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No.19 【唯物の死神 ナヘマ】 Act3 重複


 戦闘が始まってだいぶ経ちました。ナヘマさんとの戦が始まる前の作戦で、私はヘルナさんから戦闘を開始したらナヘマの顔面をおもいっきり殴れと言われました。


 そして、スキル【破壊】【撲殺】を発動して頑張って殴りました。ナヘマさんのお顔は大丈夫でしょうか? 心配です。


 それからは事前にヘルナさんとシルちゃんと一緒に造っておいた地下部屋に避難して、身を隠しました。


「ヘルナさんが合図するまで地下部屋から出ないで、光魔法〖滅却の光〗の準備を整えていてくれって言ってましたけど……無事ですよね? ヘルナさん」


 

《 新緑の樹海》夕暮れ時


〖ナヘマ様。おはようございます。殲滅を開始しますか?〗


「リリ……やっと起きたわけ? アンタ。この状況で何、呑気に…」


「グラオオ!」「ギャラララ!」「バルルル!」


「邪魔よ。魔獣共! スキル発動【大鎌】」


 ザシュンッ!


「ケホッ……リリ。闇魔法の発動するわ。この辺一帯に集まってくる虫や魔獣を殲滅するわ」


〖了解しました。補助スキルを発動します。【強制】【破壊】の発動を確認しました。続いて称号【死神の睨み】【大鎌の断罪】の効果が発動、闇魔法への付与を完了しました〗


「コホッ……分かったわ。いい加減消えなさいよ。アンタ達。闇魔法発動【常闇の悲】」


  

 ……黒髪鎌娘が持つ大鎌から闇が溢れ広がっていく。私達を最初に襲撃して来た時に使った魔法なのだろうが、あの時とは明らかに威力や効果範囲が拡大している。


 スキルの力や称号の効果を魔法に付与したのか? だとしてもこの規模の攻撃では魔獣行進で集まっていた者達は全て壊滅するか。


〖だから逃げろって言ったのよ。おバカ。さっきは私が話しかけてんの無視するし〗


 世界観測か? 久しぶりだな。何故、いきなり現れた?


〖あっち側が出てきたんなら、こっちも出勤しないといけないのよ。たくっ! もう夜だって言うのに……バチンッ!〗


 大丈夫か? 世界観測。誰かにおもいっきり叩かれた様な音が響いた様だが?


「……失礼しました。ユニークスキル【蠱毒】の発動を開始します。それから、この騒ぎで現れた様です。例の主が〗


 ほう。やっと来てくれたか……《 新緑の樹海・下界》の主《幻緑獣 グラスヴォルフ》よ。


「ルオオオオオオ!!!!!」


 世界観測。手伝え! あれをやるぞ。


〖は? 何を? 私はただの観測し……〗


 黒髪鎌娘の側の者も手伝っているのだろう? ならば、許容範囲だ。


 昇華スキル発動……〖冬虫夏草〗


「あの化物はグラスヴォルフ? あの聖女が起こした魔獣行進の影響で現れたわけ? 厄介……それよりもやっと見つけたわよ。聖女のマンドラゴラ!! スキル発動【大鎌】」


 どうやら黒髪鎌娘に私の居場所がバレてしまったようだ。こちらに向かって大鎌の斬撃で私を切り刻もうとしている様だが、一手遅かったな。


〈今こそ私の声を聴かせてやろう〉


 スキル発動……【共鳴】


〈さあ、その声を響かせろ。同胞達よ〉


〈〈〈〈〈ギャアアアアアア!!!〉〉〉〉〉


「なっ? 地中が黒い沼になって底からマンドラゴラの群れ?……ちょっと……この毒前の毒? それにマンドラゴラ共がこの毒で苦しんで叫び声を……耳が…頭が割れる?」


〖ナヘマ様? 大丈夫ですか? 一端空に避難を…〗


 〈いや、逃がさんよ。《幻緑獣 グラスヴォルフ》。奴がこの森一帯を荒らした犯人だ。やれ!〉


「ルオオオオオオ!!」


 グランドスキル強制発動……【森羅咆哮】


「ギュララララ!!!」


 昇華スキル【冬虫夏草】で《幻緑獣 グラスヴォルフ》の身体を操り、強制発動させた【森羅咆哮】を黒髪鎌娘……いや唯物の死神 ナヘマへと放つ。


「がああぁぁ!! 頭が割れる!! 身体が毒の沼に沈む!! グラスヴォルフの攻撃があぁぁ!」


〖ナヘマ様。闇魔法の発動を推奨します。このままでは貴女の身体はあらゆる毒に蝕まれます〗


「そんなの……分かってるわよ……でも頭が働かな……」


〈シル! 畳み掛けろ!!〉

「キュキュイィ!!」


 スキル発動……【贈呈】

 木魔法発動……【悠久の根】


〖眷属 シルヴァのユニークスキル【贈呈】を発動します。マイナススキル【不幸】【脆弱】【不安】及び、称号【退化の代償】【弱気獣】を木魔法【悠久の根】を使用し敵対対象に強制付与しました〗


「くっ! あの兎は特殊個体の……自身が抱えるマイナススキルを私に押し付けた?……ぐっ……深淵魔……」


〈黙って沈め。黒髪鎌娘……スキル発動【闇草】〉


「お前……まさか意志がある?……まさかお前も特殊個体だったわけ?……」


 唯物の死神 ナヘマが沈むあらゆる状態異常の毒の沼へ。そして、私達の戦いは次の段階へと移行してくのだった。

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