第四十三話 説明と情報
「・・・それって何?・・・」
何ってしっかり帳面に書いたぞ?三年前にこの世界に来て、妹を探してるって。ほら!帳面に書いてるぞ?
「そこじゃなくて、目隠しと喋らない理由の事!」
あぁそこか!前の頁じゃないか!
なんだったか?あーそうそう先ず眼に関しては、右目の角膜が金色・紅い瞳孔・黒い結膜で、左目の角膜が金色・蒼い瞳孔・白い結膜ってミキちゃんが言ってたな。更に良く分からんが『神々しくてひれ伏すしか出来なくて、恐怖と絶望感が全身を駆け巡り動けない』って・・・まぁ目隠しをして目を閉じていても良く見えるから問題ないからな。喋らないのは魔力が垂れ流し・・漏れるから一切話をしちゃダメって言われてるからな。何も問題ないぞ?そうそう、全身から出てた魔力等は気合いで止めてるから大丈夫だぞ?最近は慣れで止まってるか。
ミヨが見たいなら目隠しを外しても良いけど・・ミキちゃんからお叱りを受けるので止めておこう。
「何それ・・・鬼に究極の金棒を譲渡しちゃった感じの・・・」
ミヨ、とりあえず俺の事を鬼って言うなよな?それに究極の金棒ってなんだよ?そんな金棒は貰ってないぞ?
まぁ俺の目的は妹を探すだけだから、情報があったら教えて欲しいんだ。それと、米と珈琲はこの世界にあるのか?後は・・・魚介類が食べたいな。
「ユエ姉さんとユカちゃんか・・・コタゴリラには居ないわね」
やっぱり居ないのか・・・。
「一人だけ・・・親族の住んでる場所を知ってるんですが・・・行きますか?たぶん・・ユイ兄さんなら行くでしょうけど・・・」
妹を探してるのに、親族って誰だ?それに言い難そうなら言わなくても大丈夫じゃないか?
「・・・【マキバ】二刀流正統伝承者・・・二代目タロお爺様・・・です」
は?おじいは前世で後継者を選ばずに亡くなってるよな?その事はミヨも知ってるよな?葬儀後に後継者争いで滅茶苦茶だったからな。なんでおじいが生きてる?
「前世は天使によって星ごと消滅したのは知ってますよね?」
知らねぇよ!ってか天使ってのは極悪非道だな!
「消滅した後、神々によって生きる全ての魂が救済され、別の星・・つまりこの星を作られたのですが・・あろう事か天使は神々を封印し、救済された私達の魂を動物や空想上の種と混ぜてここへ送られたのです。だから私達は亜人種若しくは獣人種になってるんですが、ユイ兄さんは知らないんですか?」
知らねぇし聞いた事もないな!天使って極悪非道を超えた・・・単なるお馬鹿さんなんだな!お馬鹿さんだけならまだマシだろうけど、迷惑極まりないよな。
でもよ今の説明だと、おじいが生きてるのと関係ないんじゃないか?
「タロお爺様の事ですね?では更に説明しますが、天使は神々を封印した事によって冥界の門を開けてしまっ・・・ユイ兄さんが分かるように言うと、天国と地獄から死者の魂を連れて来て、この世界へ解き放ってしまったんです。この一連の騒動を『天使達の悪戯』と言いまして、前世の記憶がある者は知ってます」
だから知らないって!・・・天使達の悪戯って言ったけど、悪戯じゃなくてそれはもう罪だよな?俺が猿人族なのも天使が悪いんだな?んじゃその天使に会ったらぶっ飛ばす・・・忘れてなければ・・・。
とりあえず俺・・俺達は、おじいに会って・・・あっ!おじいに会うなら【マキバ】二刀流奥義を教えてもらおう!結局親族の誰一人としてその奥義を知らないからな。確かおじいは『奥義は原点』って言ってたな。
で?おじいは何処に行けば会えるんだ?ってかミヨちゃん・・簡潔に話をしてくれ。さっきから話が長いからな。
「で・・タロお爺様は王都プティ・クリンチの東にある大樹海に住んでます・・・が!大樹海は立方体大樹海と言いまして大変──────」
話が長い!




