生きがいを見つけました
始まり始まり・・・
ここは青い惑星で、大陸は非常に大きいここ、ダ―リア大陸のみで、大陸周りに10万を越える島が存在する八割海の本当に青いだけの惑星です。
そして私達の居るシルバニア王国は大陸の東側の魔術師と科学が共存する伝統主義陣営の国家の一つです。
昔は技術が無かったので、魔術師は重宝されましたが、科学が発展すると、暴走すれば大量破壊、暗殺や禁術の呪いなどが危険と手のひら返しで活躍の場は無くなっていきました。
現在は術の使用を外では原則厳禁とし、主に戦場や病院の回復魔法や闘技の見せ物以外には使われなくなっていきました。
まあそれ以前に、伝統主義陣営以外の国では自由結婚で魔術師の血が薄れて魔術師の数は極端に減っていますが…
そんな中でもこの王国は特異な国で、
まず国王が魔術師、貴族も魔術師か旧騎士家系
本家伝統至上主義国家なのです。
至上主義と言っても、当然一般国民が大半なので現代技術も持ち合わせています。
しかし大陸では数校しかなく、その中でも最高峰の魔術学園を有し、魔術院を国家機関として存在するのですから気合いの入れ方が違います。
まあ、ここまでで説明は終えましょう。
それでは私がなぜ執事をしてるかって?
まあ簡単な話拾われました。
簡単な暗殺任務と思いきや、クライアントが馬鹿で逆襲された挙げ句私を売り。
突如呼ばれて行ってみれば、暗殺対象の小隊規模の私設兵隊に囲まれました。
全員殺しましたが、傷を負ってしまい血を失い、雨にも降られ、住宅地区の反対側の人の居ない所で動けなくなり、死を覚悟しました。
しかし悪運が良く、気付いたらイルミナル公爵家のベッドの上に居ました。
そしてそこで会ったのが魔術師として将来有望な長女リュミエ―ル様。
彼女は典型的な箱入り娘で、無口無表情の自分に笑顔で献身的で更に朗らかで、最初は警戒してたが、段々と彼女に惹かれていきました。
しかし当主ガルモンド様は私を見抜いていました。
私は告発と死刑を覚悟しました。
「娘の執事であり兵となってくれないか?」
ガルモンド様の言葉でした。
告発をしない代わりに、反魔術過激派の人間からリュミエ―ル様を死守する。
私は初めて運命というものを感じました。
恩返し以上にあの方に仕えられる。
短い期間で完全に壊れましたさ、ええ。
そして三年経った現在。
「おはようございます。チェ―ニさん」
「おはようございますお嬢様」
公の場ではしっかりしても、今は少し眠そうに目をこする愛しい方、それが命がけで守っている大切な方。
彼女の為なら喜んで戦いましょう。
変態?それがなんです?