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悪役令嬢だけど両思いになりたい  作者: 月乃
第1章
38/235

社交界デビュー それぞれ視点

書こうか悩みましたけど、書きました。

まとまってないので、ムダに長いです。


読まなくても本編に影響はありません。

-----観衆視点-----

「見て、ジェラルド様よ!今日も素敵だわぁ!」

「本当に素敵よね!」

「あの女性はどちらの令嬢だ?なんて、可愛らしいんだ」

「まるで月の女神のようだ」

「「ああ、お近づきになりたい」」


「ちょっと!ジェラルド様の隣にいる令嬢はなんなのよ!」

「今までジェラルド様がエスコートする令嬢はいなかったのに!」

「ん?もしかしてマルヴィン家の御令嬢では?ジェラルド殿の妹君の!」

「妹様なのね!?」

「良かったわぁ。通りで美しいはずよね」

「本当に美形の兄妹だわぁ」

「妹様と仲良くなればジェラルド様とお近づきになれるかしら」

「マルヴィン家の御令嬢といえば、王太子様の婚約候補者か。」

「残念だなぁ。」

「せめてダンスだけでも、申し込みたいものだ」



-----マリア視点-----

「セティー!ジェラルド様も御機嫌よう」

あぁ良かったセティーに会えたわぁ。


それにしても今日のセティーは特に素敵!

あれ?

セティーの髪飾り。

あぁアルベルト様が贈ったのね。


ふふ、自分の色を相手に贈ることが好意を示していることに気遣いないなんて、ヴィはともかく、セティーも鈍感ね。


結婚かぁ。

私はまだ自由で居たいなぁ。

まだヴィやセティーと一緒に居たい。

でもこんなこと考えるなんて、私も強くなったなぁ。

前なら人の意見に流されて、ヴィに依存して、自分の意思は言えなかったのに。

他人とこんなふうに普通に話せるようになるなんて。

これもセティーのおかげね。

セティーに出会えて本当に良かった!


今日もアルベルト様に協力を頼まれてるけど、セティーのために頑張ろう。


-----ヴィクトル視点-----

わぁ、今日のセティーはすごく綺麗だなぁ。


へへっセティーにカッコいいって言われた。

嬉しいなぁ。

うーん。

自分の結婚相手かぁ。

ピンとこないなぁ。

まだ好きって気持ちも良くわからないし。


マリアの結婚相手かぁ。

ロクでもない奴なら認めないぞ!

でも昔に比べてマリアは強くなったなぁ。

これもセティーのおかげだよね。

セティーには感謝しかないなぁ。


-----シャルエラント視点-----

今日はこの国の成人の日らしい。

国内の祝い事に他国の者が参加するわけにはいかないので、部屋で大人しくしているつもりだった。


おぉ!本当に白いドレスの女性がたくさん居るな!

花嫁みたいだ!

本当にこの国は美しい人が多いな!

その中でも一番輝いている女性が目に入る

セティーか。

やはり、セティーはどこに居てもわかるほど美しいな。


ん? なんだあの男。

ダンス中のセティーをジッと見ている。

セティーに気があるのか?

しかし、男の目線はセティーの顔と胸にしかいっていない。

まぁ同じ男として気持ちはわかるが、腹が立つ。


男からセティーを奪い、ダンスを踊ることができた。

ダンスを誘う際にカッコ付けたつもりだったが、周りの令嬢たちの様な反応はなく、セティーの顔色は変わらなかった。

まったく、これで落ちなかった女性は居なかったんだが、本当にセティーは面白いな。


間近で見たセティーは本当に美しかった。

それに笑っている姿は可愛い。

美しい顔と可愛い顔両方を合わせ持つセティーの魅力を感じることが出来た。


うん、アルに怒られるだろうが、来て良かったな!


-----アルベルト視点-----

会場の中ですぐに想い人を見つける。


ああ、いつも綺麗だが、今日のセティーは特別綺麗だ。


あの髪飾り付けてくれたのか。

良かった。

少しは虫除けになるかもしれない。

それに、周りの貴族達に私の気持ちをアピールすることが出来るな。

これで、私とセティーを応援してくれる人達が増えればいいが。


はぁ、早く学園に行きたい。

学園ではセティーとずっと一緒に居よう。

一緒に授業を受け、一緒に昼食をとり、学園の行事も一緒に行う。

考えただけで楽しい筈だ。



クソっ!男共がセティーを羨望の目で見ていることが腹が立つ。

セティーに近づこうとしているのが見え見えだ。

ジル!もっと牽制してくれ!

ヴィの奴セティーと踊るなんて羨ましい。


ん?あの男ずっとセティーを見てるな。

次のダンスを狙っているのか。

まずいな、ダンスエリアでは流石のセティーも断れないだろう。

というかあの男!ずっとセティーの胸ばかり見てないか!?

確かにあれは男として見てしまうかもしれないが、そんな目で私のセティーを見るな!


シャルがセティーを男から奪うのが見えた。

シャル!?なんでここに居るんだ!?

まぁ、セティーを守ってくれたことは感謝する。しかし、勝手にパーティーに出たことと、セティーの前でカッコ付けたこと、後で説教だな。



やっと取り入ろうとする貴族達から解放された。

そろそろラストダンスの時間だ。

私は上の階へ移動し、上からバルコニーを覗く。

居た!

セティー、来てくれたのか!


上の階から飛び降りると、セティーに怒られたが、会えたことの方が嬉しい。



シャルに対抗してカッコつけてしまったが、なんとかセティーをダンスに誘うことが出来た。


ダンスエリアではなく、このバルコニーなら人目にはつかないだろう。

私はダンスのため、手を取っていない方の腕をセティーの腰に当てる。


なんだこの腰は!

少し力を入れたら折れてしまいそうだ。

普段から細いと思っていたが、これほどとは。

女性は無理なダイエットをするものだが、セティーは無理をしていないだろうか。

心配だ。


セティーは本当に綺麗になった。

元から可愛かった顔は大人びて綺麗さも兼ね備えている。

それに、守ってあげたくなるような小さな肩、悩ましい腰に胸…

イヤイヤ何を考えているんだ私は。


踊りながらセティーと会話する

私がセティーが贈ってくれたネクタイピンを使っていることを言うと満面な笑みを見せてくれる。


あぁ可愛い!

なんだこの可愛い生き物は!


あぁ、なんでもっと気の利いたことを言えないんだ!

他の令嬢の前では仮面を被り、気の利いたお世辞が言えるのに。

セティーの前では緊張して言えないなんて、私はいつからこんなにヘタレになったんだ。


まぁなんとかセティーの誕生日パーティーはエスコートさせてもらえるよう言えたから良かった。


「じゃあまたアル様と踊れるのね。嬉しい!」

ああ、もう!

可愛すぎる!

ちょうどダンスが終わった。

でももっと一緒に居たい。

そう思った私はセティーを引き寄せて抱きしめていた。


セティーの顔を上に向けさせる

セティーの瞳に自分が写っているを見ると何も考えられなくなる。

このままいっそ。



ジルに止められ我に返る。

あぁ、危なかった。

でも残念な気持ちが大きい。




-----マリアとジェラルド-----

「セティー?どこに行ったんだ?」

「ジェラルド様?どうされたんですか?」

「マリア嬢! セティーを見ませんでしたか?約束があるとかで、どこかへ駆けて行ってしまって」

「ああ、その約束の相手は私です。セティーはもう約束の場所に行っているのですね。」

「そうだったのですか!相手がマリア嬢なら安心です。その約束私付いて行っても大丈夫ですか?」

「ふふ、今だけは女の子だけで、楽しませてくださいませ。ラストダンスの時間が終われば必ずセティーをお返ししますから」

「そうですか。それじゃ仕方ないですね。では、マリア嬢、セティーをよろしくお願いします」

「はい」

(ふぅ、これで頼まれた通り、ジェラルド様の足止めは出来たかしら。アルベルト様、これで上手く行かなかったら怒りますよ)


------観衆とジェラルド--------

「ねぇあそこに居るの、アルベルト様とセレスティーヌ様ではなくて?」

「本当だわ!」

「ああ、2人ともなんて素敵なのかしら」

「もしかして、これから2人でダンスをするのかしら!」

「まぁ、アルベルト様とセレスティーヌ様が互いに思い合ってるという噂は本当でしたのね!」

「政治的な事もあるために2人は表だって動けないんでしたわよね」

「ええ、本当ならダンスエリアの中央で踊っていてもおかしくないのに。おいたわしいわ」

「見て!2人のダンスが始まったわ!」

「バルコニーで2人っきりのダンスなんて、まるで物語の王子と姫のようだわぁ」

「それに、息がぴったりですわ!本当に素敵ですわ!」

「それに見て、あの幸せそうな2人の表情!」

「ああ、本当にお似合いな2人ですわ。」

「さあ皆さん。あまり騒いではお2人に迷惑がかかりますわ。あそこはバルコニー。ダンスエリア以外のダンスは見て見ぬふりをするのがマナーですわ」

「そうですわね、あまり騒いではいけませんわね」

「「「「私達は影でお2人を応援致しましょう」」」」



「さて、そろそろダンスも終わるからセティーを探そうかな。マリア嬢も目立つ方だから、女の子だけで居るのは心配だしね。」

「ん? あそこにいるのはマリア嬢か?」

会場の隅にマリア嬢の赤髪を見つける。

「あれ?セティーが居ない?どういうことだろう?」

よく見ると、令嬢達の視線がバルコニーに注がれているのがわかる

「バルコニーに何かあるのかな?」

「えっ?」

バルコニーを見るとアル様とセティーが抱き合っていた。


えっ?

どういうこと?

マリア嬢との約束は?


それに!

いくら応援するとは言ってもまだ早い!!


こともあろうにアル様とセティーの顔が近づく。


自分の中で何かがキレた。


自分でも、こんなに怒りの感情があるだと思っていなかったが、無事にセティーを取り戻すことが出来た。


まったく!

まだ正式な婚約者でもないのに!

アル様はまだ自分の思いを、セティーに気づかせることが出来てないのに、キスしようとするなんて!

あぁ、このままじゃあ心配だ!

やっぱりあの臨時教師の話し受けることにしよう!

どんどん、アルベルトがヘタレになっていく気がします 笑


昨日ついにアクセス数が2万を超えました。

ブックマークして頂いている方々本当にありがとうございます。

小説の評価もありがとうございます。


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