第七十九話 切込と告白
翌日の魂凍山頂上城内居間
「貴方達を私達の組織集団に入ってもらいたいのですが、如何でしょうか?」
アリスちゃんの話し方が変!昨日までは俺の事を『猿』・・あぁ俺は猿だったな・・『お前』とか言ってなかったか?命も取ろうとしてたのに何故だ?
で?『くらん』とは何の横文字だ?多分初めて聞いたんじゃないか?
というか・・・何でそんなに負傷なんだ?
「アリスお姉様達の武器と防具が一新されてるのはズルくないですか?今までの装備が壊れてますわね?何があったのですか?」
昨日創作意欲が増して、ついつい武器を作ってしまったからな。今朝はミキちゃんが書いた図案で防具を作ってしまったな。
「ユキお嬢は大乱闘騒動があったのに覚えてないのですか?」
「しっかり覚えてますわよ?浴場でアリスお姉様との大乱闘ですわよね!」
あぁ浴場大乱闘は凄かったな。まぁ裸の付き合いというか『裸のどつきあい』だな。皆が出た後に浴場が壊れてないかの確認したからな。
「「「「「違うでしょ!」」」」」
血塗れ班全員の突っ込みはなんなんだ?ユキちゃんもなんの事かさっぱりって顔してるし・・・。ってかミキちゃんが静かだな?黙々と朝食を食べてるのが不気味なんだが、機嫌悪そうだな。
「おに・・ユイちゃん?麻袋美少女とどの辺まで進んだのかな?返答次第では八つ裂きにします」
「ミキちゃん、麻袋女の子は悪党の奴隷だったんですよ?首領の命令でユイ兄さんの命を狙ってたんですって!」
「悪党共を一掃した時の動きは見えたのですが、麻袋女の子との戦闘は動きが見えなかったし、乱入して来たミキさんの動きは更に見えなかったわね。夜中模擬試合は何が起きてるのかさえ分からなかったわ」
「・・そうだったんだね!麻袋美少女がユイちゃんにちょっかい出したんじゃないなら良いや!ユイちゃんおかわりー♪」
まぁ何にしてもミキちゃんの誤解が解けて良かったんだが、いきなり浮気って言われても困るぞ?次からは状況確認をして、下着姿でウロウロしないように頼む。
「ところでユイ兄さん、私の愚弟は?夜中模擬試合には居たんですが・・・」
・・・忘れてたな!武器作ってたから・・あぁまだ城外で気絶してるな。
「・・あのぉ・・・貰っておいて文句言うわけではないのですが・・・」
アリスちゃんが俺の所に来て・・・何をモジモジしてるんだ?ってか血塗れ班全員の顔が赤い・・・風邪引いたのか?今日の朝食には激辛料理は作ってないし・・厠か?
「・・す・・スカートが短いし、切込が長くて・・・下着が見えてしまうんです!」
「際疾い・・です」
「下着見せ放題にゃ!」
「風魔法を使うと・・・スカートが捲り上がってしまいますわ!」
「まっ!まぁ相手は魔獣や魔物でありますが・・流石にこれは恥ずかしいというか・・・」
え?ミキちゃんがこれで良いって言ってたからな。真紅を基礎として銀色と黒色とで纏めた防具なんだが、基本的に今まで着用してた防具を参考にしたみたいなんだがな。
「女の武器は最大限使いなさい!そんなんじゃ魔獣も男も仕留められないわよ?」
名言っぽい事言ってるのは分かるんだが・・・頬に調味料が・・・。
「ユイ兄ぃー!マジ勘弁してくれっての!夜中模擬試合の傷が痛いんだって!」
あぁ象さんにぶっ飛ばされた傷か。ってか起きたんだな。朝食作ってやるから座って食え!水薬持ってるんだから飲んでおけよ?・・・マキ・・どうした?急に固まるなよ。
「・・・本気で惚れました!付き合って下さい!」
誰に?・・・羊駱駝人族弓使ちゃんに告白か!
「・・・・・・ごめんなさい」




