第三十話 試験と勝敗
「さてと答え合わせじゃな!」
とりあえず二人共回収したから良いが、何が答え合わせなんだ?
「この異空間じゃが、小人族が作ったはずが気絶しても元に戻らない・・・答えはお前さんじゃな?この異空間魔法は」
それで二人共気絶するまで遊ばれたのか。聞かれても問題はなかったが、まぁ良いや。
「小人族も強かったが経験と熟練度が足らん。あの国王がお前さんにも称号を与えてるって事は、小人族はオマケじゃろ?」
さぁどうしようか・・・バレた。
「国王は【鑑定】の技能持ちじゃからお前さんの事が分かったんじゃが、ワシは実力主義でのぉ。全力で相手しろや」
面倒くっせー事言い出したな!全力なんか出したら、後でミキにめちゃくちゃ怒られるじゃないか!
「えらい困っておるのか?当然この場の事は他言せんから安心せい。あとは・・お前さんの実力次第で報酬をやろう!」
回復水薬や色々あるから・・・大丈夫か?爺さん頼むから逝くなよ?
「おう!やっと決断しおったか!うっしゃー殺ろうぜ殺ろうぜー!」
「嘘だって・・・幻影だって言ってくれよ・・・ワシ・・・ミジンコ以下なのに・・・太陽に喧嘩売っちまった・・・パネェ」
新しく作った受付台を使ってくれてありがとな!ってかバンバン叩くな!泣くな!
殺す気満々の鶏冠爺・・俺が国王から貰った矛を出したら。
「ちょっ!何処から出した!ってか矛は国王が持ってたワシでも使えなかった得物じゃね?お前さん・・・使えるのか?」
使えるかって聞かれたから凄く軽く回してみたら。
「速すぎてみ・・見えねぇ!・・・ちょっと待て待て!そ・それは男らしくないと思うぞ?だ・だってほら!ワシは拳闘魔法士じゃぞ?長物持たれたら厳しいというかな・・ワシと対等ではないと思うぞ?じゃからここは魔法勝負と洒落こもうじゃないか!」
俺の魔力が無いって言ってたのに魔法勝負か?ふざけてるのか?・・・あーこの異空間は俺が作ったのはバレてたな。面倒くっせーが魔法か・・鶏冠爺が使ってたアレ・・名前忘れたけど使ってみるか。空間魔法を薄く紙の様に創造して・・手の平位の六角形が良さそうだな・・あー使えるな。
「ワシのオリジナルの空間魔法【ヘキサゴン】を簡単に・・・しかも十倍以上の量・・・やっぱ男は黙って拳で勝負じゃろ!」
魔法勝負って言ったじゃねぇか!面倒くっせー爺だな!さっきから汗が出っ放しだが大丈夫か?休憩するか?
「んじゃ殺ろうぜ!」
正拳突きしてきた爺に対して、俺は鏡の様に同じ動きをして拳同士がぶつかり。
「猿真似じゃな!素手で殴ってその程度あー!」
・・・甲冑籠手を壊してしまった。
力と速度を鶏冠爺に合わせるのが一番辛かったけど、段々遅く・・力も弱く・・・息が上がって拳も腫れ上がって倒れたな。四半時(三十分)も戦ってないのに・・・。
仕方ないので水薬【極チン】をぶっかけて、複雑骨折や打撲等治してあげた。
「井戸の猩猩大海を知らず、されど空の青さを知る・・・誰の言葉だっけか?ワシの師匠だっけか?」
似たような言葉は聞いた事があるけど誰だっけか?
まぁ良いや・・・二人共まだ気絶か?登録してもらってから帰ってご飯にしようぜ。まぁ作るのは俺だけどな。面倒くさいけど確か・・眼を覚まさせる魔法があったよな・・・あー思い出した!
【覚醒】
「おっ!お前さん!何したんじゃ!二人共光ってるじゃねぇか!」




