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妹をたずねて三極里  作者: OTLはにぃ
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第六十九話 移動と直進


「ユキぃー、立方体大樹海ポホン・ディメンシーまで五百キロ以上あるって言ってたよね!?冒険者としての経験が浅いから無茶バカな事を言うのよね!第一に移動手段はどうするのよ!?荷物を持って歩いて魔物を狩ってたら十日以上。食料も十日それの倍以上は持参しないといけないのよ?」

騒がしいだな・・・まぁ仕方ないのか?準備が出来てないから明日にするんだって駄々を言う間に、半獣半人おっちゃんが引いてた獣車を・・・何だった?・・そうそう『まかいぞう』ってミキちゃんが言ってたな?『ま』は良く分からんが改造だな。四人乗りを百人乗りにした。見た目は何処にでもある獣車なんだが、異空間に繋げた事で車内が凄く広くなった。

「お姉様・・・早く獣車これに乗って下さいまし。王命でありますし・・お母様に知れたら後が大変ですわよ?」

「・・・獣車があるのね・・・獣は何処に・・まさか!?」

「我が主様が引きますわよ?」

やっぱり俺が引くんだな・・・。ユキちゃんも無理難題むちゃぶり過ぎやしないか?まぁ俺が引いた方が速いからな。

「じゃあ食料はどうするのよ!?」

魔獣・魔物は濃魔の森でユキちゃん達が狩ったから大丈夫だ。

「私が座ってるこの魔法金庫に入ってますわよ?あの量だと百五十日くらいありますわね?」

ユキちゃんの計算は間違ってないのだが、食材を魔法で巨大化させてるから・・・今三千日くらいあるんじゃないか?めんどくさいから調べないけどな。

ってかめんどくさい班長だな。もう乗せて行くか。


「おに・・ユイちゃん!そろそろ宿泊施設を準備だね」

ん?もうそんな時間か?昼前に出発して真っ直ぐ東に走ってたが・・もう夕食か?

「ユイ兄さん!真っ直ぐ進んだのは良いんですが・・いやいや今回は良くないです!何で山脈越えするんですか!山脈ここ魂凍山こんとうさんっていう豪雪地帯で、その名の通り魂が凍ってしまう程の山脈なんですよ!階級でいうと・・・七段(Sランク)相当ですよ?知らないんですか!?」

知らんな!雪が多いなとは思ったけど、ミキちゃんが『最短で行きたいから、真っ直ぐ行こうね』って言ったからな。そういえば鶏冠爺おっさんが何か言ってたような・・・忘れた。

「ユイ兄はちょっと抜けてるんだって姉貴」

「ちょっと?ちょっと抜けてるってレベルじゃないでしょ!」

「痛ったー!」

姉弟ミヨマキは酷いよな?ミヨ・・最近伝説の張扇を使う頻度が激しくないか?俺は良いんだが、馬鹿マキは顔面叩かれて悶絶・・・一言多いから良いか。張扇ちゃんと返せよ?

とりあえず王都プティ・クリンチから真っ直ぐ進んで・・立方体大樹海ポホン・ディメンシーまで半分くらいかな?この雪で速度が落ちたか?途中の魔獣・魔物は根刮ぎ狩りつくし、野菜・薬草・茸や山菜等も走りながら採取したからか?

「途中おやつ休憩が多かったですわね?」

確かに多かったな・・・ってか定位置ひだりうで定位置きんこうえから離れて獣車内で食べれば良かったんじゃないのか?まあ良いや。そういえば宿泊施設を作らないとな・・・まぁこんなもんか?今回は絵本に出てきそうな魔女のお城にした。ちょっと雪が邪魔だったから空に向かって雲を吹き消し、更に周辺の雪を除雪ふきけした。夕日が綺麗な山頂だな。

「ユイちゃん!大浴場は使えるんだよね?よーし皆で入るよぉー!・・・マキちゃんは個室浴場だからね!」

俺も一緒に入る事はしないぞ?女の子が先に・・ってか女湯に入りなさい!

「ちょっと待つにゃん!何をしたのか教えて欲しいにゃ!」

「落ち着こうね!先ずは服を脱いでからお城に入ろうね!話はそれからだよね!」

「理解・・・不能・・」

「お嬢、もう何が何だか分からない事が多すぎて・・処理しきれないですぞ!」

「本当に何が起こってるのぉー!」


コタゴリラ冒険者組合長室アスカちゃんのおへや

「今頃ユキちゃんはお父様に甘えているのかしら?」

肉鎧弟子アスカよ、頼むからその肉鎧を脱いでから話さんか!黒髭筋肉で話されると気持ち悪いぞ」

師匠も気持ち悪いですよ?いくら暑いからってフンドシでお仕事するのは止めて下さい!

「魔導具でユキ達の居場所を見れば良いではないのか?」

別にそこまで気にしてるわけでもないですが・・ちょっと見ようかしら?!王城に反応が・・・ない?

「ユイ殿達の行動は早いからな・・・もう魂凍山こんとうさんを迂回する所まで行ってるんじゃないのか?」

「いいえ師匠・・・魂凍山こんとうさんの頂上です・・・」

「は?魂凍山あそこ針山象ジャルンモスの生息地だぞ!絶対に迂回しろって言ったよな?」

「師匠が言ったじゃないですか!私は聞いてますよ?」

「・・・今は肉鎧弟子おまえさん護衛こもりじゃから動けんか・・まぁ何とかなるんじゃね?」

「まぁ平然と帰って来るでしょうね!」

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