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妹をたずねて三極里  作者: OTLはにぃ
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閑話︰騒動と想像


冒険者組合休憩場いこいのば

イタチのじいさん、ちょっと前によアスカ親衛隊の偉いさんから聞いたんだけどよ、王都プティ・クリンチで騒動があったらしいぜ?」

この狸人族ラクンはお喋りが好きなヤツだな。ってか情報通ってやつか?まぁ色々教えてくれる良い狸さんだし、あの小人族クルディオの魔の手からワシを救ってくれた英雄なのかもしれない。あの時狸さんの話を聞いてなければ、三猿若しくは四猿と言ってたら・・・おう・・・鳥肌立ったな。

「じいさん大丈夫か?なんかの病気か?」

いやいや、昔の自分がどれだけ馬鹿だったのかを思い出して悪寒がしたんだ、大丈夫大丈夫。

「それでよーあの猿と小人の女の子が皇女様を掻っ攫ったって話しを聞いたんだけどさ、指名手配書とか懸賞金とかが無いのはおかしいと思わねぇ?」

確かに変だわな?そんな事があったなら直ぐに各ギルドへ指名手配されてるはずだしな。それに冒険者登録してるから、カードを所持してる限り現在位置の特定が出来るんだったよな?そんな直ぐに捕まるような事はしないんじゃねぇかい?

「だからさ俺は考えたんだって!そんな馬鹿な事したって一鉄貨にもならねぇだろ?誘拐じゃなくて勧誘したんじゃないかとね!だってさ国王って戦乱の英雄だろ?その娘も相当強えーんじゃねぇの?確か第一皇女から第五皇女までが冒険者として活躍してるって聞いてるから、その誰かなんだろうな!」

勧誘とは大胆な予想だな。ってかよ、そもそもそんな話が無かったとは思わないのか?確かにあの小人族クルディオは強いって聞くし、買取窓口ここに持って来た素材も高級で希少なのが多く、これまで見たこともなかった沢山のお金を持って行ったくらいだからな。

「まぁまた買取窓口に来た時に小人族クルディオのメンバーが増えてたら・・もしかするとって事だな」

それにメンバーが増えてたとしても皇女ではない可能性もあるからな。それにしても狸さんは、想像力豊かでこんなワシに話し掛けてくれるなんて・・・いつもいつも気を使ってくれてありがとう。

「おいおいじいさん!何で泣いてるんだよ!何処か痛いのか?ちょっと待ってな、医療班連れてくっから!」

待ってくれ!おいっ!・・おいっ!行っちゃった・・。


「精神安定剤を出しマッスル!お大事にしてくだサイドチェストー!」

ここのゴリラ人族の方々は何故かポージングするんだろう。

じいさん心配したぜー大丈夫か?」

「ありがとう」

「何言ってんだよぉ、部下の面倒を見るのも上司の仕事だからさ!それによ・・俺の妄想を黙って聞いてくれるじいさんは気に入ってるんだぜ!他のヤツなんかはいっつも『妄想や想像で飯が食えるのか?』って言うんだぜ?」

確かに妄想や想像で給金が増える事はないな。

「想像って現実以上に面白いんだよな!まぁ想像それで飯が食えりゃ最高に嬉しいけどな!まぁ楽しくお仕事しようぜ!」

妄想上司の狸さん・・・ワシはお前さんの前向きな姿勢が好きだわ。話が長くてウザイ時もあるけど、聞いてて面白いんだよな。ワシが持ってない才能ものを持ってるから、ずっと見て行きたいと思う。


別の日 冒険者組合休憩場いこいのば

突然の地震か?この辺に火山や大型魔獣はいないはずだがな。

「てーへんだ!てーへんだーっ!」

外が騒がしいな?黒い塊・・日焼けしてる筋肉質のゴリラ人族が慌ててるんだな。何が大変なんだ?

「何があったんだ?手伝える事はあるか?」

「ギルマスがジョウさんを殺っちまった!」

「「はーっ!?」」

狸さんとハモってしまう程の衝撃的事実。殺害?いやいや何かの理由があるとは思うけどな。狸さんはどう想像するんだろう・・・か?

「これはあれだな・・ギルマスが天使様の祝福で能力値の底上げ・・パワーアップしたんだな。最近ギルマスって見なかったよな?その間に祝福を得たと考えてもおかしくはないんじゃないか?だってさあの小人族ちっちゃいのに負けたのが原因って思わねぇ?」

「馬鹿な事言ってんじゃねぇ!手が空いてるなら手伝え!」


「ジョウさんボロボロだったよな・・・ポーションの在庫があったから命は助かったけど、回復魔法を使える医療班は魔力枯渇で冒険者はレベルが低過ぎる者ばかりか・・・」

ジョウさんがあれほど酷く重体って初めてだな。ってか呑んだくれてる所しか見てないんだよな?医療班が言ってたけど、ポーションの入荷が暫くないらしいし、レベルの高い回復魔法師はコタゴリラに来ないから・・・全治三ヶ月らしいな。

「一つ気になったのがさ・・・」

狸さんどうしたんだ?真剣な顔をして。

「ギルマスが慌てるのは当然分かるんだけどさ・・・気のせいかもだけど、妙に女性っぽく感じたんだよな?」

は?何言ってるんだ、この狸さんは?歩く砲丸最強筋肉の化物ギルマス・・・確か『師匠!師匠!大丈夫ではないけど大丈夫ですか?本当にごめんなさい、これだけパワーアップしてるとは思わなくて!?医療班!ありったけのポーション持って来なさい!』って言ってた・・・あーなるほどね。狸さんの違和感が分かった気がする。

じいさん一つだけ言っておくけど、真実を知ると碌でもない事があるから、深入りしない方が良いよ?」

そうだな、ワシも痛い目にあいたくないからな。狸さんの想像を聞いてるだけにしよう。


とある居酒屋

「あんのクソチビめ!俺達をボコってどっか行きやがって!治療費で素寒貧すかんぴんじゃねえか!ぜってーぶっ殺してやろうぜ兄貴!」

弟よ、ちょっと呑みすぎだぞ?しかしあの小人族クルディオの強さは、俺達が束になっても敵わないからな。この世界舐められたら終わるからな。なんとか対策を考えないとな。

「そうだ!あの猿を拉致ってクソチビ呼び付けてボコるってのはどうよ兄貴!?」

弟よ、猿から離れない小人族クルディオはどうするんだ?兎に角情報が足りないから対策も立てられないな。

「お前達、あのパーティーの情報収集をしなさい。」

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