第四十八話 許可と愚弟
冒険者組合長室
「立方体大樹海ですって!」
アスカちゃん!素出てるって!ミヨもキョトンとするなよ・・・は仕方ないか。巨体黒髭達磨の中身が白兎第六皇女だからな。
「もーっ!立方体大樹海は五級(F+級)が行って良い場所ではないんだからね!師匠も何とか行って下さいよ!」
「良いじゃねぇか。この四百二十九番勇者の実力は知ってるんじゃし、勇者登録に七段(S級)にしとけば良かったんじゃないのか?」
立方体大樹海ってそんなに危険極まりない場所なのか?そんな凄い所でお爺は住んでるんだな。まぁ行けば分かる事だけどな。
ん?アスカちゃん何やら机の引き出しから取出したのが・・水晶?
「ちょっと待ってね・・・良し!誰が近くにいるのか・・・王都プティ・クリンチに五段(A級)冒険者が三組、それ以上の階級は近くに居ないか・・」
水晶は冒険者が何処に居るのか分かる魔道具なのか?
「馬鹿弟子も考える事が悪賢いのぉ。五段のA級冒険者と組ませて立方体大樹海へ行かせる算段かぁ。でもよ一つだけ言わせてもらうがのぉ、ユイ殿は猿人族だから無理じゃね?」
「・・・あ・・」
そういえば猿人族は嫌われてたよなぁ。んじゃ面倒くさいが階級上げてから行くしかないのか。階級ってどうやったら上がるんだったか?ちょっとミキちゃん教えてくれ・・・うんっ定位置で寝てるな!
「お姉様ってお茶目ですね!可愛いです!」
ユキちゃん?キラキラした目、弾んだ声で言うのは止めないか?中身は確かに可愛いのは俺も認めるが・・今は巨体黒髭達磨なのに『可愛い』とか言われても困る。
「あ・あのぉ・・・」
「あ〜んどうしよう、ミキちゃんに拷問されちゃう!」
「他の手段か・・・やっぱ五段(A級)くらいに上げちゃえよ。冒険者組合長権限で?」
「元冒険者組合長は黙ってて下さいまし!」
「あのっ!」
誰が叫んだ?と思ったらミヨか。皆がミヨを見るが、ミキは相変わらず寝てんだな・・凄く濡れてるぞ?唾液で・・・。
「なんじゃ?ワシに告るなら二人っきりの時───」
「確か摸摸具和人族のミヨ・モモンガ・サティア・・初段(C級)だったかな?ここに呼んだ覚えはないが・・・何かありましたかな?」
ミヨもモテるな・・は良いとして、冒険者組合長が普通に話せてる!
「立方体大樹海についてですが、五段(A級)冒険者であるマキと初段(C級)の私が臨時参加するのは如何でしょうか?」
「「おーっ!」」
鶏冠爺と黒髭達磨でかぶるなよ。ってかマキって誰だっけ?
「その手があったか!筋肉は筋肉だが戦闘に関しても筋肉だが、一応五段(A級)だから良いか!ガハハハハハハハハ!」
「筋肉の階級を知ってたんですね?お知り合いでしたかな?」
「・・・あの筋肉は・・前世の弟です・・」
「「「「えーっ!」」」」
『はーっ?誰だった?』
冒険者組合一階
「姉ちゃん・・・俺より強くなったんじゃね?」
「筋肉も異空間で拷問すれば私より強くなれるわよ!」
マキって何処かで聞いた事あるよな?って思ったらマキちゃんだったんだな。
今のマキちゃんは・・冒険者組合長に殴られ、鶏冠爺に殴られ、アスカ親衛隊に殴られ、ミヨの一発で気絶だった後だから、顔がパンパンに腫れてる。理由としては・・・無断欠勤と護衛対象放置と愚弟・・・。最後にマキは俺に謝罪をしてきたな。
『ユイ兄・・悪かったな!』
その後ミヨの回し蹴りで更に顔がパンパン。




