諸国のお偉いさんがいらしているらしい。


「セティー、こちらはエスターラ王国の大臣だ。こちらは カルバレス聖神国の使者の方だ」

アル様に国名を言われて王妃教育で習ったそれぞれの国のことを思い出す。


「お初にお目にかかります。セレスティーヌ・マルヴィンと申します」


「ほぅ。これはこれは、近くで見るとより一段と美しい」

「こちらが『白銀の乙女』と呼び声高い御令嬢ですか。呼び名通りの方だ」


「ありがとうございます」

社交辞令でも嬉しいなぁ。


しばらくお互いの国の話をする。


良かった。

王妃教育のお陰で会話の内容についていけてる。


「これは、アルベルト王太子様!」


アル様の名前を呼んだ声の方へ向くと少し年配の男性がいた。


「例の隣国の宰相殿だ」

アル様がボソッと小声で教えてくれた。


アル様に婚姻を申し込んだ国!?


「これは、スタットリア王国の」

「アルベルト王太子様、この度は御婚約おめでとうございます。はぁ、しかし残念ですなぁ。アルベルト王太子様には我が国の姫をと思っていたのですが」

「そう仰って頂けて光栄ですが、私には最愛の婚約者が居りますので」


アル様はそう言うと私の腰をグイッと自分の方へ寄せた。


最愛!?

最愛ですって!!

キャー!!

かっ顔が熱いよー!!


「これはこれは。見目麗しいだけではなく、初々しいですなぁ」

「彼女は愛らしい人なので」


アッアル様ったら!?


あれ?

アル様の顔、貼り付けたような笑顔になってる。

王子の仮面を付けてるんだ。

ということは、今までのセリフは本心じゃないよね。

そうだよねー。

勘違いするところだった。


「お初にお目に掛かります。セレスティーヌ・マルヴィンと申します。私共の婚約を祝福して下さり、ありがとうございます」


祝福を強調して言ってみた。

外交上ここで祝福してないなんて言えないだろうし、祝福した以上は公に自国の姫を推してはこないよね。


「私からも祝福して下さったこと、感謝申し上げる」


アル様も私と同じように祝福を強調する。


「えっあっはい。今後とも良いお付き合いをよろしくお願い致します」


そう言ってスタットリアの宰相さんは去っていった。


「ハハ。セティーありがとう。お陰でスタットリアの宰相に釘がさせた。あれで今後何か言ってくることはないだろう」

「ふふ、本当のことを言っただけよ」

「さてと、来賓への挨拶もこれで終わりだ。そろそろガルド殿の所へ送ろう」

「はい」


もう少し一緒に居たかったけど、仕方ないよね。


「ガルド殿、セティーのエスコートをよろしく頼む」

「はい!もちろんです!」


アル様にガルド兄様の所までエスコートしてもらい、エスコートを交代する。


「セティー、最後のダンスは私と踊ってほしい。迎えに来るから」

「ええ。わかったわ」


そう言ってアル様は会場に戻り、ホスト役をこなす。


「ガルド兄様、踊りますか?私と踊らなければ他の令嬢と踊れませんし」

「いやぁ。別に他の令嬢と踊るつもりはないぞ。一応なりにも婚約者がいるからな。他の令嬢と踊って不機嫌にでもなられたら敵わない」

「ふふ、可愛い嫉妬ではないですか。確か来年がデビューでしたね。」

「6歳年下のせいか、子供にしか思えんがな」

「あら、私と1つしか変わりませんわ。私は子供に見えますか?」

「セティーとアイツとでは、だいぶ違うぞ!セティーは立派な大人だが、雰囲気というか、行動というかどうも子供っぽさが抜けないんだよ。はぁ。とりあえず踊ろう。踊ったら国王に挨拶してジル達と合流しよう」

「わかりました」


ふふ。

嫉妬するなんてガルド兄様のことが好きなのね。


この後ガルド兄様とダンスを踊った。

うん。

予想通り、力任せに振り回されて疲れた。


「国王陛下。ガルド・シャリエール、並びにセレスティーヌ・マルヴィンでございます。」

「おお!モルガン殿の孫の!相変わらず豪快な体躯だなぁ。セレスティーヌ嬢、此度は突然の婚約式で驚いただろう」


国王様!

驚きましたよ!


「そうだぞ!私なんて宰相なのに聞いてないぞ!」

横に控えていたお父様が声を上げる。


お父様!?

仕事中なのに!

あれ?

お父様まで知らされてないってどういうこと?

当事者の私にも知らされてないなんて、おかしいよね。


「あっあの、国王陛下。お伺いしてもよろしいでしょうか?」

「ん?良いぞ。それとそんな他人行儀な呼び方ではなくて良いぞ。未来の義父なのだからな」

「セティーの父親は私1人だけだ!」

「お父様、落ち着いてください。では、国王陛下。何故、当事者である私や父は婚約式について知らされていないのですか?」

「それはだな、まずエドガルドは教えたらウルサイから黙っていた。城の者も少数しか知らせていない。セレスティーヌ嬢にはエレオノーラ夫人から伝えていると思っていたが、どうやらエドガルドに伝わるのを恐れて秘密にしていたようだ」


えっ!?

そうだったの!?


「なっ!?エレオノーラが私に隠し事!?そんな!? 」

お父様はだいぶショックを受けてるようだ。


「そもそもねぇ。婚約式をこの夜会でやっちゃおうって言ったのは私なのよぉ」

今度は王妃様が口を開く。


「隣国が姫をアルのお嫁さんにってうるさかったしぃ。アルに正式な婚約者をって言われてたからちょうど良いと思ってぇ。婚約式といえば白いドレスだしぃ、準備もあるからエレオノーラには伝えたんだけどねぇ。セティーちゃん。ごめんなさいねぇ」

「いっいえ、大丈夫です王妃様!」


王妃様に謝られるなんて、とんでもないわ!

そっか、婚約式のために白いドレスだったのね。


「セティーちゃんたら、またそんな呼び方してぇ!名前で呼んで頂戴ねぇ。それかお義母様って呼んでも良いのよぉ」

「申し訳ありません。アイリーン様」

「はーい。そのうちお義母様って呼んでねぇ」

「それならワシも名前で呼んでもらおう。慣れたらお義父様で呼んでくれ」

「はっはい!」


お義父様、お義母様なんて恐れ多くてよべないよぉ。


国王陛下達との対談が終わり、お兄様達と合流する。


「セティーさん!御婚約おめでとうございます!!」

「セティー、突然で驚いただろう? よく頑張ったね」

「エメリア、ありがとう。お兄様は知ってたんですか?」

「私にも知らされてないよ。セティーのドレスがカラーではなく白だと聞いて、デビューでも白だったのに珍しいなぁとは思っていたんだけどね。あぁセティーがお嫁に行っちゃうのかぁ」

お兄様にギュウっと抱きしめられる。


「お兄様、私はお嫁に行っても、お兄様の妹ですよ」

「セティー!」


「「シスコン、ブラコン」」

ガルド兄様とエメリアがハモる。



「「「「セレスティーヌ様!!!」」」」

数名の令嬢達が私目掛けてやってくる。


えっ!?

なんなの!?

前の更新から約1ヶ月が空いてしまいました。


以前ケータイの調子は悪いままです。


次で婚約式の話は終わりにしたいなと考えてます。

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