第七十二話 平肉と団子
「鬼!一番多く首切断したの私なのに、ご褒美のスケスケ下着がないってどういう事!?」
「スケスケ・・ほ・欲しい・・・です」
確かに一番多く狩ったのはミキちゃんなんだが、俺はご褒美を作ってあげるとは言ってないし帳面にも書いてないからな?あと・・羊駱駝人族弓使ちゃんは何故に下着を欲しがるんだ?
「闘牛熊ってこんなにも美味しいとは・・・お嬢!ってお嬢!もの凄い勢いで食べてる・・・」
「ん?この平肉団子ってのは美味いな!早く食べないと無くなるぞ?大猩猩人族守護騎士」
「にゃー!!お嬢がにゃあの平肉団子取ったにゃ!」
「猫人族斥候は静かに食べれないのですか?ってか猫舌を鍛えないからいけないのです」
「にゃー!兎人族魔法使もにゃあの平肉団子取ったにゃ!!」
一番大きい闘牛熊は大味かなと思ったが、意外に濃厚で美味しく出来て良かったけど・・高評価だな。ってか君達まだ食べるのか!まぁ闘牛熊はまだまだあるから大丈夫だ。ほら猫人族斥候ちゃんも冷ました平肉団子出してあげるから食べな。
「にゃ!?にゃー冷めてるにゃ!ありがとにゃ猿!」
「で?そろそろ教えてもらえんか?御仁は普通の猿人族ではない・・・何者ですかな?」
「やっぱさぁ猿人族は全部悪党なんだって!ここで始末す───」
あ・・・敵意が出たから飛ばされたか?
「お!お嬢!貴様お嬢に何をした!」
「大猩猩人族守護騎士少し落ち着きなさい!アリスお姉様は今、半球状防壁の外に飛ばされたというか転送させられたのですわ。まだ転送で良かったですわね・・・ユイちゃんへの敵意が無くなったら入って来れるから安心なさい」
「どういう事ですか?敵意を持てばこの場から転送させられる魔法なんて聞いた事がありません!」
あ・・転送って古代魔法だったか?兎人族魔法使ちゃんだったか?何だか良く分からんが使えるから使ってたな。だってさー敵意とか悪意は良くないんだぞ?・・・そういえば城の設定が半球状防壁の外になってるから・・ん、牢獄に変更したからな。次からはお外で寒い思いはしなくても大丈夫だ。とりあえず大猩猩人族守護騎士ちゃん、防寒具と熱い飲み物をアリスちゃんに持って行きな。
「お嬢ぉー!今参りますぞー!」
「よーし!腹六分目になったから板状端末魔導具を作るわよユイちゃん!」
大体その『たぶれっと』とは何だ?ってかミキちゃんはあれだけ食べたのに六割なのか?流石に食べ過ぎ・・・今日は動いたから良いか。
「ミキちゃん!その『たぶれっと』っていうのはなんですの?」
「そうね・・・携帯型の自動販売機なの!それがあれば何時でも何処でも美味しい料理が食べれるわよ!」
「自動販売機ってコタゴリラの冒険者組合に設置された自動販売機ですか?ユイ兄が作った?・・・はぁー!?」
マキは自宅謹慎中だったな?
とりあえずミキちゃんの言う材料はあるから作れるな・・・ん・・こんなものか?
「流石ユイちゃん!板状端末魔導具は自動販売機と違って、食べたい料理や欲しい道具を選択して数量・購入・決定するとお金を入れる投入口が出てくるから、お金さえ入れれば・・この通りプリンが出て来ました!いただきます・・・美味しい〜♪」
まだ食べるのか!
「これって・・・落としたり盗難になったら大変な事に・・・」
その辺の対策は大丈夫だ。俺が決め───
「大丈夫だって!迷宮草原の破壊不能の壁を使ってるから壊れないし、盗まれても認めた相手に戻る機能も付けてる!更に更に、売りたい素材もこの板状端末魔導具で売れます!アイテムボックスを持ってない方には喉から手が出る程に欲しい魔導具だよね!」
俺が言いたい事を全部言われたが、ミキちゃん考案だからな。まぁ試作品だからアリスちゃん達に一定期間観察してもらうのが良いかな?・・・何でウチの四人には渡さないのかって?全員が妖怪食っちゃ寝になりそうだからな。
「「「・・・・・」」」
ミキユキミヨちゃん?何で伝説の張扇で俺を叩くんだ?痛くはないんだが・・・。
「「「なんかムカついた」」」




