セレスティーヌ
セレスティーヌ・マルヴィン
現在5歳 マルヴィン公爵家長女。
家族は母・父・兄。
乙女ゲーム『銀の乙女』の悪役令嬢。
性格はワガママ、自分が一番美しいと思っている。
主人公に婚約者であるアルベルト様を盗られ、嫉妬のあまりに悪質なイジメをし、最後は主人公に毒殺や暗殺を図り処刑されるセレスティーヌ。
頭の中を巡ったセレスティーヌの記憶の中には、もちろん家族の記憶もあった。
そう、攻略対象その2であるセレスティーヌの兄である、ジェラルド・マルヴィンの記憶が。
どうやら私は本当に、悪役令嬢セレスティーヌに転生してしまったらしい。
ジェラルドはセレスティーヌの5つ年上で、容姿は淡い金髪に翡翠色の瞳の爽やかな顔の美男子だ。
セレスティーヌ達が学園に入学する時にはすでに学園を卒業し、王宮で文官として働いていた。
しかし、教師に欠員が出たことで学問に優れたジェラルドに教師の依頼が来た。
自分の妹であるセレスティーヌやその婚約者の皇太子が入学することもあり、教師の依頼を受け、学園で主人公と出会うこととなる。
セレスティーヌとジェラルドは仲が良い。
ジェラルドがセレスティーヌを物凄く可愛がっている。
セレスティーヌがワガママを言っても、ジェラルドや他の家族は小さい子の可愛いワガママとして受け入れ、むしろ笑顔で答えてくれている。
この甘やかされた環境がセレスティーヌの性格が歪んだ原因の一つだと思う。
ちなみにジェラルドルートは、ギリギリまでセレスティーヌの敵になれなかったジェラルドだが、最愛の妹に裏切られたことで妹への愛情が憎しみに変わり、公爵家の暗部を使ってセレスティーヌを暗殺する。
どうしてこうなった……。
なぜ!?
どうしてよりによってセレスティーヌ!?
これなら名もないモブの方がマシだよ。
神は私に恨みでもあるのか!
私が何をしたんだよ!
イベントに遅れそうな時でさえ制限速度は守って運転したのに!
なのになぜ!?
一番辛いのは、最愛のアルベルト様と同じ世界にいると言うのに、アルベルト様に嫌われるという運命。
あぁ、アルベルト様。
……アル様。
どうにか回避できるルートはないかな。
主人公のバッドエンドでは主人公とアル様が友達止まりで、アル様はセレスティーヌと結婚するが、2人の間には愛がなく、虚しい結婚生活だというプロローグが流れていた。
しかもバッドエンドに進んでもセレスティーヌのイジメは止まらなかった。
セレスティーヌは主人公に婚約者だけでなく、社交界での名誉も盗られたからだ。
セレスティーヌの髪は白銀で銀ではないが、騎士であり銀髪だった母方の祖父が『銀の騎士』の異名を持ち、溺愛されていたことから『銀の乙女』と呼ばれていた。
しかし主人公が現れてからは、彼女の完璧で美しく輝く銀髪と誰に対しても優しく慈悲深い行動から銀色に輝く聖女のようだと称され、真の『銀の乙女』と言われようになり、セレスティーヌのことは偽の乙女だと陰口を叩かれるようになる。
そんなこともありセレスティーヌは主人公のことを酷く憎しみ、最後は殺意まで抱いてしまう。
グタグタですきません。