第五十二話 下着と魔法
「今度こそスケスケ下着!」
作らないって言ってるだろ。
「ミキちゃん、ユイちゃんが駄目って言ってましたよね!私は可愛い下着の替えがほしって!もう作ったんですか!?しかも可愛い!・・・一式で十枚・・・この模様や色・意匠・形はミキちゃんの提案よね!」
「あーっ可愛いー!ユイ兄さん私も欲すぃ!」
そうだぞ、ミキちゃんが帳面に書いてくれたから、俺が作れるんだ。間違えたら伝説の張扇で叩かれ『ちっがーうっ!』って言われ作り直し・・・まぁ痛くはないが面倒くさい日々だったな。何でもかんでも作れるって器用貧乏だな・・・。ミヨも欲しいのか・・装備の時に採寸したから・・ユキちゃんの下着とちょっと変えたからな。
「ユイ兄さん・・普通はこんなに早く出来ないんですよ!?しかも素材・・高級素材じゃないですか!」
まぁ下着なら朝飯前だし、今回の『鬼ごっこ』の勝利者の景品としては弱いからな。ってか何で景品を俺が出すんだ?まぁ良いや・・。
「自分も・・・」
「良い?跳躍も駄目だからね?問題解決糸口は魔法だよ!んじゃー開始!」
おーミキちゃん以外は全力で走って行ったな。で?・・・ミキちゃんさん?何で逃げない?ってか木の幹に座ってサンドウィッチを頬張り、紅茶を飲まないでもらえるか?お昼ご飯にと思って鳥カツを甘辛い液体調味料に絡めて、赤茄子と萵苣と乾酪、仕上げに魔油檸酢に辛子と刻み玉葱と刻み大蒜を入れた特別調味料を軽く焼いた麵麭に挟んだサンドウィッチだぞ?全部食べるなって言っても聞かないな・・・。今度はミキちゃんの苦手な酢漬胡瓜を入れるからな。
「鬼さんこちらだぞぉー♪」
ニタニタと俺を見てるミキちゃんは楽しそうだな。まぁ美味しい食事があるのが一番だよな。
さて・・・どうしよう。糸口としては魔法か。今使ってる魔法が・・・重力制御と物理・魔法障壁を全身の体内で纏ってるか・・・。で?それは良いとして移動する魔法魔法魔法・・魔法の本は全部あるだけ学校で読んだけど・・・忘れてるな。もう一度読むか・・・。
「え〜・・・魔法書を読むの?」
すんごい嫌そうな顔するなよ・・・。たった魔法書十七冊読めば問題解決の糸口が分かるんだぞ?
一時間後。
「ふぁ〜・・・おに・・ユイちゃんおはよぉー」
おー食べて寝るのは良いんだが、スカートが捲り上がって下着が見えてるぞ?って今更言っても無駄だな。
「んで?糸口は見つかった?」
ん・・・?
「んじゃ鬼ぃちゃん先に行くね!」
・・・。
あっ!ミキちゃんが風魔法で飛んでたな!もっと早く思い出せよ俺!




