最も下らない戦争
勇気があり、毛髪が十分の方のみ、ご閲覧ください
この作品は、ハーメルンにも投稿してあります
諸君…
勇猛果敢にして、毛髪の申し子たちよ…
聞いて欲しい…
今、この世界は死に瀕している…
元々は何気ない一言だった…
しかし、その一言が、彼の者を追い詰めてしまった…
だが、だからといって、彼の者の行い許せるはずもない…
確かに、彼の者にとっては許せないことだったのかもしれない…
だからといって、彼の者の行い…到底見過ごせるものではない…
彼の者の勢いは凄まじく、また、彼の者に賛同するものも後を断たず、今や彼の者たちはここまでやってきた…
だが、私は悲観などしない…
何故なら!私にはまだ諸君らがいるからだ!…
精鋭無比にして勇猛果敢、一騎当千の古強者たちよ!立て!今こそ、奴ら!禿げ散らかした醜い豚どもに、フサフサの底力を見せるのだ!…
ここで退けば、やがて世界はハゲとデブで織り成す醜い桃源郷と化すだろう…
許せるか?そんなはずはない!…
ならば、どうするか?…
諸君らが求めるのは、「勝機なき聖戦」か?…
それとも、「無様な負け犬の如き敗戦」か?…
「「「「「聖戦を!例え、我ら勝機無くと、我らに敗戦の2文字は無し!故に前へ!柵があろうと、土塁があろうと、壁があろうと、例えそれが、難攻不落の城壁を備えた要塞であろうとも!ただ、前へ!我らが歩むべき道は、ただ前にのみ!」」」」」
よろしい…
ならば、聖戦だ!…
例え、血涙山河を築こうとも!我らの意思は今や鉄壁!…
ならば、恐れるものなど何も無い!…
毛髪の英雄たちよ!我に続け!勝手に禿げ、見っとも無い肥え太った連中に我ら、フサフサの意地を見せよ!我らには、大神オーディンのご加護がある!恐れる必要など何も無い!…
「「「「「おおおおおぉぉぉぉぉっ!!!!!」」」」」
我が忠実にして、同じ悲しみを持った同士たちよ…
聞いて欲しい…
今や、我らが勢いは津波の如く、この世界を覆わんとしている…
思えば、あれは奴らの何気ない一言から始まった…
だが、例え悪意無き一言であろうと、我々はそれを許容などできるはずもない…
我らとて、好きでこうなったのではない…
我らとて、できることなら昔のままでいたかった…
だが、世界とは非常なものだ…
我らが何をした?何かしたか?否!断じて否だ!…
我らとて、あらゆる手を尽くした…
少しでも侵攻を食い止めようとした…
少しでも効果が有ると思われれば、藁にも縋る思いで手を出した…
しかし、そのこと如くが無と化し、意味の無いものであった…
そんな我らの努力を奴らは!笑い、憐れんだ!…
それだけなら、我慢できた…
だが、奴らは言ってはならん一言を言った!…
ハゲ!と…
これはいけない…
これだけは許容できない…
我々はハゲではない!ハゲてなどいない!…
同士諸君、共に毛根を失い、将来に絶望し、肥え太ってしまった同士諸君…
あと、少しだ…
あと、少しで我らの時代がやってくる…
もう、我らのことを馬鹿にするもののいない時代が!…
あと少し、私に力を貸して欲しい…
そして、築こうではないか!ハゲによる、ハゲのための、ハゲの世界を!…
「「「「「おおおおおぉぉぉぉぉっ!!!!!」」」」」
こうして、西暦2219年…
後世おいて、最もアホで下らないとされる戦争の最後の戦いは、はじまった…
この作品は、毛髪の薄い方に対する特定の悪意はありません。
ただ、仕事上での憂さ晴らしです。
ご読了、ありがとうございました




