第四十二話 喧嘩と犬公(わんこう)
いいか娘達、今から従妹と大事な話をするから大人しくしておいてくれ・・・と頼んだが無理だったな。
話をする前に狩りの総重量を測定したんだが、結果は天秤はかりが釣り合ってしまった。切磋琢磨する素晴らしい娘達だな・・・と思った俺の言葉を返せ!
「ユキちゃんズルくない?!ユイちゃんのおかげで覚醒して『雷兎』の力で鶏肉を狩るなんて!【嵐珠】乱れ撃ち!」
「覚醒言い出したらミキちゃんもズルいです!【雷撃】!この間アスカお姉様と一緒にお風呂入ってイチャイチャしてたし、一緒のネグリジェでベットで寝ましたよね!更にアスカお姉様のふくよかなオパーイに挟まれて頭ナデナデって・・・最高〜に!ズルいですっ!【雷砲】発射!」
ユキちゃんはお姉ちゃんであるアスカちゃんが好きなんだな。それにしても喧嘩はもう少し遠くでやりなさい!天秤ばかりに乗ってる速鳥が刻まれて真っ黒になっちゃうぞ?何の喧嘩だ?重さが一緒だったのが気に入らない・・・違うな、まぁ食後の運動には調度良いか。
娘達の剣技・・・まぁまぁこれからだな・・・。二人共二刀流で、ミキちゃんは風魔法で蝶のように舞い蜂のように刺す『一撃離脱戦法』。対してユキちゃんは雷魔法で自身の速度を上げて、移動しながらミキちゃんの攻撃に『反撃』してるんだな。んで?ユキちゃんの【雷撃】はミキちゃんの【嵐珠】を撃ち抜いて破壊してるし、【雷砲】っていうのはまた派手だなぁ。雷の塊を身体の周囲に浮かせて目標に飛ばすんだな・・お?遠隔操作も出来るのか?凄い魔法だな!流石のミキちゃんも・・・自身に来た【雷砲】は二刀で受け流しをするのか。なかなか上手いな!
まだまだ体さばきはイマイチな娘達だが、この世界の魔法で色々と状況が変わるな。
この間に従妹との話を進めるか・・・ってミヨどうしたんだ?
「ユイ兄さん・・二人を止めなくていいの?!ってかこの状況で話を進めようとしないで下さい!落ち着いていられません!なんとかして下さい!」
これくらいの喧嘩なんて普通じゃないのか?大丈夫だって、怪我はするかもしれんが、水薬は大量にあるからな。
「「「う゛ー!う゛ー!!!」」」
とりあえずは・・・おっ?三馬鹿達がユキちゃんの雷撃を一生懸命もがきながら避けてる・・あっ!象君の鎧が・・破壊されてる。すまない、後で俺が新しく作るよ。あ・・そこに居ると雷撃が落ちるぞ?そういえば縛られて動けなかったな。面倒だが俺が対処するか・・先ずは雷撃を蹴り飛ばして、三馬鹿達に魔法障壁と物理障壁と防音障壁と・・防音は『う゛ーう゛ー』うるさいからな。
後はあの娘達か・・・。
『もう少し離れて遊びなさい。速鳥が駄目になっちゃうよ?』
これで良し。
「ユイ兄さん・・・あの戦闘を遊んでるって・・」
ほら!二人共この帳面を見て離れて行ったぞ!ちゃんと言う事聞いてくれるんだって!これでゆっくり話が出来るな?
「・・前世も非常識でしたが・・・もういいです」
とある居酒屋
「兄貴兄貴!良い情報を仕入れやしたぜ!」
作戦会議をしたいが、弟も帰って来てないし全員揃ってないな。まぁ聞くだけ聞こうか。
「あの小人族は猿から離れませんぜ」
そんな事は知っている!離れる時は食事とトイレ・入浴・睡眠くらいだろ?後は戦闘か?
「小人族は美味しい飯には飛びつくんですぜ!」
という事は美味い料理で小人族をおびき寄せてから、猿を連れ去って行くのが良好か。
「兄貴!良い情報を仕入れやした!」
まぁ聞こうか。
「あの小人族は猿から離れませんぜ」
先程も聞いた情報だし俺も知っている!一字一句同じなのはやめろ!他の情報はないのか!他の!
「小人族は美味い飯には目がないらしいっす!」
それも聞いた情報だし既に知っている!他の情報は無いのか!他の!
「兄貴兄貴兄貴!良い情報を仕入れました!」
小人族が猿から離れないのと、美味い飯に飛びつく以外で頼むぞ?
「この周辺のゴブリンの巣を攻略したのが、あの小人族らしいです。なんでもゴブリンキングやゴブリンエンペラーも倒したって聞きました」
・・・そ・そんなに強いのか!?数千のゴブリンを倒したって事だよな・・・。それだと猿を餌にしても見捨てる事も出来るし、その上で俺達が殺られるだろうな・・・。別の手段を考えるしかないのか・・・。
「兄貴ー!良い情報だぜ!」
おー弟よ!やっと帰って来たか!早速仕入た情報を教えてくれるか?
「あの小人族は猿から離れねぇな!」
・・・。




