第八十二話 始末と観察
立方体大樹海外周部
「・・すまぬが状況を説明して貰えぬか?」
見れば分かると思うけど説明しなきゃ駄目か?
先ず、板状端末魔導具で一品料理を選択したら唐揚が出たみたいで、ミキちゃんとユキちゃんとアリスちゃんは唐揚争奪戦中だし・・ってかもうすぐ夕飯なんだから板状端末魔導具で料理を出して食べるなよ・・あ・・今アリスちゃんがユキちゃんの落雷で脱落したな。で、羊駱駝人族弓使ちゃんと猫人族斥候ちゃんと兎人族魔法使ちゃんは、俺が造った高層階民宿の最上階大浴場で薬草風呂や電気風呂・打たせ湯に泡風呂等を体験中で、助平筋肉は偵察に行かせて魔獣に襲われ尻尾を巻いて逃げ帰って来て少々負傷。尻尾巻いて逃げ帰って来て即、助平筋肉は助平感知装置が内蔵されてるのか知らないが女湯を覗きに高層階民宿の壁をよじ登って落下し更に少々重症。告白して撃沈してもなお煩悩馬鹿は助平阿呆なんだな・・・よし立方体大樹海に置いて帰ろう・・・。
で、ミヨは展望階で大樹海を観察中で、俺は七輪を出して焼肉の準備をした所かな。
「私がお花を摘みに行ってる間に・・・お嬢ぉー!今参りますぞぉー!」
アリスちゃんは過保護だな。板状端末魔導具に赤チンとヨウチンがあるから、買ってぶっかけておきな。あ・・ミキちゃんが俺の張扇でユキちゃんの顔面に強襲打撃で唐揚争奪戦終了だな。
「勝鬨だぁー!いただきまーっす!うまー!」
ミキちゃん何かが違うぞ?まぁめんどくさいから言わないけど・・・唐揚は皆が大好きだから出しておくか。
まだ誰も一階に降りて来ないから纏めておくか。現在は目的地である立方体大樹海外周部に到着したんだが、途中ミキちゃん曰く美味しそうな魔獣や魔物を狩り薬草や山菜・茸を採取し、その後一旦プティ・クリンチの冒険者組合に戻って立方体大樹海の情報を入手し、近隣の農村に美味しそうな魔獣が出現したらしいので根こそぎ狩ってまたプティ・クリンチの冒険者組合に戻って受付に行ったら『依頼を受けてから行って下さい!』と怒られ、素材買取をしてもらった時も『肉も売って下さい!』と怒られ、渋々狩った一割の肉を出したら『私の食べる分が少なくなるじゃない!』とミキちゃんに怒られ、素材買取の担当者が『一割は買い取れません!半分以下にして下さい!半分以下に!支払うお金が足りません!』と怒られ、助平筋肉が傷心旅に出たらしいので索敵したら、近場の娼婦の牛人族お姉さん達のお尻を触ったらしく『お金払ってくれるなら警備兵呼ばないであげる』って言われ、仕方なく相場の五倍を請求され・・・ユキちゃんは呑み屋で大暴れして修理代を請求されたし、ミキちゃんは買食いでお小遣いを使い切って更に俺が払うし、ミヨはミヨで五人組の海狸人族に口説かれ・・軟派ってやつに会い、ちょっと触られただけで半殺にしたらしく警備兵にお金払って解放してもらった日中だったな。俺は疲れた・・・精神的に。
「ユイ兄さん!立方体大樹海は恐ろしい場所ですね・・・冒険者組合で確認した通り、一辺が約十キロの立方体が縦横高さに三十一並んでますね」
ミヨが展望階から帰って来たが、言ってる意味が分からない。
「立方体大樹海は千年以上前に天使が遊具として造ったそうですが、立方体大樹海には魔王が支配してるらしいです」




