第三十六話 牢獄と下着
「主様への侮辱、絶対に許さん!」
ミキちゃんや・・・牛の人がお怒りですよね?頼むから怒らせちゃ駄目だって!ほらほら、背中の斧槍を抜きましたよ?また俺に振るんでしょうか?
「口喧嘩で負けたら、相手を殺す教育を受けてらっしゃるのですね?何処の領主の者ですか!冒険者組合から抗議されて大変な事になりますよ?」
今度はユキちゃんかい!ちょっと待って・・頭が痛くなってきた・・・痛くはないが気分的にな!
まぁ牛の人がちょっとたじろいだか?牛君の後ろから集団が来たが・・・嫌な予感がする。
「おいおい、まぁ血の気が多いねぇ。お前は下がりなさい」
「はっ!」
豪華な服・・・金ピカで成金です!っていう豚さんか?一応人型だけど・・鼻がペッタンコで・・・鼻孔がこっち向いてる!ちょび髭で、顔より首が贅肉で太い・・段々首っていうのか?もちろん段々腹でもあるみたいだけどな!皮下脂肪型肥満だなぁありゃ・・・。
「そこの冒険者達?ごちゃごちゃ言わずに狩ってこいや!冒険者組合に依頼を出しても、一向に達成出来ない冒険者共が!」
依頼を出してるなら、待ってれば良かったのにな?この豚さん・・・あっ!海豹人族の海豹だったのか!手の甲の文字がやっと見えたわ。
「飼い犬じゃなかった、飼い牛も飼い主もクズ確定だね!」
「冒険者共を処分しなさい!」
二百三十人か・・・んでアザラシ君と非戦闘員が十五人で二百四十六人・・・どうしよう・・・。
あーっ!めんどくさいな!全員俺がやる!
【牢獄】!
「・・・ユイちゃんもしかして異空間牢獄ちゃった?」
「・・えっ!・・・二百人くらいが消えた・・・いったい何したんですか!いくら狩人の称号があっても殺害は駄目です!大問題です!」
本当に血の気が多い連中だったなぁ・・・その前にユキちゃんに説明・・・。
「ユキちゃん、どうどう!・・んとねユイちゃんの異空間は知ってるよね?異空間には牢獄が設置されてあって、全員放り込んだんだよね!脱獄不可能の個室で寝床に厠付き、しっかりお風呂もあるのよ!後は作業台と椅子があって、一日八時間の軽作業をしてもらうの。食事は三食おやつ付きで快適よ!」
だいたいの説明は合ってるが・・・まぁ良いか、後は魔法・技能等は使用不可・・説明がめんどくさいから後で良いな・・。
とりあえず・・馬車と馬も異空間入れておくか。
「・・・鬼・・・」
ユキちゃんがチビった事は内緒にしておくから、鬼って言わないように・・・。【洗浄】。
まぁ今回は、伝説の張り扇や国王に貰った矛を使って倒しても良かったんだけど、結局恨みつらみや怒り憎しみっていう感情が生まれるし、無くなる事は決してないからな。異空間牢獄に入れておけば、更生するから問題ないよな。何故そうなってるかは知らん。
前にミキちゃんが興味本位で異空間牢獄に入って出た時は、『食事は均衡が大事なので、お野菜も頂けますか?』って言われた俺の気持ちが分かってくれる?本気で寒気が走りまくったぞ?・・気分的に。
「お・・ユイちゃん?貴族御一行様の牢獄期間は?」
・・考えてなかったな!・・冒険者組合に引渡しするんだったか?・・・現実の一分が、異空間牢獄は一日で良いか!
『帰るまでが遠足!』
んじゃ邪魔者達が居なくなったから、目的の唐揚をしようかね。
「ユキちゃん!狩り勝負しよう!勝った方がおに・・ユイちゃんからご褒美が貰えるってどう?」
俺は許可してないぞ?何が欲しいんだ?必要な物はだいたい渡してると思ったけどな?
「ご褒美・・手甲が欲しいです!鶏冠のおじ様が着けてた甲冑手甲が良いな」
「私はねースケスケの下着が欲しい!」
ユキちゃんのは作れるな。ミキちゃんのは却下だ。




