第五十話 麻袋と釈放
コタゴリラ東門外
「よく来たなクソ猿!てめぇをっておいっ!何で小人が居るんだ!?」
ミキちゃんを剥がそうとしたけど無理だったな。何処に馬鹿力があるんだ?
「クソチビって言った犬畜生は後で【牢獄】行き確定・・・さぁ提案だよ!麻袋を解放するなら私が人質になってあげるよ?更に白金貨(一億ウェン)を一人十枚、更に更に〜猿人族を傷付けたら白金貨を十枚!殺した者は黒金貨(百億ウェン)百枚進呈しましょう!計算面倒くさいから灰金貨(一兆ウェン)二枚をってユイちゃん準備して見せてあげて!・・そうそう。人質交換の時に灰金貨を持って行くわ!」
そんな提案して承諾するのか?確実に罠だと分かるだろ?
「猿一匹殺すだけで一生遊んで暮らせるじゃねぇか!」
「弟よ、これは罠だ!」
「今回は俺の命令で動くんだろ兄貴?んじゃ金持って人質交換だ!先に金が本物かを確認するからな!」
犬弟君、お兄さんの言う事聞けよ!巨大爆弾をわざわざ手元に持って来てどうする!?それに麻袋が帰って来るとは限らないしな。
「行って来る〜!」
俺から灰金貨二枚を奪って走って行ったな・・・到着・・・灰金貨の確認・・・ミキちゃん縛られる・・。
「ギャーハハハハ!お前達は本当に馬鹿だな!」
「キャータスケテー」
ミキちゃん・・・台詞が棒読・・・大根役者かよ!
「さぁ一方的な惨殺の時間だー!クソ猿!その目隠しを外せ!お前達とりあえずクソ猿の片目をエグってやれ!」
え?目隠し?それは良いのか?俺は良いけど・・・ミキちゃんどうすれば良い?
「キャータスケテー」
・・・どうなっても知らないぞ?
コタゴリラ東門外
「ユイ兄さん!あれは何だったんでしょうか?遠くから見てたのですが、急に身体が勝手に平伏して声が出なくて汗ダラダラで何も見れなかったのですが!」
知らねぇよ!
「で?天災は何?麻袋の中からでもヤバかったです!体液大洪水もヤバかったんですからね!めっちゃ恥ずかしかったんですからね!」
麻袋開ける前に洗浄したでしょうに?文句はミキちゃんに言ってくれ。
「流石私の飼い主ですね!思い出したら漏れそうですわ・・・。ミキちゃん!鬼・・ユイちゃんの【開眼】は禁止です!」
確かに禁止だな。三年前より・・なんか酷くなってないか?まぁ時間が短かったから良かったのか?
「おに・・ユイちゃんの【開眼】が三年ぶりで面白かったねぇ。天使が来なかっただけ良かったよね?またしようね!」
「「「もうしないで下さい!」」」
結局あの犬畜生班は【牢獄】行きで、ちょっと刑期が長くなるな。まぁ仕方ないな。
さて話は纏まったようだし・・・森に入る前に一つ、海豹人族・・海豹貴族と愉快な仲間達が刑期を終えたから、ここで釈放しておかないとな。人数が二百四十六人・・・【釈放】。これで良し・・流石に大人数だな。
「「ユイ兄さん!絶対アンタでしょ!」」
俺以外にいるのか?
「ユイちゃん、草海の貴族でしたらね?国王に代わって説教しようかしら?」
「ユキちゃん、その必要はないわよ。見れば分かるけど負の感情が全く無いもの」
ん?海豹貴族が、俺の前で膝を付いたんだが?他の者も全員膝を付いたんだが?
「あの牢獄で私は、どれだけ愚かな事をやって来たのかを反省しました。これからは貴族の責務を果たし、領民に優しい政治を目指す所存です。・・・あの〜お名前を教えて・・ありがとうございます!お役に立てる事がありましたら全身全霊でお応えさせて頂きます!ミキ・クルディオ・アモル様!」
俺じゃねぇのかよ!




