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1 : 悪魔に違いない

 彼女は忌み嫌われていた。この町にやってきて数日、僕は理由を知らない。見て見ぬふりが出来ないような人間ではない。それに彼女は誰にも救いを求めない。涙も流さない。ハイライトのない瞳は不気味で、けれど、どこか美しい。

 6月某日、彼女は屋上から飛び降りた。僕には彼女が笑っているようにみえた。罪悪感など感じないが何故か胸が苦しい。寝て忘れてしまおうと日付が変わる前に横になった。

 目覚めるとそこには見覚えのある光景が広がっていた。昨日見たはずのニュース、食べたはずの朝食、聞いたはずの両親の他愛のない会話、寝不足の姉。間違いなく僕はループしている。

 同じ時刻、彼女は屋上から飛び降りる。目覚めるとまた、同じ日だった。囚われてしまった。恐らく、原因は彼女だろうと考えた僕は、飛び降りる直前の彼女のもとへ向かった。


「遅かったね、転校生くん。君を、ずっと待っていたんだ。」


彼女はニヤリと笑う。


「転校生くん、私は君を呪ってやったのさ。ハハハハハハハハハ」


「何故僕を呪う?そもそも呪いなんてどうやってかける」


「理由はとくにない、どうやってかけたか? うーん知らん。気づいたら君を呪ってしまっていた。勘違いしてほしくないから言っておくが、私は君のこと何とも思っていない。私も何がなんだかわからないんだ。ハハハ」


「ハハハじゃねえよ」


「でもさ、よかったじゃん 私に呪いをかけてもらえて。 君、暇そうだったから ハハハ」


六月某日、僕は呪われてしまった。 彼女は悪魔に違いない。



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