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悪役令嬢だけど両思いになりたい  作者: 月乃
第1章
4/229

目標を決めよう

中々先に進みません。

ブックマークして頂いた方々ありがとうございます。嬉しいです。

困惑しながらも朝の食事をなんとかやり過ごし、マナーの先生が来るまで自室に籠ることにした。


家族みんなにいつもと様子が違うと、心配されたが大丈夫だろう。


ゲームでの知識があるとはいえ、私は残り2人の攻略対象はプレイしていない。

攻略対象は4人なので情報は半分だが、セレスティーヌの最後は概ね同じだろう。


現状の把握をしよう。

①セレスティーヌに転生は納得した。

②5歳でまだアルベルト様とは婚約前、出会ってさえいない。

③すでにワガママな令嬢だがまだ子供の可愛いレベル、修正は可能だろう。

④家族との関係は現在は良好。


よし、性格はまぁ中身が私なのだから大丈夫だろう。


記憶の中のセレスティーヌのように、お菓子やドレスなどをいつも強請ったりするつもりはない。

勉強も一応は大学生だったのだから、理数は問題ないだろう。

文字や歴史はこれから学ぶとして、問題はない。

一番問題となるのはマナーだろう。

なんせ私は庶民だ。

セレスティーヌになったが庶民歴20年だ。

まして日本で育ち、外国文化は分からない。

今日すでにマナーの勉強があるが、5歳からのマナー教育とはいったい……。


まぁ気合いでなんとかしよう。


セレスティーヌの外見で性格が普通であれば、処刑や暗殺される未来はなんとかなるかもしれない。


アルベルト様の婚約は……。

回避した方がいいのだろうか……。


アルベルト様の婚約者という立場は正直言って魅力的だ。

しかし、ゲームで見たセレスティーヌとアルベルト様の婚約した理由は、100%政略結婚だ。


たしか、この国の宰相でもある父と国王陛下は元々の御学友で親しかった。

我が公爵家は皇太子であるアルベルト様の後ろ楯になるだろうと、婚約の話が上がっていた。

そんな話しが上がっている状態で、アルベルト様のお披露目でセレスティーヌが一目惚れ。

婚約話にセレスティーヌがノリノリでそのまま正式に婚約となった。

その時のアルベルト様はセレスティーヌのことは何とも思っておらず、将来のため、王太子の務めとして承知した。


そんなわけで、セレスティーヌの一方的な愛をぶつけ続ける婚約となった。


普通は悪役令嬢に転生したら婚約を避けるのがセオリーだ。

ラノベとかに出てくる悪役転生ものはそうだ。


だけど私はアルベルト様の隣にいたい。

いやここは命を優先すべきか。


というかこの現状で婚約しても、ゲーム通り私の一方的な愛をアルベルト様にぶつけて嫌われてしまうかもしれない。

嫌われるのだけは避けたい。


私は恋愛経験がない。

乙女ゲームはやり尽くしたが、それは何度もプレイすることで得たハッピーエンドであって本物の恋愛経験ではない。

情けないが、ヒロインのように誰にでも愛されるスキルもなく、かつゲームのように選択肢もなければ、アルベルト様を振り向かせられる自信はない……。


せめて結ばれなくとも、将来お側に立てるようになりたい。

公爵令嬢である自分は、アルベルト様とお会いする機会はおそらく何度かはあるだろう。

兄であるジェラルドはアルベルト様の話し相手として王宮に行くこともあるし、その妹なのだから交流するチャンスはあるだろう。


それまでに自分を磨こう!


将来美女なのは約束されているセレスティーヌだ。後は中身!教養だ!勉強だ!


将来、せめて主人公に『銀の乙女』の美称を簡単に取られないような淑女になろう!


よし、気合いを入れて今日のマナーの勉強をしよう。

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