第五十六話 鬼遊と集結
コタゴリラ上空
あっ・・・っという間にコタゴリラか。飛行もまた使える魔法なんだな。お臍の辺りに魔力を通すと簡単に操作が出来るし、思った以上に使い方が楽だな。飛行練習が終わったから・・・鬼ごっこの鬼をするとしようか。森の端まで行くか。
先ずは【探索】で班連中を見つけて・・・。
おー!ユキちゃんが無双中。【望遠】・・・あれはマキバ二刀流の【百鬼夜行】じゃないか?百鬼夜行は一対多の技で、敵に見えない位の速さで懐に入り確実に急所を狙って斬るんだが、ユキちゃんの場合、雷魔法を体内に貯めて電気で身体を動かす補助をさせて速度を向上させてるんだな。しかも森の中だから姿を隠したり方向転換も出来やすい。あーなるほど、武器にも電気を流して感電と刃の熱で焼き斬っているんだな。感電してるから敵の行動が鈍くなってるのが良いね。ユキちゃんは小柄だし兎人族だから脚力があるから相性が良い技だな。
昔、死んだお爺に『百鬼夜行を見た人は死んでしまうんじゃないの?』って聞いたら、『その通りだよな!ほら・・皆死んでるぞ?』と・・・狩る側かよ!って突っ込みは入れなかったけどな。
そういえばユキちゃんにマキバ二刀流を誰が教えたんだ?・・・あ〜マキが教えたんだな?
木の上でミヨ発見。魔獣を狩りながら何を見てるんだ?・・・ミヨが見てる先に・・・マキが逃走中。百鬼夜行されてる最中か!有象無象の魔獣に追いかけられてるけど、何とか逃げてるが・・前から二体!おー【鎌鼬】で回避。ミヨも後ろから来てるぞ?・・投擲で急所を直撃ね。しっかりと素材を収納鞄に入れてるな。良し良し。
マキがこのままの速度で真っ直ぐ行くと・・森を出てしまうが・・・っておい!森の外に鎧を着た獣人がわんさかと行進してるが・・・ぶつかってしまうな。まぁ馬だし・・・何とかなるだろう・・・たぶん。
そういえばミキちゃんが見当たらない?【検索】した時に見たような見なかったような・・・。
「隙あり!」
あ・・ミキちゃんだ。まさか俺の真下にいたのは分からなかった・・・が、誰のか分からない下着を俺の頭に被せるとは・・・。まぁ飛行魔法の調度良い対戦相手だし、魔力操作の練習するか。
で?ミキちゃんは・・背の高い木のてっぺんで・・。
「鬼さんこちらぁ〜手の鳴る方へ〜♪」
俺にお尻を向けて・・・ペシペシ。
『下着履けー!』
濃魔の森のミキちゃん
ふふふ、おに・・ユイちゃんの飛行魔法がどれ程の速度と精度なのかを試さないとね。飛行魔法がないと遺跡や天空島等が攻略出来ないし、飛行する魔獣や魔物に遅れをとってしまうかもしれないし。
そういえば・・飛行魔法を覚えて帰って来たのが早くない?あの時確か飛行の魔法書だけ読まなかったから、飛んだ先で読んだのは間違いないよね。ユイちゃんが飛んだ時は風魔法を使って・・流石に魔力量が桁違いで、私の目でも追い切れなかったわ。一部の空間だけが粉々になっただけで良かったですけどね!後でユイちゃんに修復してもらわないとね。
さぁユイちゃん・・私が上下左右に風魔法で移動してもちゃんと追尾して来るのね?もう少し早く行くね!
・・・やばい!追いつかれる!全魔力解放!
しまった森から出ちゃった!あっマキちゃんが魔獣暴走させて・・鎧兵士って何処の軍?・・・ってかマキちゃんが軍に突っ込んじゃった!んじゃ私も!
・・・私達が速すぎてマキちゃんも軍の兵士も魔獣も気付かないとは!ってかユイちゃん?速くなってるよね?マキちゃんを張扇で叩いて『捕まえた』の紙を貼り付けたと思ったら、魔獣に食われそうな兵士を助けて、怪我人を治療して、危険な魔獣だけを解体収納しながらって・・・!
「我の計画を邪魔する者と魔獣を始末しろ!」
あれがお山の大将さんね?
「お困りのようですわね?私四百二十九番の勇者ユキにお任せよ!【百鬼夜行】!」
あ・・木の上から見てたミヨさんがユイちゃんに捕まった!ユキちゃんは魔獣討伐中だから、ユイちゃんは捕まえないのね?私はそろそろ鬼ちゃんに捕まっておこうかな?




