第四十四話 天才と天災
「──────です。・・・ユイ兄さん寝てますの?」
寝てねぇよ!しっかり聞いてたぞ!・・・たぶん。
情報を纏めると・・・なんだっけ?
天使達を見つけたらぶっ飛ばして良いんだったな。後はタロおじいを見つけたらぶっ飛ばしてじゃないや・・奥義を伝授してもらえば良いと。・・・ん、簡単だな。
んじゃとりあえず夕方だし・・・ここ草海で夕食の準備をするか。昼食は速鳥たったから・・・速鳥の蒸し料理にするか。娘達の食べっぷりが凄かったから・・・一人一羽か?とりあえず野菜も食べさせないと大きくなれないから・・ミキちゃんは大きくなるのか?まぁ良いや。
あの娘達は・・・かなり遠くで遊んでるんだな。お腹が空いたら帰って来るだろう。
「「私の速鳥を使ったの!?」」
使ってねぇよ!天秤はかりを見てみろ!お昼ご飯の時と一緒だよな?本当に食い意地はってる娘達だな。まあ良いけど。
「あ゛っ!」
どうしたミヨ!厠か?
「三馬鹿の事忘れてた・・・」
・・・あ・・・すまん、話の途中から三馬鹿が見苦しかったから、中が見えない様に黒くする魔法と認識阻害を使ったんだったな。・・・面倒くさいから暫く【牢獄】へ入って反省しとくか?よしっ完了。
「消えた!何が起こったんですか?・・・」
「ユイちゃんお得意の『生地獄』に落としちゃったのね!牢獄は二度と行きたくないトップワンだから・・・ユキちゃんミヨさん?気を付けてねぇ〜♪」
「後で説明を希望します、ミキちゃん」
草海別荘
「──────って感じで真人間になって外に出られるのです。発動条件はおに・・ユイちゃんの気分だから気を付けてね!」
お風呂上がりなのに寒気がしました。下手な怪談話より恐ろしいユイ兄さんの空間魔法【牢獄】・・・。そんな魔法は聞いたことがありません。ってかその前に、この建物は何ですか!どう見ても五重の塔・・・。それは良いとして・・いや良くないけど、ミキちゃんが『おに・・ユイちゃん寝床確保ぉ〜♪』って言ったら地面からドーン!っておかしいでしょ?しかも空間魔法を使っているから、塔の中は広々空間ってありえない!たった四人が寝るだけなのに何故、前世の高級旅館並の設備と千人以上の宿泊施設に超巨大浴場・・・。
「ありえない・・・」
「だよね!ミヨさんはユイちゃんの事を『チート』って言いたいんでしょ?」
「それ以外の言葉がありますか?お料理だって瞬き位の速度で提供されるわ、魔素を大量に含んだ料理で美味しいしデザートまで出で来るし、唐揚げも三種類でソースも豊富・・プリンが最高だったわ!」
「ミヨさん・・・食べ物の事しか言ってないです」
ユキちゃんに指摘されるくらい、あのお料理は美味しかったのよね・・・。
「で・・・あの能力は何なの?」
「あれは・・・天才を通り越して天災なんです」




