第五十五話 御礼と濃魔
「ほ・本当に武器と収納鞄・・頂いて良いのですか?私達お金ないですよ!」
本当に助かったのは俺だからな。まさか揚物と飛行を間違えてたとは思わなかったし、俺の検索能力を疑ったからな。横文字はやっぱり分からん!まぁその俺に教えてくれたお礼だから気にするな。
「この剣と盾って超軽いんですけど・・素材は何でしょうか?」
何だったかな?・・・でっかい蜥蜴だったか?羽がある・・確かミキちゃんが飛竜って言ってたか?横文字は良く分からん。飛竜の鱗と骨と牙で作ったぞ。お肉は美味しかったぞ。
「この杖の素材は?」
えールリカの杖は・・・そうそう!風属性だから風の水晶が良いと思って、年中暴風の峡谷で散歩がてら採取した水晶だったな。後は光水晶と水水晶もだな。杖の部分の素材だが飛竜だから軽いぞ。俺には軽過ぎるというか、持ってるのか分からないから強く握って壊れるからな。
『でっかいボーロナガ』
「「「「「「「え?・・・え──────っ!!!!!!」」」」」」」
六人揃って目が飛び出そうなくらい驚かなくても良いんだぞ?飛竜は俺が餌に見えたらしくて、群れで襲って来たから逆に全部俺達の餌にしたから大丈夫だぞ。
「ひぃー!ひぃー!ふぅ〜」
「産気づいたのかよ!」
「ル!ルリカが立ったまま気絶してるぞ!」
「こっ!収納鞄ってどのくらいの容量が入るですか?」
すまん!ちょっと小さく造り過ぎた!嫌なら直ぐに造り直すぞ?
『すまん!コタゴリラの街よりちょっと小さい』
「「「「「「「え?・・・え──────っ!!!!!!」」」」」」」
「こっ!こっ!こっ!」
「コタゴリラって街コタゴリラだよな!?」
「それ以外にあるのかよ!」
「こっ!国宝級の道具・・・」
「何言ってんのよ!伝説級よ伝説級!っておい倒れるなーっ!」
本当に騒がしくて楽しい班だな。
コタゴリラ東の森 (濃魔の森)
「ここなら素が出ても問題ないわね!【雷撃】!」
鬼ごっこなんて幼稚な遊びをするってどういう事よ。しかもここって魔素が濃い森でしたわね?尚且つ魔獣が異常に強暴で大きい・・私達がまだ入っては行けない森。ですが今の私なら問題ない!うじゃうじゃと出てくる魔獣を狩って狩って狩りまくりますわよ!後で料理してもらいましょう!ついでにレベルアップですわ!
「さぁ魔獣達ぃ〜ここからは私の番ですわよ!双剣でお相手してあげますわ!【空牙】!」
えっ!【クウガ】って何?こんなの知らないのに!二刀から空気の刃が出て、頭が山羊と獅の二頭魔獣の首が・・・。
「グワァー!」
「うっさいわねっ!【牙狼】!」
今度は何?向かって来た大きい六つ目の蜥蜴が・・首元をエグり斬った?こんな技知らない!私って天才なの?ちょっと実力を隠してたのね? やはり勇者として目覚めたんですわ!
「勇者ユキのお通りですわよ!【百鬼夜行】!」
同じく濃魔の森
「・・・俺死ぬかも!」
流石に魔素が濃い中心に足を入れたら魔獣かよ!ただいま王都プティ・クリンチ最短の経路を爆走中だが・・・魔獣をいっぱい引き連れての付属物付き!止まったら逝ける!
今日はいつもの鎧ではない冒険者装備だし、馬の脚力なら余裕なはずなんだが・・後の追い上げが徐々に迫って来るし、前方には待ち構えている魔獣もちらほら・・斬ってはいるが傷が浅いし速度低下で本気逝けそう!ここの魔獣強くね?!
逝く前に・・・アスカお嬢様の裸を拝んで起きたかった!・・・いや!生きて帰って裸を見る!
「ぜってー裸見るぞー!」
同じく濃魔の森
「ぜってー裸見るぞー!」
愚弟・・・やはり脳筋・・そんなに大きな声で叫んだら魔獣が更に集まって来るじゃない!まぁそのおかげで私の方は楽だけどね。木の上から別の木へ飛び移っての移動だし、ユイ兄さんが作ってくれた防具と武具がヤッヴァイ!こんなに薄いのに頑丈で伸び縮みして破れない。しかも軽いし飛膜の様な物もあるから、摸摸具和人族特有の滑空もお手の物。更に武器短刀の斬れ味が最恐・・本当で恐いくらい軽くて恐ろしいくらいスパスパ斬れる。投げても帰って来る短刀なんて聞いた事がありません。やはりユイ兄さんは鬼ですね・・・。
とりあえず愚弟は後でお仕置ですね。




