No.53 その果実は地上へと帰路につく
…………ここは何処だろうか? 確か私は巨体鯰主を倒した後、進化し……進化しどうしたんだろうか? 確か少女の様な亡霊に何か頼まれてた気がするが、その事を考えると頭がボーッとしてしまう。全く思い出せないなくなる。
〈さっぱりと記憶が飛んでいるが。今は生き残った事を喜ぶべきか……世界観測よ。私の声が聴こえているか?〉
………………
何の反応も無い。どうやら世界観測との繋がりが切れているようだ。
〈……まあ、世界観測が反応しなくとも。ステータス画面を開けば、私がどんな進化を遂げたのか把握は出来るから良いか。ステータスオープン〉
私は世界観測からの反応が無かった事に少しムッとしながら。現在の自らのステータスを確認を開始した。
◇◇◇
ギエナ・セフィロ
幻草種・白金林檎LV8
スキル【吸収】【鑑定】LV6【収納】LV5【痕邸】LV3【結晶】LV2
EXスキル【枯樹生華】【臨淵羨魚】
水属性系統スキル【溶解】【水練】
魔法 【空間系統魔法】LV-8
空魔法【籠の鳥】
水魔法【水の泡】
雷魔法【雷の光】
称号【緑蛇神の眼】【水路の権力者】
権能【三種の無】【緑の初典】
現在のスキルポイント 700
◇◇◇
各特別スキルのレベルが1ずつ上昇している。それに大物を仕留めたせいだろうか。進化したばかりだというのに、白金林檎のLVが8まで上がっている。
いや、それだけではないな。魔法は雷魔法とスキルは……新たに良く分からないEXスキルがあり。称号は【水の虫】が消え、変わりに【水路の権力者】という称号が追加されている。
そして、進化した為かスキルポイントも500ポイント増えて、合計700ポイントか……ステータス画面で取得したい魔法、スキル、称号も得られる様だ。そして、まだハッキリと閲覧出来ない画面には権能の類いだろうか? やたらと求められるポイント量が高いものが幾つか載っている。
〈いや、1つだけ見れる文字があるか。権能【種族王】消費ポイント……10000ポイント? 何だこの異常なスキルポイントの消費量は? それに種族王とはどういう事何だ?……などと推測していても今の私では絶対に払う事が出来ないポイント。ここは素直に今、手に入るスキルを選択し取得しよう〉
私はスキル取得画面の上へとスクロールさせ、特種スキル一覧のあるスキルを選択した。
そして、700ポイントを払い、新たに特種スキル【地図】を取得したのだった。このスキルの効果はというと………このトネリコの世界で私が直接行った場所を正確にマッピングしてくるという?………という。全く使い物にならないスキルではないか? もしやこのスキルも【鑑定】の様にLVを上げなければ使いがってが悪いスキルの類いなのだろうか?
これなら普通に王都の雑貨屋で、普通に売っているこの国の精巧な地図を買った方がマシだ。
……もしや私はまた無駄にスキルポイントを消費したのか? 確か一度進化すれば500ポイントのスキルポイントが贈呈されていく。使わずに貯めていけば、いつかはかなりのポイントになっていくだろう。
先程の権能の10000ポイントの消費も、もしやそれを想定してあれ程の消費ポイントにされていたのだろうか?
現在の私は目先の消費ポイントが低い特種スキルを迷わず取得しているが。これが後々、高位のスキル、魔法、称号、権能の取得に響いて来ると今更、悟ったのだった。
◇
あれからしばらくスキルポイントの使い方について考えていたが。今更、使ってしまったスキルポイントについてあれこれ考えていても仕方ないと思い考えるのを止めた。
〈しかし、ここに来てまだ2日程しか経っていないが、あれ程の強者達と連続で戦い勝ったのだから。強くなってもおかしくはないか。少し早い気もするがナヘマとアレゼル少年を連れて地上へと戻るとしよう〉
私はそう決断すると、メイズ・ラビリスの中層貯水路へと向かった。
◇
《水路迷宮 メイズ・ラビリス》中層
「凄い地震だったわね。アーレ」
「いや……あれは地震じゃないよ。ナヘマちゃん」
「地震じゃない? 何でよ。あんなに凄く揺れていたのに地震じゃないなんて…」
「うん……あれはね。ここの」
『ブオオオオォォ!』
「……は?……アーレ。あれって、アーレが言ってた主?」
「そうそう……あれがボクが言ってた……水路迷宮の……主……が何で中層貯水路の置くに入るの? この場所にはあの大きさじゃあ、絶対に入れない筈なのに?」
「いや。何、冷静に感想を述べてんのよ……嘘? あれがここの主?……うわぁー、大きいわね。そして、死んだは私達」
「落ち着いて! ナヘマちゃん。余りの衝撃で髪が白色になってるよ」
「……いや。これ多分、あのアホ草が進化した影響でって! そんな事よりも今はここから逃げる方が先よ! さっさと逃げるわよ。アーレ!」
「う、うん……今から逃げる準備を……」
「その準備の間に食べられるわよ。この天然エルフ!」
『ブロロロロ……』パカッ!
「あれ?……水路迷宮の主が大人しくなって」
「大きい口を開けた?」
〈ほう。この新しく手に入れたEXスキルはこの様に使うのか……面白い〉
「空中に浮かぶ銀色の林檎が……」
「喋ったあ?!……てっ! この声……アホ草?!」
〈ああ、こちらの方が水中内を早く移動出来たのでね。試しに使用してみたんだ。それよりも私の帰りを待っていたのかね? 2人共〉
「主を……従えているの? 凄い……」
「一夜、外にほっぽり出しただけで何があれば銀色の林檎になって、そんな怪物を従えられるのよ」
などと私と巨体鯰主を見ながら、ナヘマとアレゼル少年は驚きと呆れた表情で私を出迎えた。
その後は私の身に起こった昨日の夜の出来事を2人に伝え、ナヘマを《 吸収装飾館 》の中へとはいってもらい。私はアレゼル少年の案内で地上へと帰還した。




