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元暗殺者現執事  作者: 夕霧
3年前の再来
7/31

執事の長い夜 起動

誤字指摘がありましたので、一度削除しました。

携帯投稿の場合、どうすれば誤字の部分だけ直せるのでしょうか?


次回はチェ―ニが人外になり、残酷描写がたくさんですがご了承お願い申し上げます。


その次は甘くなります!なりたい!



0230hrs

某所

もはやここに来る事は無かったと思っていた。

3年前、私設兵士共にやられかけたこの場所。周囲はスラムで、その真ん中にある旧倉庫街。

ご丁寧に電灯が新しくなっている。

ルノーさんと別れたあと、私の部屋の窓に見覚えあるフクロウが居た。

暗殺依頼を受けるギルドから放たれる緊急用フクロウ。

くちばしには手紙をくわえている。

内容はここに来い…と、

誘い込んだ事はいくつもあるが誘われるのは初めてだ。

一応水を2リットル飲んで薄め、愛銃を持ち、手榴弾も携行して、侍従用の車でここまで来た。

「来てやったぞ!」

P550を肩にかけ、指定された場所に着く。

そして、目の前の倉庫街十字路の陰から

「良くきましたねぇ…」

「お久しぶりです先輩。お元気でしたか?」

目の前に居る細身の男、ギルドでも特Aランクの仕事をしていた、「透明人間」カ―ル・セイズ。裏では大陸十指の第三位で特に隠密と超長距離狙撃のスペシャリストであり、ギルドと契約している私が所属していた暗殺組織の先輩。彼は微笑して

「ええ、まあ今もぼちぼちやってますよ、ねえ殺戮機械」

「そんな名前は捨てたさ」

忌々しいあだ名、昔を思い出す、いや、暗殺組織に入る以前の記憶は無いが…

彼は続ける

「裏ギルドでは「殺戮機械」と呼ばれる大陸十指の元第八位の戦闘力、隠密姓、無駄の無い思考での一対多数の殲滅力…民間人を巻き込まないという非情じゃない思考で任務を長引かせた失点はあっても、特Aランク任務成功者の肩書きでどこかの裏組織や傭兵に居ると思いましたよ、まさか日の下で最も輝くイルミナル家の狗とは」

「狗とは酷いですね、一応執事という肩書きはあります」

お嬢様の狗…ならいいかな。しかし

「先輩が私の敬愛すべきリュミエ―ルお嬢様を狙っているのですか?」

彼はう―んと呟いてから

「本当は反魔術過激派からCランクでギルドに依頼は来てましたが、しかし別の過激派がBランクの奴でもあっけなく死んだと聞いてね。見に行けば君が戦っている。最初は何の冗談かと思ったけど調べたらね…」

「なるほど…」

だから一人だけ気配の遮断の調整が出来ると思ったら、大物すぎだ…。

これは私の命は正直やばいな…今の状態で戦闘力なら私に分があるが、一度見失えば彼の技で五感を狂わされ透明人間に感じ、気づいたら後ろから首を掻かれる、互角じゃない…でもその前に…

「見物人は要らない」

素早く懐から抜いたP220が倉庫の屋上に向けて弾を放つ。

「がっ!」

何もない空間から血を吹いた男が現れ、ぐったりする。

「さすがだな、彼らは光学迷彩を使用した兄弟で、2ヶ月後にはBランクに上げる予定の奴らだったのに」

「じゃあ随分ギルドもレベル基準を緩和したんだな、こんなのがBとは」

「同感だが仕方ないんだな」

「どういうことだ?」

その話に疑問を感じる。3年前まではもっと精強な奴らがBやCに居た。

今の奴らはせいぜいCクラス…。

その時、カ―ルはニヤリとして

「それは、この状況を切り抜けたら教えましょう」

「はっ……!!」

聞き覚えのある幾重のブ―ツ音が、しかも多い…。

見回れば、銃器を持った奴らが下卑た笑いを見せて屋上や後ろに居て、前方にも気配を感じる。

「3年前と一緒か…何をしたいんだ?」

「ふふ、君が3年前、ここで戦った兵士達と同じ状況が見たくてね、あと、君は任務失敗の挙げ句雲隠れした罪で見つけて仕留めたグループには2億レリル、そして階級昇格が約束されているんだ」

「笑えねぇ…」

まさかここまで高額賞金首になってたとは…

しかも数は気配も含めきっちり40人、3年前とぴったり、さらには電灯を新しくしてあり、深夜なのにちゃんと相手が見える

「あとは当時みたく雨が降れば完璧だが…それは叶わないみたいだ・・・」

「しっかりと計算しやがって…準備が良すぎます」

「褒めて頂き光栄」

「褒めてません」

「あとそれと」

「まだあるんですか」

「SIG550は前代の愛銃、殺戮機械全盛期の本当の愛銃はどこに置いたんですか?」

「・・・あれは捨てた」

「なくしたのではなくて?」

「何を知ってる?」

チェーニの目が鋭くなる。しかしカールは微笑して

「まっ、それはともかく」

スル―か…と少し怒りを感じた時

「君がここでくたばったり、殲滅出来ない腑抜けになってたら、君の愛しい人も含めて全員殺しちゃうぞ、あのお嬢さん斬りつけるなら、さぞ良い声で鳴いてくれそうだ」

言うとペロリと上唇を舐める。そしてゾッとする私。

この行動を取るのは彼の本気の意味。

「貴様……」

「お〜、少しは昔の感じになったね、その調子だ。それでここを切り抜けろ。そしたら今の裏の世界の話しと、君の人たちは傷つけないさ」

「…本当だな?」

「ああ、では高みの見物と行こうかな。アディオス!」

笑いながら、奥に消えていく。まあどっからか高みの見物をするのは間違いないが今は関係ない。

お嬢様、そして皆を守るため…

「お前ら…運が無かったな…」

静かに呟くように言うと、周りからは余裕の笑いが聞こえる。

今から絶望の悲鳴の旋律に変わる事も知らず…。

「悪いが俺はどうしても手加減が出来そうにない…大人しく…死ね」

昔の俺口調に戻り、声も冷え切った刃のような声色になる。

目を瞑り…そしてゆっくり開くと

「「「!!!!」」」

敵達に戦慄が走り、まわりに殺気という絶対零度が流れる。

茶色の瞳は瞳孔が開いたように透いて、一つしか考えない。

人をいかに殺すか…3年ぶりの「殺戮機械」の正式起動である。


「せ…制圧射撃だ!屋上の奴ら撃てぇ!!」

「ウォォォ!!!」

リ―ダ―格が叫び周りは振り払うように叫びながら

「………」

さて…始めよう…

血で血を洗う凄惨な地獄にようこそ…。


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