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悪役令嬢だけど両思いになりたい  作者: 月乃
第1章
32/235

クリスティーヌ・アルベール

※クリスティーヌ視点


私はクリスティーヌ・アルベール

由緒正しきアルベール侯爵家の令嬢よ!


私にはお父様とお母様、それから異母兄妹のお義兄様がいる。

お義兄様はお父様の恋人が生んだ子供だけど、我が家の立派な跡取りで、私に優しい。

お父様は仕事で忙しくてあまり顔を合わせないけど、お母様はもちろん、屋敷の人間は私に優しいわ。


私は、幼い頃からお父様に、男児だったら王太子様の御学友に、女児だった妃にするために産んだと言われていた。

そう、私は王太子様の妃になるために生まれてきたのよ!

ただ、お父様は公爵家に令嬢が生まれたことが誤算だと言っていた。

男児ばかり生まれる家系で、私と同い年の令嬢が生まれるとは思っていなかったらしい。

でも、公爵令嬢だろうと関係ないわ!

この美しい金髪と青い瞳、なんと言ってもこの美しい顔で誰にだって負けはしないわ!



私はお披露目会でアルベルト様に出会い、一目惚れした。

なんて素敵な方。

それに王太子。

私にぴったりな方だわ。

その時に、お父様が言っていた公爵令嬢を遠目に見たけど、他の令嬢よりも地味なドレス。

しかも、アルベルト様に興味を示さないなんて性格まで地味な令嬢だわ。


やっぱり同年代の令嬢の中で私が一番ね!

お母様とお茶会に出かけるが、私は舐められないように、優位に立ち振る舞い、他の令嬢達も私に逆らえない。

私こそが王妃にふさわしい。


公爵家の令嬢はその身分のおかげで婚約候補者になっているに過ぎないわ。

それなのに、身分が上というだけで、第1候補者なんておかしいわよ!


まぁ、要はアルベルト様の寵愛を勝ち取れば良いのよ!

他の令嬢よりも自分をアピールして、私のことを好きになってもらえばいいのよ。


そうして私はアルベルト様にたくさんの手紙を書き、我が家に訪問して頂いた際にも自分をアピールした。


数年が過ぎ、いよいよ王妃教育が始まったわ。

候補者はもう私とセレスティーヌ公爵令嬢だけ。

まったく。

さっさと候補者を降りてしまえばいいのに。

お母様に、こないだのお茶会では公爵夫人に負けたとかなんとかと言われ、セレスティーヌには絶対に負けるなと念を押されたわ。


ふふ、私が負けるはずないわ。

確かに顔は噂通り可愛いけど、相変わらず地味目なドレスだわ。

まるで完璧に着飾った私の引き立て役だわ。



それなのに、なんなの!?

セレスティーヌがアルベルト様を愛称呼びした上に敬語もなしで会話してるなんて!

第1候補者だからってズルしてアルベルト様に近づいたに違いないわ!


お母様に不公平さを抗議してもらったわ!

それなのに、お父様には私が悪いと言われたわ!

私は悪くないのに!




王妃教育も全然楽しくない。

覚えることは多いし、家ではお母様からの圧が凄くて、辛いだけだわ。

アルベルト様と会えるのが唯一の救いだけど、お忙しいアルベルト様と会えるのはわずかな時間だけ。


それなのに隣で涼しい顔をするセレスティーヌに腹が立つ。

こっちは成績を比べられ、家でもストレスが掛かり辛い思いをしてるのに!


気分転換にお茶会に出かければセレスティーヌのことを『白銀の乙女』と呼んで、セレスティーヌを讃える話ししか聞かない。

なによ、ちょっと頭が良くて、慈善活動してるだけじゃない

慈善活動なんて令嬢として当然のことよ!



アルベルト様にオペラに誘われ、ようやくセレスティーヌを出し抜けたと思ったのに、どうやらセレスティーヌは別の所へ誘われたらしい。


その後に王宮にある噂が流れた


アルベルト様とセレスティーヌが庭園で恋人のように接していたですって!

そんなことあるわけないわ!

アルベルト様の気持ちを頂くのはこの私よ!


あぁ、イライラする。

そう思っているとアルベルト様とセレスティーヌが2人で居るのを見つけた。



なによ!あのドレス!

いつもの地味目なドレスはどうしたのよ!


いつもより派手なドレスを着たセレスティーヌは美しかった。

まさか、噂は本当?

そんな、アルベルト様の気持ちがセレスティーヌに向けられるなんて嫌よ!


セレスティーヌ、許せない。絶対に負けないわ、たとえどんな手を使っても!!

2回も文書消えて心折れそうでした。

クリスティーヌ視点難しかったです

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