第六十五話 第四と血塗
「待てアリス、先にワシの話をき───」
「ちょっとユキちゃん?『私の物』って言っちゃった?言っちゃったよね!猿は私の師匠だからあげないよ!」
「はぁ?何言ってますの?猿は私の主なんだからミキちゃんがどうこう言えないですわ!」
おいおい暴風と電撃は止めなさい。閉鎖空間なんだから大人しくしような?
「先程の嵐って・・まさか・・・」
ユキちゃんのお姉ちゃんが飛ばされそうになって大丈夫か?あーあ・・色んな物が飛んで壊れて・・・面倒くさいが・・・二人を俺から剥がして正座をさせ・・・張扇で頭を叩いて・・帳面に『俺は物じゃねぇ!』と。後は・・壊れた物を【再生】して元の場所に置く・・国王と虚弱体質は前に渡した盾で防御してるから問題ない。兎人族の女性魔法使いと猫人族の女性斥候と羊駱駝人族の弓使いは大猩猩人族の女性守護騎士の大きな盾に守られてるから問題ないと。ミヨ・・・は俺の脚にしがみついてたんだな。マキ・・・壁にめり込んで・・もう少し鍛えろよ?これくらいの暴風と放射電撃。壁からマキを取って・・壁を【再生】っと・・・おー!ユキちゃんのお姉ちゃんが槍斧を床に刺して飛ばされないようにしてるんだな。槍斧を抜いて床も【再生】しておくか・・・ユキちゃんのお姉ちゃんって・・・俺が見えてるのか?今までにない視線があるようなないような・・・まぁ良いや。あと・・・お貴族様は達磨状態で未だ気絶中と。
「「痛ったぁー!」」
「何が起こった?というか夢?」
「アリス様、今のは夢幻ではありませんぞ。確かに今ここで嵐が起こり、私達は瓦礫等で傷・・・が無い!」
大猩猩人族の女性守護騎士って世話役みたいな話し方だな。身長二メートル七十程でアリスちゃんと同じく白髪を一本の三つ編みにし、赤黒い洋風甲冑に赤黒い二メートル以上の盾と分厚い短刀・・重ねが異常に厚いな。どう見ても筋肉隆々の美人さん・・コタゴリラの冒険者組合の受付さんも美人だったな。ってかユキちゃんのお姉ちゃん・・アリスちゃんっていう名前なんだな。アスカちゃんがずっと怒った感じで取っ付き難そうだ。アリスちゃんの班は美人さんばっかりだな。
「私の腕の傷もないにゃ!」
猫人族の斥候・・語尾が『にゃ』なのか!斥候なんだろうけど忍みたいな赤黒い服装に白髪・・・この子も一本の短い三つ編みか!尻尾も白い・・・尾も白い・・。
「ぷっ!・・ユイちゃんごめんなさい。食事の量は減らさないで下さい!」
あぁ傷等は赤チンぶっかけておいたから大丈夫だぞ。
「あれっ?太腿の切傷も無ければ服の破れもないんですが!」
兎人族の魔法使いの子、この子も白髪一本の三つ編みに、赤黒い膝下までの一枚物に赤と黒と光の水晶が付いた赤黒い杖・・・赤黒い衣装ばかりだな!
「・・・新しい・・・」
「弓が壊れてたけどなおっ・・いや新品にゃ!」
羊駱駝人族の弓使いの子も赤黒い革鎧と金属鎧。しかも白髪の三つ編みを一本アリスちゃんと同じく首に巻いて・・・。二人が喧嘩で弓を壊したみたいだから、材質は違うけど似たようなのを作ったけど大丈夫かな?
「・・・いい・・・」
アリスちゃんも含め、白髪の三つ編みっ子で赤黒い装備・・・俺達も見習う部分もあるかもしれないな。
「アリスお姉様、班血塗は相変わらず見た目も血塗れですのね!流石死を司る第四皇女・・第四皇女ね」
血塗れは嫌だな・・・。




