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元暗殺者現執事  作者: 夕霧
お嬢様と私
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妖艶なサボり

銃器解説は次回にやります。

少し内容が…

0830hrs

フェルザ―ノ王立学院中央塔屋上

そろそろHRが始まる頃、私はこの学院で一番高く、唯一遮蔽物が無く、学校周辺のビルが確認出来て、お嬢様の観察が出来るポイントに到着する。

ちなみにお嬢様の観察はこれ重要。変態だって?褒めないで下さい。


一通り生徒以外の不審的感覚は無く、敵が侵入している可能性は低い。

いや、下手に侵入すれば、学院の教師も応戦するので逆に敵にはきつい。

この中央塔は学院創立時から存在して、当時の最先端の魔術精製と彫刻から生み出された為に、学校のみならず大陸魔術師の象徴ともいえるモニュメントである。


敵がもし長距離狙撃を行うとすれば、ここから見えるはずだ。

塔の根元に隠してある、SIGP550を持ち見渡すが、敵の姿は感じられない。

「目標ロスト…か」

「残念ね?変態騎士さん」

上を振り向くと…

「何だ、セネルか」

「ふふっ…お久しぶりね、また邪魔者でも出たのかしら?」

長い紫髪に整った大人の色気すら感じ、さっきのレンとは違い出る所は出てる女性。

隣国で伝統主義陣営国家の一つ、ネルシア共和国の国費奨学生でここに来た一般国民でお嬢様と同じ9年生の、セネル・アラネスだ。

彼女とは既に何度か面識があり、というかここでサボっているのでここに来れば会い、実際にこの中央塔から狙撃した場面にも立ち会っている人物である。

と、それよりも

「セネル、一応女性という事は自覚しておけ」

彼女が塔の柱の上から私を見下す形にあり、そして上を向くと、まあ見えるんだ。

しかし彼女はクスクス笑い

「前はチラリズムで煽って駄目だったから今回は勝負下着を大胆に晒してみたけど、興奮しない?」

「全く」

即答で断言しますよ。別に女性のを見たいわけでないし、お嬢様の笑顔や無邪気さを見る方が遥かに良いものです。

「ふぅん、ちょっと悔しいわね…よっ」

柱から飛び降りる。

だからもう少し隠せって、私は興味無くとも他人の心煽るのには十分なんだから

「チェ―ニさん、それは間違いです。逆にあなた以外には見せません」

「心読むな」

「さがですから」

しれっと言うが、彼女は生まれながらにして読心と対自白防止のスキルを持ち合わせている。

他にも魔術師はそのようなスキルを必ず一つ以上持ち、例えばレンは尋問スキル[訓練された私には効きません]

お嬢様は治癒強化と毒の自動排除のスキル。

さすがですお嬢様。

「私のつまらない心を見る暇あるなら授業に参加しなさい」

「ん〜、別に座学に関しては成績取れてますし、国費奨学生でも成績があれば伝統主義陣営の中でも意地張れるし」

「ちっ」

「うわ〜本心からやられた。ひどいですね」

泣いているフリするがそんなんで沈むタマじゃない。

彼女は憎たらしく、まことに遺憾で不本意ですが成績はお嬢様がもちろんダントツの首席ですが、彼女は三位を突き放しお嬢様を追従する形で次席を常に維持しています。

国外の庶子がしかも小国のネルシアの人間にしては有り得ないという事で、このまま次席維持してくれれは国際会議の場でも発言力が強くなる。


まるで学生を利用して魔術師の戦争縮図を見ている?

当たりです。

ここで築いた功績と人脈は後の伝統主義陣営のみならず大陸の国際会議をいかに有利に進めるかに直結しています。


「まっ、戻った所で悪口とどう私について行くかや体を見た下心しか見えないので、リュミエ―ル大好きの変態騎士さんの心読む方が楽しいですし」

「余計な言葉が多すぎる、あと、リュミエ―ル様だろ!」

「真剣な殺気出してむきに注意する所が可愛い」

最初の文だけなら読心に苦労してる女性だが後半のから分かる通り凄く楽しんでいる。

「もういいや…敵もいな「本当に?」?」

何を言ってる?

「とりあえずもう一回見回しなさい」

セネル真剣な声にもう一度スコ―プ越しから見回して

「!、いつ気づいた?」

「ふふ、私も偶然生身の人間が見えて、あれは何?」

ここから600m、学院周辺のビルの屋上僅かにぼやりと視界が歪んでいるように見える。

「異世界?」

「そんなわけない、反魔術が魔術使うわけない。あれは光学迷彩だ」

「光学?」

セネルが小首を傾げる。そういう様の事すれは少しは

「可愛げある?」

「だから先読みするな…たく、あれは周りの映像を撮影して自分に投射して姿を消す、最新鋭の隠密術、狙撃や防衛兵器を敵から見えなくさせるんだ」

「幻属性魔術のステルスみたいなもの?」

「そう考えとけ、まあそんな最新鋭に頼るのは馬鹿が多い…無音魔術頼む」

「もう使うだけ私を使って…」

と言いながらも無詠唱で音を吸収する魔術をSIGにかける。

「ありがとさん」

不覚を取られたが、一度見破ればあまりにも楽な仕事で笑いそうになる、SIG P550を構える。

あれの致命的欠陥は、光学処理が間に合わなくて頭のように丸い部分の動きが丸分かり、そして敵は油断してか良く見せてくれる。レクティクルを頭に合わせれば…

問答無用で引き金を引く、僅かゼロコンマ数秒、迷彩で隠せない紅いモノがぼやけた所から飛び出し、倒れる。

軍用双眼鏡を覗いていた彼女は

「お見事」

微笑しながら拍手する。というか…

「まだ使っているのか?」

「ええ、中々空を楽しく見せて貰ってます」

「そうか」

その双眼鏡は、ここからの狙撃の時、無音魔術をやってもらう代わりの報酬に渡したものだ。

結構な支出だったがお嬢様に銃の発砲で不安にさせたくない思いがあれば安い!!

「まっ、仕事は終わりだ。一応座学に出とけよ」

「素直に首を縦に振ると?」

「思わないな…じゃ、いつも通り口出しするな」

私は目標を殺して一応の平和を掴んだ事に安堵してからこれからの事を考え塔を降りる。



そしてチェ―ニの背中を見てるセネルは

「ふふ、あなたの事を諦めるなんて思わない事ね」

小さく舌なめずりしていた。


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