第1話 プロローグ
本編は溜まってから読みましょう…
のろのろ更新です。
現実世界での俺の世界は狭い。
生まれつきアルビノで、病弱。
家族は過保護なのか…
いや、あれは可哀想な我が子を持つ自分に酔いしれているだけなんだが…
まあ、過保護に部屋に隔離されていますよ、はい。
部屋から決して出て来ない様にと風呂場もトイレも完備してあるし
ゲームはインターネットで買い放題、食べ物はドア下に備え付けてあるペットの出入り用小窓から1日3回の出し入れが…
うん、いや、分かってますから…わかってますけど、過保護って事にしといて下さい。
そんな俺が今ハマっているのは、VRって言うゲームな。
精神投影型のゲームだから、この身体と性質を完全無視して楽しめるスグレもの。
全力で駆け回れるし、日の光を浴びても何の影響も無い。
現実世界では不可能な事もスキルで実現可能に。
何よりも、無限に続く青空に感激した。
ここでなら望む限りどこまででも行けるのだから。
俺は願った。本気で、切実に。無駄だとわかっていても願わずにいられなかった。
ーーーーーーそして、それは叶えられる。
ありがとうございます。