表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

16/102

No.15 未熟な薬草はこの世のスキル、魔法、称号の仕組みを聖女に教えられる


「ホーホー、ホーホー、ホーホー」

「ワオォォ……」「リリリリ……」


 夜になった。周囲に危険がないか、スキル【鑑定】周りに潜む小魔獣達の様子を確認する。


《灰色梟》

危険性皆無

《黒小狼》

敵対性 小

《鈴掌虫》

敵対性 大


 ……フム。《黒小狼》と《鈴掌虫》は私達が眠った後、寝込みを襲う目論見の様だな。


 レアスキル発動……【闇草】


「キャゥゥ?!……」ズズズ……

「リリリリ……ギチギチ?!…」ズズズ……


「ホーホー、ホーホー、ホーホー」


 フム。これで今日の夜は安眠できるな。


〖複数敵対象の撃破に成功しました。スキル解析中……解析完了しました。新たにスキル【夜目】【音虫】を獲得しました。また、今後はギエナ・セフィロの指示通り、常時、スキル【吸収】ユニークスキル【智慧】を併用し、エクストラスキルの作成のコストに使用されます。属性耐性【火小】を獲得しました。また、希少進化へのコストは莫大であり、先日、説明しました昇華進化には……〗ブツン!


 煩いぞ。世界観測。日頃の恨みだ! 今回はこちらから会話を切らしてもらうぞ。


パキッ…パチッパチッ…


 焚き火に使っている枝木が、パキッと割れる音が静かになった森に響く。


「ヅガレマジダ…魔力もスッカラカンです~、ヘルナさんはスパルタ過ぎます~」

「キュキュ…」


 ソフィア嬢とシルは疲れきった姿で、焚き火の前に座っている。

 修行を開始して、まだ初日だというのにこの様とは先が思いやられるぞ。ソフィア嬢、シルよ。


「キュ……ギュィ!」

「へ? ヘルナさんがそんな事を言ったんですか? シルちゃん……何が先が思いやられるですか! 第一ですね。普通はスキル、魔法、称号というのは長い年月をかけて少しずつ取得して、増やしていくものなんですよ」


 …何だ? ソフィア嬢がいきなり怒り始めたと思えば、スキル、魔法、称号の説明をし始めたぞ。


 それよりも驚く事が判明した、ソフィア嬢はシルを通じて、私の言葉を理解してている事が、このやり取りで確定したな。


「あの聞いていますか? ヘルナさん」


 だから、私はヘルナではない、ギエナだ。ソフィア嬢。


「良いですか。先程の説明の続きをしますからね。スキル、魔法、称号は自身の適性に合ったジョブに従って、スキルツリーを伸ばしていくものなんですよ」


 ジョブ? スキルツリー? 何だ? それは? 

「キュキュイ!」


「例えば、私の場合はジョブは《聖堂女(シスター)》です。ですので、私の場合はスキルは補助系統。魔法でしたら光魔法系統。称号でしたら祝福系統を取得して、とても長い年月をかけて少しずつ、自身のスキルツリーに合わせて成長させていくんですよ」


 ほう。長い年月をかけてか。それはのんびりした成長の仕方だな。

「キュイキュイ!」


「……それをあんな小さな魔獣行進(スタンピート)を起こして、ずーっと小魔獣さん達を倒させるなんて、そのせいで…そのせいで、私にこんなスキルと称号が…」


 ん? どれどれ? ソフィア嬢の新たに得たスキルと魔法を確認してみるか。


スキル発動……【鑑定】LV2


◇◇◇

ソフィア・A(エヴァンジェリン)・クレメンタイン

種族・人族

スキル〖祝福〗〖抱擁〗〖破壊〗〖撲殺〗〖生捕〗

称号 〖ユグドラシルの聖女〗〖無慈悲な少女〗

◇◇◇


「……スキル〖破壊〗〖撲殺〗〖生捕〗……称号〖無慈悲な少女〗って、何ですか? 私は……セフィラ教会の修道女(シスター)なのに、何でこんな暴力的なスキルと称号を手に入れちゃうんですかああぁ?」


 おお、素晴らしいぞ。ソフィア嬢。どれも敵に容赦なく与えられる有益なスキルと称号だな。これからの成長が楽しみだな。

「キュイキュイキュイ!」


「こんなスキルツリーの成長の仕方嫌です~、私は補助系統や防御系統のスキルや称号がメインですのに…このままじゃあ、殺戮シスターにジョブが変わっちゃいます~! 嫌です~!」


 ソフィア嬢は涙目になりながら、私が魔法【宿り木】で造った草木の寝床へと入って行き眠りについた。


「キャゥゥイ!」


 何? 初日からスパルタ過ぎだと?


「キュイ!」


 ……いや、始めから全力で挑まねばならん。そうしなければ、ソフィア嬢は今後、生き残れ無くなるからな。


「キュキュ?」


 あぁ、ソフィア嬢の生存に気付いた黒髪鎌娘は、必ず数週間後にここへと舞い戻ってくる……その時だ。その時、確実に黒髪鎌娘を倒し、力を奪わなければ、あの娘も私も終わるだろう。


 今後、私とソフィア嬢がトネリコの世界を自由に旅する為にもな。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ