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最も下らない戦争

作者: 冬樹ヒロ
掲載日:2015/03/12

勇気があり、毛髪が十分の方のみ、ご閲覧ください








この作品は、ハーメルンにも投稿してあります

諸君…


勇猛果敢にして、毛髪の申し子たちよ…


聞いて欲しい…


今、この世界は死に瀕している…


元々は何気ない一言だった…


しかし、その一言が、彼の者を追い詰めてしまった…


だが、だからといって、彼の者の行い許せるはずもない…


確かに、彼の者にとっては許せないことだったのかもしれない…


だからといって、彼の者の行い…到底見過ごせるものではない…


彼の者の勢いは凄まじく、また、彼の者に賛同するものも後を断たず、今や彼の者たちはここまでやってきた…


だが、私は悲観などしない…


何故なら!私にはまだ諸君らがいるからだ!…


精鋭無比にして勇猛果敢、一騎当千の古強者たちよ!立て!今こそ、奴ら!禿げ散らかした醜い豚どもに、フサフサの底力を見せるのだ!…


ここで退けば、やがて世界はハゲとデブで織り成す醜い桃源郷と化すだろう…


許せるか?そんなはずはない!…


ならば、どうするか?…


諸君らが求めるのは、「勝機なき聖戦」か?…


それとも、「無様な負け犬の如き敗戦」か?…





「「「「「聖戦を!例え、我ら勝機無くと、我らに敗戦の2文字は無し!故に前へ!柵があろうと、土塁があろうと、壁があろうと、例えそれが、難攻不落の城壁を備えた要塞であろうとも!ただ、前へ!我らが歩むべき道は、ただ前にのみ!」」」」」





よろしい…


ならば、聖戦だ!…


例え、血涙山河を築こうとも!我らの意思は今や鉄壁!…


ならば、恐れるものなど何も無い!…


毛髪の英雄たちよ!我に続け!勝手に禿げ、見っとも無い肥え太った連中に我ら、フサフサの意地を見せよ!我らには、大神オーディンのご加護がある!恐れる必要など何も無い!…




「「「「「おおおおおぉぉぉぉぉっ!!!!!」」」」」





























我が忠実にして、同じ悲しみを持った同士たちよ…


聞いて欲しい…


今や、我らが勢いは津波の如く、この世界を覆わんとしている…


思えば、あれは奴らの何気ない一言から始まった…


だが、例え悪意無き一言であろうと、我々はそれを許容などできるはずもない…


我らとて、好きでこうなったのではない…


我らとて、できることなら昔のままでいたかった…


だが、世界とは非常なものだ…


我らが何をした?何かしたか?否!断じて否だ!…


我らとて、あらゆる手を尽くした…


少しでも侵攻を食い止めようとした…


少しでも効果が有ると思われれば、藁にも縋る思いで手を出した…


しかし、そのこと如くが無と化し、意味の無いものであった…


そんな我らの努力を奴らは!笑い、憐れんだ!…


それだけなら、我慢できた…


だが、奴らは言ってはならん一言を言った!…


ハゲ!と…


これはいけない…


これだけは許容できない…


我々はハゲではない!ハゲてなどいない!…


同士諸君、共に毛根を失い、将来に絶望し、肥え太ってしまった同士諸君…


あと、少しだ…


あと、少しで我らの時代がやってくる…


もう、我らのことを馬鹿にするもののいない時代が!…


あと少し、私に力を貸して欲しい…


そして、築こうではないか!ハゲによる、ハゲのための、ハゲの世界を!…




「「「「「おおおおおぉぉぉぉぉっ!!!!!」」」」」























こうして、西暦2219年…


後世おいて、最もアホで下らないとされる戦争の最後の戦いは、はじまった…


この作品は、毛髪の薄い方に対する特定の悪意はありません。

ただ、仕事上での憂さ晴らしです。


ご読了、ありがとうございました

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