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【プロットタイプ】溺れそう。酔いそう。

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。

これは読者様の問題ではなく、私の問題。


詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。


注意事項2

生クリームを食べた時の感想。

自ら進んで有給をとる事は少ない。大抵何かしらの病気に掛かって、すぐに消えてしまうから。だから何かしらの理由付けがないと取ろうとしない。

例えば、周り皆が有給を取り、教える人が居ないだとか、会社に立入禁止の時とか。

今日もそんな理由付けが行われ、街に繰り出す事にした。瑠衣も同様に有給奨励日であったらしく、私と行動を共にする事になった。


目の前に座る同居人は、持ち手の付いた深めのスープ皿の様な、はたまた少し小さめのグラタン皿の様な、その器にスプーンを差し込んで、淡々と口に運んでいく。心做し物憂いげに見えるのは気の所為ではないだろう。

「鏡花、今少し情報収集の強度を上げておくことをお勧めするぞ」

机に肘を着いて、カタカタとスマホを操作する。見ていたのはこのカフェのSNSである。

――本日、タルトとケーキの入荷は御座いません。代わりにオリジナルケーキをご用意しております。皆様のたくさんのご来店、お待ちしております。

「んなこたァ、分かってんだなぁ!!」

目当てだった平日限定のケーキが食べられず、少し気落ちしているのだ。それでも本日、代わりとなる物珍しい物に有りつけたので、目に見えて落ち込んでいないだけで。

地面でも掘り返す様に、スポンジを持ち上げ、口へと運ぶ。地層でも描く様な断面は、スポンジとクリームが挟まっており、工夫が見て取れた。

行儀悪く肘を着いて、スプーンに着いたクリームを舐めとると、気怠い口調で感想を述べる。

「お値段相応。クリームの波に溺れそう」

そう言えば、鏡花が最後にクリーム塗れのケーキを食べたのは何時だったか。此奴が大層な純喫茶好きで、ケーキ好きというのは承知しているし、食べてる姿を何度も見て来たが、イマイチ思い出せない。

「酔いそう」

なんだその感想。

俺の表情から何かを感じ取ったらしい。鏡花は何かを考える様に頭を抱えると、伏し目がちの目で淡々とこう言った。

「生クリームを食べた時の感想って、『溺れそう』とか『酔いそう』なんだよね。美味しいとか、不味いとか、好きとか嫌いとか、そういう話じゃないんだよ。何かとっても有無を言わさない感じ」

「なんだその感想」

「そのままだよ」

生クリーム食べた時の私の感想。


好きとか嫌いとか、美味しいとか不味いとか、そう言った次元の話ではないんですよ。

なんだか有無を言わさない感じ。

自分の感情を一掃しにかかる様な感じ。

抗い難い図中に沈み込まれている感じ。


其れがとっても溺れそう。酔いそうなんですよ。

バーに行くのも良いのかも知れない。


今は場所が場所だから、完全に飲まれている。

何考えてたっけ?

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